★Love Storys★
★叶わぬ恋★
休み時間・・・
「マリ〜私最近学校行くの嫌で嫌でさぁ。。。」
親友のキヨミがつまらなそうに言う。
「そう?アタシちょ〜楽しいんだけど?」
「いいよね〜マリは。。。」
私マリ高3☆電車通学☆只今片思い恋愛中!
毎朝駅までのドキドキがなんとも言えない♪
私の楽しみと言えばホームでアナウンスを聞く事。
『3番ホームに電車が入ってきます。危険ですので
黄色い線まで下がってお待ち下さい。』
「もぉ〜〜〜!!とろけるぅ!!」
「はいはい・・・」
私のこのセリフを嫌と言うほど聞いているキヨミはいつもの様に呆れ顔だ。
「ねぇキヨミ〜どんな人が喋ってんだろ〜?」
「声だけ聞くとおっさんぽくない?」
高校生活3年目だけどまだこの声の主を見た事がなかった。
顔も知らないこの声の主に私は恋をしている。
ある朝のこと・・・
いつもの様に駅に着くとたくさんの人でごった返していた。
学生やらサラリーマンやらOLやらでホームには
今まで見たこともないほどの人がギュウギュウ詰めになっている。
私はやっとの事でキヨミを見つけた。
「うわぁ〜何これ!?ちょっとすごくな〜い??何があったのかなぁ?」
「電車遅れてるみたいね・・・」
っとその時あの人の声・・・
『大変ご迷惑をおかけしております。@@駅付近で人身事故発生の為電車が止まっています。
尚、復旧の目途がたっておりませんのでご了承下さい。』
こんな時でもシアワセな気分の私♪
ふと階段のそばに目をやるとマイクを持った駅員さんがいる。
まさかと思いつつもその駅員さんに釘付けの私。
するとさっきと同じ内容のアナウンスが・・・
「あああっっ!!!キヨミ!!あの人だぁぁ!!」
初めて見る声の主。
私の想像をはるかに超えるかっこよさ☆
次の日私は思い切って声の主に話かけることに決めた。。。
ホームをみまわしたが声の主はみあたらない。
キヨミにも一緒にみつけてもらいながらやっとの事で彼の姿をみつけた。
「あのぉ・・・おはようございます!」
『おはようございます』
「・・・」
緊張しすぎて頭が真っ白になった。
『何か?』
「・・・いいえ、別にぃ。。。あのぉ。。お仕事頑張って下さい。」
『ありがとう。いってらっしゃい。』
「いっ・・・いってきます。」
電車の中・・・
「ったくぅ!せっかく話せるチャンスなのになんであれだけなのよぉ!」
キヨミが攻め立てる。
「だってぇ。。。」
まだ全身の震えがおさまらない私。
この日から毎朝こんな挨拶をするだけの日が続いた。
そして一月が経つ頃になるとキヨミがしびれをきらし声の主にいろんな質問をぶつけ始めた。
彼の名前・年・どの辺に住んでいるか・好きな物・嫌いな物・・・
彼をどんどん身近に感じてきた私は毎朝早起きして彼の為にお弁当を作って持っていった。
初めはちょっと困ったようだったがさすがに何日かすると快く受けとってくれた。
「@@さんて彼女とかいますかぁ?」
ある日いつものようにキヨミが質問した。
『彼女なんていないよぉ!』
私が喜ぶのも束の間・・・
『俺結婚してるからね〜。彼女なんていたら大変だよ。』
彼は笑って答えた。
なんだか放心状態の私にキヨミが優しく声をかけた。
「マリ〜学校遅れちゃうよ。」
「@@さんいってきます。」
私を気遣っていつもと同じ様に彼に挨拶するキヨミ。
急に涙が溢れてきてこぼれ落ちそうになった瞬間キヨミに手をひっぱられてそのまま電車に雪崩れ込んだ。
ドアが閉まった瞬間涙が頬を伝った。
「マリ?大丈夫??」
「・・・・ぅ・・・ん・・・」
「聞かない方がよかったよね?ごめんね〜マリ」
「ううん。。。ありがとキヨミ。」
*****************
私の片思いはかなわぬまま終わった。
それでもお弁当は毎朝届けた。
卒業式の朝・・・
「@@さん私達今日卒業式なんです。
だからこれが最後のお弁当です。
今日まで食べてくれてありがとうございました。」
『お礼を言うのは俺の方だよ。いままで美味しいお弁当を毎日ありがとね。』
『ちょっと待ってて』
と言うと駅員室に行き戻ってきた。
『二人とも卒業おめでとう。』
そう言うと私とキヨミにラッピングされたピンクのバラの花を一輪ずつ差し出した。
「うっそぉ!!!ありがとうございます!!ちょ〜嬉しい!!」
思わず二人でハモった。
彼がくれたバラにはメッセージカードついていた。
電車の中でこっそり開いた。
(卒業おめでとう。マリちゃんの気持ちに答えてあげれなくてごめんね。
気持ちはほんとに嬉しかったよ。いい恋をしてください。)
あれから3年経った今でも彼からもらったバラは私の部屋でセピア色に輝いている。
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