こんにちは、発行者のたの字です、ご購読有難うございます。
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
フィンランド こぼれ話 第 18 回
-2003/3/12-
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
1「タルヤ・ハロネン、大統領,折り返し地点にたつ」
フィンランド初の女性大統領となったタルヤ・ハロネン(59歳)は3/2土曜日が
6年間の任期の残り半分となるにあたり,会見を開いた。総じて大統領は過去3
年間について満足している。国民も大統領を受け入れつつあり、あるグループ
においては100%受け入れられているという。
3年間の経験で、国の象徴たる役割も自分のものとして来たが、大統領自身は
まだ「国民の声の通訳」としての仕事については確固たる成果をあげていると
は言わない。彼女はいつも会話の中で,国民の幸福,福祉,社会安全、また他国
の貧困,福祉,グローバリズム、人権、平等、法治国家などについて触れる。
イメージ調査家のErkkiKarvonenは「温かく、まっすぐで、落ち着いている。
フィンランド人の好みに合っている」と分析する。
初期には、冬戦争のメモリアル式典を欠席し替わりに社会党政権大統領に会う
ためにチリに行くなど物議をかもしたやり方も有ったが,すぐに伝統への回帰
・融和をはじめた。つまり独立記念日の大統領邸でのパーティには、まずポリ
行進曲(Porilaisten marssi)が演奏され、マンネルヘイムの騎士といわれる、
マンネルヘイムから直接勲章を受けた人たちが入場するという前大統領Martti
Ahtisaari時代と同じ風景が見られる。
保守的であったコイヴィスト(Mauno Koivisto)元大統領はハロネンと比べると
かなりラディカルにさえ感じられる。彼は、国家基本法を変更し,大統領の権
限を縮小し、新年に行われる所信表明を首相が行うようにしてしまった。
これは意志の表れなのか、昨年末完成した、Rafael Wardによって描かれた大
統領の肖像画は,これまでの伝統的な写実的画風とはかなり異なり、オレンジ
色などの暖色を多用し、やわらかくぼかされたハロネン大統領の姿が見られ
る。(先日美術館でも一般公開済)
大統領は、驚くべき柔軟さで新しい法律に基づく大統領像に沿って行動してい
る。
2,3の点で大統領には課題が残されている。今回の総選挙に大統領は影響を
被らずにいられるか、そしてもし内閣の構成が変わり、内閣と外交方針が
異なった場合どうするか?(注;現在首相,外相ともに同じ政党であるSDP出身)
憲法はこの点に対し解答を与えられそうに無いが、選挙後に我々は結果を見る
ことができるだろう。
<データ>
-3年間に60回外国訪問-
・ハロネンはフィンランド初の女性大統領である
・2000年3月1日〜任期が始まる。同日、大統領権限を減少する法律が施行
・大統領は就任半年後、8月26日にAvoliitto(同棲結婚)であったPentti
Araja"rvi氏と入籍。
・Araja"rvi氏は昨秋、法学博士号取得。ドクターアラヤルヴィと呼ばなけれ
ば
ならない。
・ハロネンは過去3年で15回の公式海外訪問をこなし、他50回の非公式海外訪
問。初回はチリへ、最新はタンザニア。ドイツへは6回、ロシアへは4回
(Viipuriという元はフィンランドの町だった地域)
・フィンランドへは、日本の天皇を始め12回の国賓を迎えた。
(Helsingin Sanomat 2/28 '03 pp.A6)
さて続いてまたも?選挙ネタ、選挙民の関心事です。
2「選挙のトップ関心事は医療問題」
HS紙が調査した所、選挙権を持つ国民が重要と認めるテーマは下記のように
なった。
グラフには非常に重要、どちらかというと重要、どちらともいえない、あまり
重要でない、全く重要でないの5段階評価をしてもらい、「非常に重要」と
「どちらかというと重要」を足した数字を元になっている。
●医療 (63+29) sairaiden hoito
●老人医療 (54+35) vanhusten hoito
●失業率の減少 (51+37) tyo"tto"muuden
va"henta"minen
●貧困 (41+42) ko"yhien asema
●高齢化社会対策 (37+46) varautuminen va"esto"n
ika"a"ntymiseen
●犯罪と刑罰 (48+35) rikollisuusu ja rangaistukset
