お父さんの台所
{はじめに}
食に対する欲望は人様々である。コンビニの弁当でお昼を済ませる人、ファミリーレストランが好きな人、雑誌で推奨されている店に一度は行く人、口にさえ入るものであれば味なんてどうでも良いひと。
食べる為に働くか、働く為に食べるかを究極の選択とした場合、僕は間違いなく前者である。 っと言って特に自分の事をグルメとは思った事は無い。その最大の理由は過激な食わず嫌いにある。未だに父が折りに触れて話す事はカレーライスだ。 それはまだ僕が幼少の頃、家で幾度となく母がカレーを作ったのだが僕は頑として食べなかった。それがある日近所の知り合いの家に遊びにいった時に出されたカレーライスを食べ、「お父さんカレーライスっておいしいね、何でうちでは作らないの?」と言ったそうである。なぜ家では食べなかったカレーライスを人の家で食べたのかは謎だが(子供心に悪いからとでも思って気を遣ったのかもしれない)僕にはこのような事が多くあったそうだ。今でも家で出された煮物料理は食べないが旅館などででる会席料理での煮物は食べるという自分は、自分自身良く分からない。名誉の為に書くが決して家で出る料理がおいしくないからではない。 そのような食べず嫌いの僕は偏食者でもある。
同じ物を毎日食べても飽きない時もある。何が好物かと言えば例えば鳥のから揚げだ。これはとんでもなく好きだ。おそらく毎日食べても飽きないだろう。ラーメンもそうだ。中華料理あにもうるさい。中華料理といえば大学生活を抜きに語れない。その頃父親の仕事の関係でイギリスに住んでおり一応大学はロンドン大学で機械工学を学んでいた。ロンドン大学はオックスフォード・ケンブリッジ大と同じく小さいカレッジが集まった集合体である。自分が在籍していたキングスカレッジはテームズ川沿いのストランドというロンドンの中心部にあった。近くには格式高いホテルで有名なサボイホテルや様々な劇場、映画館、鳩が集まるトラファルガースクエアーなど観光名所も沢山あるがヨーロッパで最大と言われている中華街も近いのだ。
イギリス料理はまずい事で有名だが(けっしてそのような事はない)自分も毎日チャイナタウンに出向いては同じ物を食べていたのだ。日本ではあまり見かけないが日本語では牛肉とピーマンの黒豆ソース炒め乗せ ご飯だ。大きい皿の上に白い中国米(パサパサのちょっと臭いがある米だが中華にはこれが良く合う)を盛り、その上に細切りではない(ぶつ切り?)牛肉、ピーマン、玉ねぎ、青唐辛子を黒豆(日本でいうみそに近い味)ソースといっしょに炒めたあんがタップリかけてあるだけなのだが、これに店特性のラー油(これも日本のとは違うのだが後で説明するかもしれない)をドボドボかけて食べるのは本当にうまかった。今でも家で作っているのだが懐かしいあの味には程遠い。
最近は釣りという趣味を見つけ随分料理の幅も広がった。やはり釣ってきた魚は甘みが違う。カミさんもカミさんのお母さん(同居中)はこれまでイサキ・アジなどは生臭くて食べられなったそうだが、釣ってきたそれらを食べたら人生観が変わったらしい。今ではスーパーの魚を買うのが躊躇われるようになってしまった。10ヶ月の息子でさえ釣った魚の時は食いが違うのだ。贅沢な話だが現実でもある。いまは外食時の魚料理は行き付けの寿司屋でしか食べなくなってしまった。
前置きが長くなったが、そのように食にうるさいと言われてきた僕のお気に入りの品々をここにいくつか紹介したい。どちらかとえば中華料理の類が多いが少しずつ和食系も増えてきた我が家の食卓である。基本的に釣った魚はお刺身、なめろう、塩焼き、ムニエル、フライ、天婦羅、一夜干し、その他各種なべ料理などで食べるが、今回は特に目新しくないので省いています。
| 1 | 陳麻婆豆腐 | 試行錯誤の末にたどり着いた僕の渾身の作。だが未だに味が一定しない。 |
| 2 | かきのブラックビーンソース | 上記の「はじめに」で述べた大学時代懐かしの一品。鶏肉、牛肉でも当然旨い。 |
| 3 | 鮮魚の蒸し物 | 真鯛など火を入れすぎるとパサつく白身魚が良い。中華風の一品。 |
| 4 | 白身魚のフィッシュパイ | ムツ、メダイ、タラ、ヒラメなど白身魚であれば何でも可。イギリス料理の一品。 |
| 5 | 白身魚の揚げ出し豆腐風 | これも白身魚全般に使える和食の一品。キンメダイ、アコウダイなどがお勧め。 |
| 6 | イカときゅうりの炒め物 | 最近あるレストランで小ヤリイカ・黄ニラ・ネギ・帆立を使っていた。中華料理の一品。 |
| 7 | 稲庭うどんIN潮汁 | 釣った魚のアラで取った極上のダシ汁。1時間はかけて欲しい。和食の一品。 |
| 8 | 明太子スパゲッティー | 魚には関係無いがお刺身用のイカを使う。簡単にお店の味が・・・・・。和食の一品。 |
| 9 | ジャガイモの生姜炒め | 魚・肉は一切使わず、サッパリと。夏ばて気味の人にぴったり。和食の一品。 |
| 10 | タイカレー(レッド) | 最近我が家ではまっている。時間的には短いが火加減が難しい。エスニックの一品。 |
| 11 | タイ風ビーフンサラダ | カレーと共に食卓に上る非常に辛いサラダ。でも慣れると癖になる味。エスニックの一品。 |
| 12 | シーフードスパゲッティー | 父がその昔あるお店で教わった一品。隠し味に牛乳を使う。新鮮なあさりがあれば良い。 |