NHKドラマ「自閉症の弟を持つ姉と家族の旅」

島田律子さん原作「私はもう逃げない」のドラマ化。本とはちょっと違っていました
ね。姉ミキコさんの結婚問題に弟ミチオ君の存在がどう影響してくるか、その部分が
強く描かれ、よりドラマ的に脚色されていました。
ミキコさんは恋人にプロポーズされるが、返事
をできないでいる。実は、自閉症である弟のこ
とをまだ話していなかったのです。
ミチオ君が好きな石原裕次郎、その裕次郎の
記念館がある小樽で両親と弟を紹介しようと
彼女は計画する。
その小樽までの道中、ミチオ君の行動がその
まま自閉症の説明となっていました。

ホテルで酔っ払いの親父に「兄ちゃん、金貸
してくれ」とからまれ自分の頭、顔を叩きだす
パニックのシーンは凄まじかった。体が大きい
から誰の静止も振り切って、それこそ手のつ
けられない状態になる。お父さんは突き飛ば
されて骨折。病院でミキコさんは涙ながらに
両親に訴えます。

「お父さんとお母さんが死んだら誰がミチオの
面倒を見るのよ。わたしかいないのよ」

演じた和久井映見さんが、うちの末娘あーちゃんと重なりました。あーちゃん、ごめ
んなぁ・・と感じていたら、その心を見透かしたようにミキコがこう言い、ハッとしまし
た。

「私を見るお父さんとお母さんの、その不憫だなぁっ≠チて目が昔から嫌なの!
私は不憫じゃない、可哀想じゃないの、可哀想じゃないのよ」

ドラマは結婚問題の答えを明確にせず、視聴者の想像に託して幕を閉じます。ミキ
コさんの夢の中で、ミチオ君が普通に喋っているシーン。「お姉ちゃん結婚するんだ
ってね。式には僕も呼んでくれよ」、これには参った。涙腺ぼろぼろ。

■2002/10/26 



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