●麻薬 (56+26) huumeet
●経済安定と赤字(30+52) vakaa taloudenpito ja valtion velan
ma"a"ra
●失業者の収入 (38+44) tyo"tto"mien toimeentulo
●子育て (52+26) lasten kasvatus
●健全な学校生活 (45+33) koulujen tyo"rauha
●保育 (35+40) lasten pa"iva"hoito
●年金受給者の生活レベル (31+44) ela"kkeiden taso
●所得税 (29+45) palkkaverotus
●義務教育及び高校教育 (32+41) peruskoulut ja lukiot
●地域発展格差 (33+39) alueiden kehityserot
●勤労者事情及び収入改善 (21+50) palkansaajien asema ja
tulokehitys
●収入格差 (32+38) tuloerot
●経済成長の継続 (18+51) talouskasvun jatkuminen
●児童手当水準 (35+34) lapsilisien taso
●自然保護 (20+43) luonnonsuojelu
●退職年齢 (23+40) ela"keika"
●起業家の事情及び課税 (21+39) yritta"jien asema ja verotus
●男女平等 (24+36) naisten ja miesten tasa-arvo
●次期内閣の政党 (23+35) hallitukseen tulevat puolueet
●住居価格 (20+37) asuntojen hinnat
●賃貸居住 (20+36) vuokra-asuminen
●ロシア関係 (13+40) suhteet Vena"ja"a"n
●次期首相は誰か (21+32) kuka tulee pa"a"ministeriksi
●EU問題 (12+37) Euroopan unionin asiat
●配当金課税 (20+22) osinkojen verotus
●NATO関係 (17+23) Suomen suhde Natoon
●売春 (16+21) prostituutio
●外国人・移民 (8+28) ulkomaalaiset maahanmuuttajat
●文化スポーツ資金援助 (7+28) kulttuurin ja urheilun rahoitus
●開発援助の水準 (7+26) kehitysavun taso
●労働市場組織のパワー (7+25) tyo"markkinaja"rjesto"jen
valta
●国際的アクティビズム(デモ、大衆行動等を意味すると思われる) (7+20)
kansalaisaktivismi
●首都圏の問題 (10+17) pa"a"kaupunkiseudun asiat
●国会議員の給与 (10+10) kansanedustajien palkat
(Helsingin Sanomat 2/3 '03 pp.A6)
++++++++++編集後記++++++++++++
如何でしたでしょうか。
なんだか読み返すと漢字ばかりで疲れますね、すみません。
夫は事前に既に図書館で投票を済ませてきました。候補者の番号を書くだけな
ので簡単そう。 上の関心事で、一番低かったのが国会議員の給与というのは
ちょっと笑えました。そりゃ興味ありませんよね。高すぎるなら話は別です
が。
私としては外国人問題をもっと取り上げて欲しいのですが、もうすぐ引退年齢
が続出し、納税者が激減するというのに、新聞では移民や外国からの労働力に
ついて書くものの、なかなか一般でそういう事まで考えないようです。それよ
りやっぱり失業しているフィンランド人を使ったほうが感情的に許せるんで
しょうね。日本も一緒でしょうね。
訳すのに困ったのが、koulujen tyo"rauhaです。直訳だと"labour
peace of
schools"で、なんのこっちゃ?なのですが、要するにいじめなどがない事を意
味しています。
そういえば日本のニュースもちょくちょくこちらに出ます。新しい日銀総裁
についても「高年齢の物を選んだ事で、日本政府の経済対策に対する姿勢が見
えた、変化は急には起こらないというメッセージだ」と書かれていました。
(ロイター発の訳)
いつもコメントを下さるYさん、先日のアシックスの前社名のお話面白かった
です。ノキアのもともとのタイヤ事業の株がブリジストンに売却されたという
