いよいよ中学生になりました。中学校では教科ごとに一人一人先生が違うので、理解していただけるのに時間がかかりました。
そんななかでも小学校から仲のいい友達がクラスにいました。(これも先生の配慮だと思います)その子達がそっと手助けしてくれたり、ごく普通に友達として付き合っていました。部活もその子たちと一緒に入りました。演劇部に入って放課後、練習に励みました。中文連なども参加し、がんばっていました。
でも学業は厳しく試験前は親も大変でした。0点を取らないようにと親心で思い一緒に勉強をしました。結果は0点はないのですが、期待通りには行きません。それでも本人は落ち込んでいる様子もなく安心していました。初めての通知表ですが、大笑いした事があります。それは香織が良かったと喜んで帰ってきました。私が見てみると、ほとんどが1でした。本人いわく、1が一番いいと思っていたらしいのです。(笑)
でも通知表は気にしなくていいよと私達家族でいいました。
6年生の終わりごろから公文を辞め、数学教育研究会の塾に行かせました。数学は答えはできても今ひとつ理屈がわかっていませんでした。それで小学生の簡単な所からタイルを使って、勉強していました。その先生は大変、学習障害児に理解がありました。負の計算や文字式、簡単な分数、簡単な方程式を根気よく卒業するまで出来るようにしてくれました。今でもその先生はよく声をかけて下さいます。「香織ちゃんは人を“ほっ”とさせる魅力があるよ。マイペースでいいのよ」といつも言って下さいます。
国語は点数はイマイチですが理解力はかなりありました。それと、単純記憶力は結構あります。演劇の台本などもすぐに覚えます。
友達と買い物やお祭りにも出かけ親として大変うれしく思いました。しかし、たまに出先で誤解を受ける事もありました。お友達と人形の工作をする催し物に参加した時の事です。学校の先生達がお手伝いにあたっていました。香織は工作が上手く出来ず、先生がイライラして香織にあたったようです。香織はショックで一緒にいたお友達も同情していました。こんなときそっと手伝ってくださればと思います。
私自身もこの出来事はすごく考えさせられました。これから彼女は何度となくこんな誤解を受けるかと思うと心配と不安な気持ちになりました。それで児童相談所の先生と相談した結果、療育手帳を受ける事にしました。何か身を守る手段として持っておこうと思いました。
中学3年生の頃から学校に行きたがらなくなりました。みんなが受験モードに入り、学校の雰囲気もかわってきたことに敏感に反応したのでしょう。その時、また児童相談所に相談に行きました。
担当の先生はずっと同じなので大変話しやすく、香織自身とても先生が大好きです。
相談の結果ですが、先生も「もういいよ。頑張らなくて。」と香織に言ってくださいました。私も先生からアドバイスを受け、彼女自身が頑張りの限界にあることを知りました。担任の先生にお話をし、保健室登校と週に一度児童相談所主催の不登校の会に参加する事にしました。あまり学校に行きたがらない日はお休みもさせました。お休みした日は夕飯の買い物に1人で行かせたりして、一緒に料理を作ったりしました。これも学習だと私は思います。
それから姉の勧めで詩や文を書いたり、読んだりしました。香織は相田みつをさんが大好きです。涙をためて相田みつをさんの本を持って学校にいく姿が思い出されます。特に彼女が好きな詩は「トマトとメロン」です。一度読んでみてください!!
私も「出来る事を喜んでやり、出来ない事は無理をしないでいいんだよ。」といいました。
この頃、急にパソコン買ってと言い出しました。学校でパソコンを習ったことが面白かったのでしょう。
それから家族会議です。パソコンを買っても教える事が出来るか考えましたが、家族みんなができません(笑)それで市に教えてくれる所はないかと電話で尋ねました。市ではしてなく、民間を利用するしかないようでした。困ってる私に担当の方はボランティアセンターに電話してみる事を勧めてくれました。
センターでは私の気持ちを理解していただき教えてくださる方を探してくれました。
それで週1度、ボランティアのお姉ちゃんが娘にパソコンを教えに来てくださいました。
最初はゲームをしたりしてゆっくりと教えてくださいました。今ではメールをしたり、インターネットをみたり、絵や詩を書いたりしています。私が香織に習う事も多々あります。ボランティアのお姉ちゃんは中学3年の11月位から3月過ぎまできてくれました。今でも香織の友達です。
のんきに構えてましたが、進路の事を考えなくてはいけませんでした。香織は高校には行きたくないと言っていました。でも、私達は友達を作りに学校に行くのを勧めました。それでも行きたくないらしく、「嫌だったら、辞めてもいいよ」といいました。すると、「行ってみる」と言い出しました。
それから学校探しです。学年主任の先生が色々アドバイスをしてくださり、見学なども連れて行ってくださいました。
遠くの女子高か、近くの高校か悩みましたが、本人が電車に乗ると涙が出ると言うので近くの学校に決めました。歩いて30分位です。受験にあたって勉強を少しさせました。その学校は不登校に力を入れている学校で先生も理解のある先生がおられるということでした。
合格も決まり、ホッと一息です。