
自然との共生とは
最近、やたら目にします。“自然との共生”。環境問題が取り沙汰され、家もそれを考えなければいけないっていう時代の流れがあるとおもいます。
元来、家を建てるということは、極めて人工的で、自然に刃向う行為です。だからこそ、より自然に配慮した家づくりを目指そうと考えるのは、当然のことと、おもいます。
人間には、自然に対する恐れとか、自然には逆らっちゃいけない、とかいった、自然に対してはただただ、ひれ伏すしかないっていう感覚がだれしもあるとおもいます。この、自然に対する直感は、大切にされるべき感覚だと、僕はおもいます。
地震の予知が、難しいように、2003年夏の冷夏が予想できなかったように、自然科学の学問分野の、なんと頼りないことか。人の、なんてちっぽけなことか。しかしながら、学術的な研究や理論の構築は、非常に重要で、それなしでは、これからの自然との共生は、できないとおもいます。
感覚と理論のバランス。これが重要だとおもいます。
野球場で、はなしをすると、あなたは、東京ドームと甲子園球場のどちらが好きですか。
東京ドームは、空調設備で温度調節ができ、人工芝で、雨で中止なんてことはありません。甲子園球場は、夏は非常に暑くて、雨が降れば中止もありえますが、、土と天然芝のグランド。
ジャイアンツの上原なんか、夏場は東京ドームの登板を増やしてもらえるそうですね。投手にとっては、夏場に涼しい東京ドームはありがたいでしょう。その反面、当たることはないとされた、天井に打球が当たることがよくあり、白い天井のせいで、高く上がった白球を見失うなんてこともよくみます。
甲子園球場のよさは、これは、表現が難しいですね。感覚的なことも大きいのではないかとおもいます。言わされてるのかもしれませんが、高校球児が、敗戦の弁をかたるとき、どこの球場よりも甲子園のマウンドは投げやすかった、ってよくいいますね。反面、雨ふれば中止ですから、ファンも主催者側も選手もヒヤヒヤものでしょう。
このふたつの球場が、支持され、機能しているところが、僕は面白いです。家についても、おなじようなことがいえるような気がします。現代の高気密高断熱24時間計画換気の家と、伝統的な日本家屋。どっちがいいかは、施主が判断することです。また、施主の判断によって、お互いのいいところをとりいれることも可能です。
それ以前の大前提として、あるいは、大本のコンセプトとして“自然との共生”とは、なんであり、どう実現させるのかを、家を建てるにあたり、まず、それぞれの施主さんが、考えなければいけないような気がします。