ダニエルコーナー ダニエルが通う渡良瀬養護学校の担任M先生はトラキチ「裏一面日記」を発行されています。熱烈なタイガースファンのM先生のダニエル指導記録を許可を得て転載しています。
最新号:2001年5月2日
2001年5月    2001年4月 
―PRESENTED BY M先生―
直線上に配置
2001年6月
<6月18日号から>
●就業体験期間も金曜日で終了。やっと学校に生徒たちの元気な声が響くようになりました。学校って生徒たちがいないあとツマランものですな!
●さてさて、就業体験中のダニエル君はどうだったでしょうか?私は4,5,8、15日の4回、境町にある「くわのみ(授産施設)」に行ってダニエル君のようすを見てきました。
●第1日目は、担当のOさんと二人で保地着スの箱詰めの最中でした。学校で使って威力を発揮していた「秘密兵器」=箱を固定させるための台を持参し、「これを使ってみてください」と言って、実際に使用するとうまく針が納まるので、Oさんも感心しきり。「へぇ〜、これはいいですねぇ!。」
●ダニエル君は「くわのみ」でも相変わらず「例の歌」を歌ったらしいのですが、当然Oさんには何の歌なのかわかりません。そこで、実習の挨拶もそこそこに歌についての説明から始まりました。「あっ、そうですか。阪神の選手の歌ですか」―とOさん。「あのチームのファンだったらどうしよう―」とおそるおそる「あの〜、Oさんは野球、お好きですか?」「ええ。まあ」、「ところで応援しているチーム、あります?」「う〜ん…、特にありませんが、弱いチームがいいですね」!!「ヤッホーッ!(これは心の中で叫びました)そうですか、そうですか!じゃあ、この際、タイガース・ファンになりませんか?」「ええ、考えておきます。」ついでに各と施設長のNさんは横浜ファンだそうです。「これでダニエルと一緒に、応援歌の替え歌を歌ってくれる!」と確信しました。何曲か披露して「くわのみ」を後にしました。
<6月22日号から>
●6月5日、第2日目も「くわのみ」へ行きました。「おはようございます!」と作業室に入ると、ムッ、ダニエルがいない!!トイレかな?…と、隣の部屋を見ると、絨毯(じゅうたん)の部屋に座って、アルバムを見ているダニエルを発見!「おいおい、何しとるんや!!」
●Oさんに聞くと「品物が大量に入ってきたので、部屋の師きりを取り外したら気に入ったらしく、ドッカリと腰を下ろしてそばにあったアルバムを見始めたところなんです。ちょっと休憩中です。」とのこと。学校でも自分のアルバムを飽きることなく見ることが多いダニエルですが、「くわのみ」でも自分がまったく写っていないのにジ―ッと見つめていました。
●Oさんによると、まだトイレで「出ていない」とのことだったので「ダニエル、トイレに行こう!」と言うと、サッと立ちあがってトイレに向いました。例によって歌を要求しながら便器に腰掛けました。5分も経っても出なかったので作業室へ。さて始まるかな、と心配しましたが、ホチキスの針に手にして詰め始めました。Oさんも隣に座り、応援歌に「ダニエル」のナを入れた歌を歌いながら面倒を見てくれます。ダニエルはニコニコの笑顔で作業を続けています。「あぁ、良かった」と思いました。
●その子のペースがありますから、無理にさせることはありません。あくまでも就業体験ですから、様子を見ながらやっていきましょう」と言ってくれた施設長のNさんの言葉どおり、Oさんもダニエルに作業を強いることなく、見守りながらついてくださっていたので安心しました。まわりの人たちも自分のペースで作業をしていて、「くわのみ」の温かさを感じました。
●ダニエルパパ談:くわのみは施設長のNさんを始め多くの障害児者の保護者の方々の汗と涙の結晶です。Nさんご自身にも同授産施設に自閉のお子さんがいます。母親の視点から見た授産施設の運営が随所にあふれていて、任せて安心です。Oさん(二十代前半)とN先生(ダニエルパパより4歳上?)の会話が容易に想像できます。Oさんはよくできた方、気持ちのやさしい方です。このくわのみもダニエル卒業の頃は定員オーバーになるのだそうです。ましてやダニエル以下の子どもたちはどうなるのでしょうか?残念ながら、就学中の保護者は目前に迫らないとこの重要な課題に気がつかないことが多いのです。このことのためにもわくわくランドの活動がもっとうまく機能しなければと思うのです。応援して下さい。