c23.gif   自分が自分でない??

           おかしかった。自分がなにかに 取り付かれたみたいだった。

           昼寝をしても 夜中に寝ても 見たこともない悪夢が

           付きまとう。人が血を流してるなんて 当たり前。

           タダの夢とは まったく違う。

           起きた時 息切れなんて 当たり前。恐ろしくて

           自分に塩をまいて お払いしたぐらいだ。

           起きてる時も まったく ブレーキが効かない。

           惣菜買えば 良いものを 自分で作ってしまう。

           どんなに疲れててもだ。手抜きが 出来ない。

           おかしすぎる。そこまで あたしは ケチじゃない。

           どんどん 疲れが溜まっていき おとうちゃんに

           言ったって もう 分かってくれないぐらいに なっていた。

           そんなときだ。

           とうちゃんが 男の性で 現実から 逃げていたことを

           知ってしまうのだ。

           あくまでも 信じた。でも 脅した。胸倉も掴んだ。

           「家庭を壊す人が いるならば 私が包丁を突き出す。」と。

           そして 全てを 知った頃だった。

           手足が 痺れだしたのだ。

           2日続いて なにも 出来ない。

           ちょうど その頃 とうちゃんの遅い夏休みに入ったんだ。