4.取り敢えず始動

31日の夕方、管理会社に電話。
「日割り家賃の件が分からなかったんで、それを含んだ明細をいただきたいんですけど……」

間違った明細を、書面として残しておくように消費者センターに勧められていた。相手は「はい」と答えたもの、すぐに黙り込み、「あ……」と声を漏らした。管理会社は、自分の間違いに気が付いた。
相手は恐る恐るといった感じで切り出してきた。
「日割り家賃がよく分からないって、13日までの分は、日割りで払って戴いていたんですね……」
「そういうことです」
「じゃあ……、4万払っていただくということに……」

目論見が外れたことで、つい、感情的になった。
「随分、いいかげんですね。これじゃあ、見積もりのほうもいい加減なんじゃないですか?」と言った瞬間、微妙な雑音が生じたような気がした。気のせいだろうか。この会話、録音されているかもしれない……。相手は「え、違いますよ。それとこれとは、別ですよ」と言うものの自分のミスからか迫力がない。

「写真だって撮りましたし」相手は言った。一瞬、意味が分からなかった。あとで、某HPで知ったのだが、写真とは、不動産屋が契約者の退室後、部屋にできたカビ、染みなどのアップを撮る。こっちが、そんなに汚していないと言っても、その汚れのアップ写真を武器に、「こんなに汚れていた」と迫る。流石に反省したのだろう、相手は思いがけないことを言った。
「分割でも構いませんから……」
私は「急に用意できませんし、時間をください」と言って、電話を切った。ほどなくして、「敷金精算のご通知」がファックスされてきた。振込依頼日の欄は空欄で、「お支払いの方法は決まり次第連絡を下さい」と 書いてあった。

6日、内容証明郵便を出した。どこの郵便局でも受け付けている訳ではなく、集配局などの大きな局でないと受け付けていない。事前に問い合わせて、確認が必要だ。最初は、コピー用紙にパソコンで書いたものを用意したが、消費者センターの勧めもあって文房具店で買った内容証明書用紙に記入した。
文房具店で10組で630円で買った。

内容証明料2枚(1枚420円。あと1枚増すごとに250円増)=670円
書留郵便料=420円
通常郵便料=80円
配達証明=300円
合計1470円

文例の丸写しは、まずいかと思ったが、意図が変わってもまずいと思い、言葉を置き換えただけの丸写しに終始してしまった。

消費者センターに釘をさされた。
「内容証明書が届いてから、先方から電話があるかもしれません。でも、余計なことは一切言わないで下さい。すべては、書面のとおりですと言っておいて下さい」

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