こんにちは、発行者のたの字です、ご購読有難うございます。
再び寒波が緩み、久しぶりに外は-1度です。高校卒業試験も始まりました。
この辺で心を入れ替えて文法も含めて基礎からやり直すつもりです。
この間の旧正月にかこつけて、もう一度新年の抱負を心にとめておきます。
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フィンランド こぼれ話 第 15 回
-2003/2/10-
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「ルーネベリの日」
2月5日は、フィンランドではルーネベリの日(Runebergin
pa”iva”)でし
た。国民的詩人であるJohan Ludvig Runeberg(1804-77)はスウェーデン系フィ
ンランド人で詩もスウェーデン語で書いたのですが(のちにOtto
Manninenと
Paavo Kajanderがフィンランド語訳)、最も知られているのは国歌Maamme(我
らの国)の歌詞でしょうか。最近では詩をたしなむフィンランド人もかなり減
り、ポリの図書館では貸し出しなんて最近殆どない、この二週間文学のコー
ナーにいた担当者は、ルーネベリについて質問されたことは一度もない、みな
推理小説とかマンガばかり読んでいる、と嘆く有様。本屋さんでも売れないの
で出版社もあえて版を重ねようとしません。Porvooなどでは、ルーネベリにち
なむ文芸賞もあり、まだ忘れられていないようですが、ポリでは、、。学校で
も、先生は詩を教えたくとも子供たちが興味を示さない、といいます。ルーネ
ベリの日は最近では、もっぱら美味しい面で知られています。彼の奥さん、
Fredrika Runebergが夫の為に作ったタルトです。
この妻のフレドリカは、実は夫以上に才能のある文人だったようですが、1800
年代当時は女性が作家であるというのはまだ公の場で慎まねばならない風潮が
あったようで、自ら著作の一部を処分した気配もあるようです。そのため、当
時あまり知られていませんでしたが、現在の文壇では、フレドリカをしてフィ
ンランドで最初の才能ある女性散文作家と位置付けられる事も多いそうです。
(SatakunnanKansa 2/5 ’03 pp.13 , 同 2/4 pp.1 概訳)
「ロシア高官との会話」
これはTOINEN MIES(もう一人の男)というシリーズ・コーナーに出来事を風刺
してジョーク風にかかれた会話です。今回は、フィンランド近海で氷の海に閉
じ込められているロシア籍のオイルタンカー、ステムニッツァについてフィン
ランドとロシアの政治家達が電話で会話する設定です。人名、船名など全て実
名ですが、会話はフィクションです。
(ロシアに電話)
−えーこちら、フィンランドの首相リッポネンだが、そちらロシアか?
−そうだ。
−首相のカスヤノフはご在席か?
−彼は休暇中だ。
−あ、そう。
(直通で電話)
−こちらリッポネン首相だが、運輸大臣キンモ・サシはいるか?
−私です。
−ロシアの運輸大臣セルゲイ・フランクに連絡して伝えてくれ。フィンランド
はこの事態を深く憂慮し、かなり不満を感じている、と。
−勿論です。で、何についてですか?
−オイルタンカーの事だ。
−ああ、Stemnitsaのことですか?
−そうだ。
(ロシアに電話)
−フィンランドの運輸大臣サシだが、セルゲイ・フランク運輸大臣はいるか?
−いる。
−オイルタンカー、ステムニッツァのことだが。
−それが何か?
−フィンランド政府はこの事態を深く憂慮し、状況に対し大きな不満を感じて
いる。
−その1、船は政府が出したアイス・カードを持っている。このカードは氷上
航海を許可、推進するものだ。その2、この船は過去3回問題なく運送に成功
している。だからこれからもことわざにあるように、大丈夫に決まっている。
その3、船は公海を航行中である。よって特にフィンランドに対しなんの脅威
もない。
−そりゃそうだけど、、
−もし何か起こったら、それは環境省の管轄だ。では失礼。
(再度ロシアに電話)
−こちらフィンランドの環境大臣バックマンだが、環境省につないでくれ。
-用件は?
−オイルタンカーStemnitsaについてだ。
−座礁したのか?
−まだだ。
−じゃあ環境省は関係ない。運輸省に電話してくれ。
−もうした。
−じゃあ首相に電話してみてくれ。
−彼は休暇中だ。
−じゃあもう一度運輸省に電話してくれ。
−彼が環境省に電話しろといった。
−もうオイルは海に流れ出しているのか?
−いや、まだだ。
−この件が環境省に関係するのは、オイルが海に流れてから、それからだ。
じゃ。
(Helsingin Sanomat 2/3 ppA12)
++++++++++編集後記++++++++++++
ルーネベリントルットゥというのは、こんなタルトです。(画像がリンク先に
あります。)
http://www.geocities.co.jp/SweetHome-Brown/8207/runeberg.jpg
ラズベリージャムが真ん中にかかっており、まわりに白かピンクの砂糖飾り、
タイプは二種類で乾燥タイプとしっとりシロップが染み込んだタイプ。ベーカ
リーによってはスポンジ生地の真ん中全部にジャムを入れているところ、上だ
けにかけているところ、いろいろです)ルーネベリン・トルットゥ、今年はな
んと年明けすぐから店に並び始め、うちでも、10回以上は食べました。
(夫婦して甘党なので)ルーネベリ生家のとなりにはカフェがあって、ここで
は年中このタルトを味わえるとどこかで読んだことがあります。オリジナルの
レシピは実はないとか、というのも、彼女が食料棚にあったものを使って作っ
たからだそうです。創造性豊な女性だった事がしのばれます。
フィンランドの国歌は曲も然ることながら、とても素敵な歌なのです。
外国人の私ですら国歌斉唱を聞くといつも感動します。
次は受難節にちなんだクリーム入りの菓子パンlaskiaispullaが受難節終りま
で、つまりこれからあと2週間は食べられます。生クリームと、下にアーモン
ドペーストかジャムが入ったもの2種類があります。
ロシアへの電話のジョークは、政治家達がいかにロシアとの対応で苦労する
か、わかるような気がします。実際こんな感じだろうなと思わせるのも、ロシ
アから来るものでいいものは一つもないなどと、言うひともいますが、当らず
と
いえども遠からずかも、、、。ロシア人は一人だと怖くないけど集団だとかな
りすごい雰囲気です。ロシア語もなかなか強い響きがある言葉だと思います
が、その所為でしょうか。ロシア人についてはまた経験談をいずれ書かせてい
ただきます。われら日本人も団体だと気が大きくなって旅の恥は掻き捨て、と
か言いますが、これはどこの国も同じだと思います。フィンランド人団体のみ
でチャーターした機内に外国人として一人だけ混じった事が有るんですが、そ
りゃもう帰国するからというんでアルコールを飲むわ飲むわ、席の移動をして
大声でおしゃべり、なかなかにぎやかでした。話がずれました。
では、今日はこの辺で(粛々と)失礼します。
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解除はこちら http://www.mag2.com/m/0000088040.htm
から。
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