
家教育とは
俗に“衣食住”といいますが、“住”について学校で学んだ記憶はほとんどありません。最近は、食育とかいって“食”についての教育を見直そうという動きはあるようですが、“住”に関しては“教育”っていう発想はないんだとおもいます。
かつては、家の掃除をする母親、家の修繕をする父親をみながら、それぞれの家庭で“家”について学んだのでしょうが、今は学ぶ機会がほとんどないのではないでしょうか。
“教育”というと、ちょっと仰々しいですが、例えば各家庭それぞれに受け継がれている家庭の“味(料理、調理法、コツ)”があって、自然とその“味(料理、調理法、コツ)”が体にしみこんでいくように、家についても、各家庭それぞれに、“こうあるべき”という口伝があったらいいのになあとおもいます。
口伝のような指針がないと、自分にとって家とは何か、どうあるべきか、自分で一から考えなければなりません。その考えが早く固まればいいですが、固まらないうちに、ハウスメーカーなどと接触すると、相手のいうがままになり、後から後悔することになりかねません。
例えば、「和室を作ればよかった」「畳のスペースがあったほうがよかった」なんて後悔する人がたまにいるようですが、こういうケースはおそらく、今まで何の気なしに畳の部屋がある家で生活してきたが、畳のよさに、気づいていなかった不幸なケースですね。こんなとき、
“寝転んでくつろぐは、畳”
という口伝があれば、そういうことはおこらないとおもうんですが・・・。