| ■「変わってる」ところ |
| シュタイナー学校の特徴と思われるものをいくつか挙げていきます。 聞きなれない言葉も多いでしょうが、読んでみてください。☆は公立小学校教員としての私からみたコメントです。 12年一貫教育8年間1担任制 日本でいえば小学校1年生から高校2年生までの一貫校です。そして1年生から8年生までは同じ先生が担任します。これは、愛される権威として教師と子どもとの間に信頼関係がじっくり育まれるため、14歳のときに、その権威に対して思う存分反抗できるためと言われています。 また、教師の側からすると、1年生のときに話した物語を5年生になって再び取り上げるなど、長いスパンで子どもに働きかけることができます。 ☆教師としてうらやましいような、こわいような。 テストなし 高学年になると、楽しんでミニテストのようなものをやることはあるようですが、評価につながるいわゆるテストはありません。 ☆人間にはそれぞれの使命があるから比較は無意味ということでしょう。テストがなければ勉強しないんじゃないかと思う向きもおありでしょうが、子どもたちは学んでいるとき、テストのことは忘れているものです。ただ純粋におもしろいから学んでいます。テストの事を持ち出さなければ子どもを集中されられない教師は授業が下手なんです(自省)。 エポック授業 私は、学習には忘却が必要という考えを知ってショックを受けたものです。一定期間じっくり取り組み、そのあと忘れる。国語、算数、理科、社会などについては、一ヶ月くらい毎日、午前中の前半を使って同じ教科だけを学習します。そのあと、その教科はしばらく学習しません。その間に残るべきものは残り、忘れられるべきものは忘れられるわけです。 ☆これを知ってから夏休みに出す宿題はまるっきり無意味なのではないかと思うようになりました。朝自習や地道な反復練習がヨミカキソロバンには必要ではないのか?答えはまだ出ません。j 評価のない通知表 ABCも123もない文章だけの通知表。先生からの詩も送られ、次の学年でその詩を朗読します。 ☆学期末の膨大かつ無意味な作業のことを思うと、これはほんとにうらやましい〜。詩を送るというのは是非やってみたいですね。 オイリュトミー 言葉を体で表現する芸術です。シュタイナーがはじめました。全身がのどになる表現活動です。 母音には母音の子音には子音の動きがあります。たとえば「あーー」という音は伸びやかな広がりのある音です。それにふさわしい動き(手を大きく広げ上にあげるなど)をします。 エポックの最初にもこれを行うそうです。治療オイリュトミーというのもあります。 にじみ絵 色を「体験」する時間。透明水彩(日本の小学生は不透明水彩を使用しています。)をぬらした画用紙の上に筆で色を置いていきます。1色〜3色(赤青黄)の3原色を使います。作品を完成させることより色と遊ぶことを重視します。 ☆不透明水彩に対してはかねてから不満だったので、シュタイナー教育の画材の豊かさにはため息が出ます。透明水彩のほかにも、蜜蝋クレヨン、蜜蝋粘土などその画材そのものが美しく、匂いもよくて心を慰撫するものであるのが大きな特徴だと思います。 フォルメン線描 空から一筋の光が…と言った言葉からまっすぐな線を書く、左右対称な線や、鏡写しの線を完成させる、渦巻きを書くなどの活動です。ユングの言うマンダラのように美しい図形には心の安定を図る作用があるのでしょう。 語る/聞く シュタイナー教育では聞くことをとても大切にします。授業でもノートに書くのは家に帰ってからの宿題です。 物語を聞くときは、ろうそくの火をともし、教師が何も見ずに素語りで話をします。学年に応じてメルヘンや世界の始まりの話、英雄伝などが語られます。 ☆朗読も子どもたちは喜ぶけど、何も持たずにお話をするとトリハダものの集中力を見せることがあります。それをかなり意図的に行うんだなあと思います。教師の力量たるや相当なものが必要なはずです。 |