私の洋蘭観


 蘭は世界中に750を越す属の下に、25000ほどの原種が存在し、人類が交配によって作り出したものが30000は存在するという、信じられない数量を誇る花植物である。

 小さい頃から、あめの包み紙とか、切手とか何でも集める収集癖をもっていた私が蘭にとりつかれたのは、蘭のこのような多様性に惹かれたからだと思う。とにかく品種が沢山あって栽培法も奥が深く、汲めども尽きぬ泉なのである。比較的最近まで蘭の栽培法はわからず、神秘に包まれた花であった。その神秘に科学者が果敢に兆戦して、ついに栽培法・増殖法を確立したばかりか、現在もてはやされているクローン牛などのコピー生物生成の技術は、蘭の成長点培養、メリステムカルチャー(メリクロン)の成功がその基礎となっている。

 蘭は審美的なものを超え、極めて科学的・化学的であり、倫理的一面すら持っている。
そしてこれがどの本にも書いていないが、蘭花と親しくつきあっていると、男性にとっては精力の維持増進、癌予防などに卓効があると思っている(理由は公開しにくいのでメールを頂いた方に内緒で私見をお伝えします)。
 私は洋蘭を30年以上傍に置いてきたので、知識と、自分なりの栽培法、見識を持つに至ったが、多くが不正確なものであり、栽培法も自分の傍の蘭に適用できただけで、他の方が、他の場所でおやりになって、成功するとの保証は無い。しかし、私がここに述べていることには、一面の真理は含まれていると自負している。


☆蘭についての2つの誤り☆
  1) 蘭の栽培は難しい

多分50年、60年前の栽培蘭の黎明期のことがそのまま継続信じられている結果が、この誤った固定観念の元であると思う。確かにそのころは、自生地から山採りした原種を、育て方も判らず、次々と死なせていたのだと思われる。しかし、今は栽培法、増殖法もわかり、交配により育てやすい園芸種が数え切れないくらい作られており、これらの蘭と付き合う限り、蘭ほど簡単に花を咲かせられる植物は他に無い」と言っても過言でない。

 2) 蘭は高価である

これも1)の理由と関連するが、栽培法や増殖法が分からなければ高価になるのは避けられなかったでしょう。しかし今は状況が根底から変わっており、園芸種であれば非常にReasonableな価格で入手できます。ただし、珍品種は目の玉飛び出るような価格のものも当然あります。ちなみに蘭の種を播いた場合、(フラスコ内に調合した特殊な培養基の上に播く)フラスコ内で数十万本が発芽すると言われています。蘭の種は大変小さく、耳掻き一杯で30万個程度の種が含まれている)このフラスコ内の発芽した苗のうち、何本を商品にするかは、いつにかかって、手間があるかどうかの問題とのこと。捨てるほうが多い場合がある、ということ。


☆これだけ知れば貴方も蘭栽培の達人☆
1)やはり冬季の温度だけ気をつけて
低温になると、全ての生き物は免疫力が低下して、色々な菌の繁殖をおさえられなくなり、発病から病死にいたる。蘭も例外ではないが、低温や病害に最も弱い胡蝶蘭とバンダを除き、冬季夜間の温度を10度に保てれば、たいていの蘭はかれることはきわめて少ない。セロジネCoelogyneなど、数日間零度を割ってももちこたえます。長年ぎりぎりの低温で慣らされると、遺伝子が書き換わって、温度にたいして強くなってくるのを感じます。冬季は夜間温度を10度以上に保って、水を少なめにして冬越しさせる。春、夏、秋は戸外で太陽光を50%程度カットできる木の下にでも吊って、夜露や雨に十分あてるようにする。
2)水遣りはリズムをもって
植物は水を吸収して生きていくわけで、園芸で水遣りが一番難しい」と言われる所以である。まずは蘭が水を欲しがっているのかどうか?である。欲しがるときは、新芽が伸び始めて新芽のために栄養が必要なときである。一般的に言えば春から夏にかけては毎日水をやることになるだろう。と言って冬場でも新芽が成長する品種はいくらでもあり、やはり株固体をみて、決めるほかはない。また、蘭の根は好気性で、四六時中水につかっていると、たちまち参ってしまう。空気が好きなので、時々というか50%の時間は空気に晒されている必要がある。よって、水をやるときは鉢底から水が沢山でるまで、何回でもやり、あとは表面が乾いてもまだやらず、2−3日がまんしてからまた、大量にやってください。やるときは大量にやることの意味は、鉢の中心部まで乾いている場合、少々水をやっても水苔の表面を水がはじき流れていくだけで、根に届かないことがままあることと、蘭など植物もうんこ、しっこ、をするのであって、大量の水でこれを洗い流すのである。。
3)植込材料(コンポスト)をできれば毎年春に、出来ない人でも2−3年に1回は新品と交換する。 
こうすれば、蘭はしもが気持ちよくなり、赤ん坊と同じく、すくすくと成長する。 4) 株分けは最低3バルブが必要。
プロはいざ知らず、株分けするときは分けられて出来る鉢に最低3個のバルブが存在するように分ける

to be continued.

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