ニュースを最近読みまして,非常にタイムリーでした。これもいずれ概訳で掲
載したいと思います。
昨日、JSTVという日本語衛星放送で(申込んで高いデコーダとアンテナを買っ
て毎月使用料も払い見ることができる)NHKニュースを見ていたら、タマちゃん
捕獲騒動がでていました。横浜市民なんですよね、タマちゃんは。
なんで動物は市民登録できて外国人はできないんでしょう、動物以下ってこと
?と以前日本に住んでいる配偶者が外国人の方が怒っていました。、、、とい
うより呆れていました。私も同感です。この方は既に家族で日本から配偶者の
国へ移住する所です。夢を与えてくれる動物はかわいいんですけど、やるべき
事が忘れられている気がしますよね。
さて、続いてちょっと真面目に、絵本をご紹介します。
今、私は週一回程度、フィンランド語のおしゃべりをするクラスに通っている
んですが、その先生のお知り合いが先生にこんな絵本を贈ってこられたそうで
す。「コッコおじいさん最後の旅」というかわいらしい絵本です。
あるところに森と湖に囲まれたそれはそれは美しい国がありました
そこには若いころからずーっと旅をしている1人のお爺さんがいました。名前
をユリヨ=コッコといいました。 ある秋のことお爺さんはこの国の一番北に
ある森に向って旅をしていました。どうしてお爺さんが冬の森に行こうと決心
したかというと、旅の途中で冬の森の不思議な話を聞いたからでした。・・・
・・・(以下続く)
「文/絵 みたむらみさと」と書いてあります。1971年7月14日〜1997年4月9日
という短い人生を生きた三田村美里さんは、フィンランドに留学した事があ
り、高校二年のときに描かれたこの絵本もフィンランドを題材にしたとてもき
れいなかわいらしいお話でした。付録本としてついているフィンランド語訳
は、日本のフィンランド語の泰斗である荻島先生がなさっています。
私より1歳上で、こんな早くに亡くなられたというのを知ってとても悲しくな
りました。子どもが親より早く死ぬというのは親にとってどんな事か、少し考
えられるようになり、余計こたえたのかも知れません。お母さんが恐らく自費
出版なさったのでしょうか、美里さんが愛したフィンランドの知り合いの人た
ちに、娘さんの事を思い出して欲しい、と送られたようです。
日本ではどこで手に入るかその辺の所は分かりませんが、どこかで見かけられ
たら手にとってごらんになってください。挿絵も色彩の美しい、心の洗われる
ような絵本です。
最後に不真面目に戻りますが、昨日JSTVチャンネルで刑事ドラマの「ダブルス
コア」最終回でした。面白かったなぁ、、終わってしまって悲しいです。次に
また面白いドラマがきてくれることを祈っています。ちょっと前に終わった
「サトラレ」もすごく面白かった。年末は「恋を何年休んでますか」にはまり
ました。夫婦で見られるのが嬉しいですね、相手が日本語を解すると。最近休
んでいますが、一応剣道をやる彼は日曜は絶対「MUSASHI」無しには終わりま
せん。その後に放映される武蔵ゆかりの地の部分を見ると、次の里帰りで絶対
ここに行くあそこに行く、と希望が増えるばかりで困っています。
次回ですが、昔お問合せいただいた、フィンランドの犬について、アラビアや
イイッタラについて、見つけたものをまだ掲載できずにいます。週一回だとお
知らせしたいものの分量からすると足りないのですが、如何せん時間が、、、
(以下言い訳は略)
では、今日はこの辺で失礼致します。
*************************************************************
発行者:たの字 tanoji0718@yahoo.co.jp
http://www.geocities.co.jp/SweetHome-Brown/8207/ ←全過去ログ有り
-----------------------------------------------------------
[まぐまぐ]の配信システムを利用しています。
解除はこちら http://www.mag2.com/m/0000088040.htm
から。
------------------------------------------------------------
本メールマガジンの無断転載を禁じます。(C) Copyright 2002-2003
************************************************************