★Love Storys★


★告白する勇気★

幼馴染のユウジは高校で同じクラス。
家も隣同士。

クリスマス会の文字当てクイズでペアになった。

「これな〜んだ?」

  「えー。。。もっかい!」

「わかんないのぉ?じゃぁ、もっかいね。」

問題のカードには(スイカ)と書いてある。

今度はさっきよりゆっくり書いてみせた。

「ん〜。。。わっかんねぇなぁ。」

「それじゃぁラストチャンスで〜す!」

司会役であるミキが私の方に目配せをした。

ウインクをしてけしかけるような態度のミキ。

私はちょっと深呼吸をしてから
最後に問題と違う文字を書いた。

ユウジの背中をなぞる私の指が震えている。

「なんかさっきと違くねぇ!?」

「そんな事ないよぉ!」

「だめだぁ。ぜ〜んぜんわかんねぇ。」

「は〜い。残念でした。正解は(スイカ)でした。」

私の思いは届かなかった。

気づいて欲しかったような
気づかれなくてよかったような。。。

私の心臓のドキドキする音がユウジに聞こえなくてよかった。

放課後ミキが私の所にきて言った。

「ちゃんとスキって書いたのぉ??」

「うん。。。書いちゃった。けどぉ。。。」

「せっかくのクリスマスなんだから
 告白しちゃえばいいのにぃ!」

「。。。無理だよぅ。。。」

ユウジはきっと私の事なんて
ただの幼馴染としか思ってないに決まってる。

ミキと別れて一人で家へと向かった。

夕日が沈みかけて辺りは薄暗くなってきた。
小さな交差点で信号待ちをしている私。

コツン!

「いたっ!」

振り向くとユウジがいた。

「もぉ!何ガキみたいな事やってんのよ!」

ユウジはクスッと笑ってみせた。

「そういえばさぁ。お前の書き方
 へたくそで全然わかんなかったぞ。」

「なによ!ユウジの背中が鈍感すぎなんじゃない!」

「俺ならうまく書けるけどな。」

ちょっぴり偉そうに笑うユウジ。

「ちょっと俺に書かせてみ。」

ユウジが勝手に何か書き始めた。

「これは簡単だろ?」

「ん〜。。。ネコ?」

私の背中にユウジの指の感触。。。
心臓が飛び出しちゃいそう。

「正解!んじゃ今度はもっと難しいぞ。」

「・・・!!」

ユウジの書いた意外な文字。
信じられない!
わからないフリをして確かめたかった。

「。。。え?ちょっと待ってよ!長すぎ!全然わかんないよぉ。」

「いいから当ててみ。」

「・・・オ・・・レ・・・モ・・・ス・・・」

私が答え終わる瞬間
ユウジが突然私を後ろから抱き締めた。

「えっ。。。」

ユウジが耳元で囁いた。

「。。。大正解。いくら鈍感な俺にも
3文字から2文字になったらわかるって。」

私とユウジはしばらく黙ったままそうしていた。

信号が何度も青に変わっても渡らずに。。。




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