| ■体験レポート |
| オイリュトミー 某大学にて初体験。参加者二十数名。女性9割。40代以降6割(推定)。 ■1回目 参加者全員で輪になります。輪になること自体もすでにオイリュトミーの一部だそうです。その場の雰囲気、中心、隣の人との位置を感じながら立ちます。 輪になったまま直立の姿勢から体を少し前に傾ける、後ろに倒すという動きを練習しました。空間を意識しながら動きます。 そのあと、横一列になり前に歩きました。周りの空間/空気を一緒に持っていくように。前後左右斜めも同様に動いてみました。スタスタと歩くのではなく、その場の空気も一緒に持っていくように歩く。これがけっこう難しいのです。イメージの世界なのですが、そのイメージがうまく作れない。すぐ、ひじや肩のあたりから自分の周りにあった空気が落っこちてしまうのが分かります。うまくいくと、オーラというか自分の周りをほわーっと取り巻くものを感じることができるのですが。 母音アの動きの練習のため あらうみや さどによこたう あまのがわ の俳句を動いてみました。 講師の先生があらうみや…と俳句を吟じる。それにあわせて俳句の世界、アの音を腕で表現しながら前に歩きます。アは腕を大きく広げ上にあげる感じです。 って書いてもよくわからないかなあ…。 母音の動きの基本を習いました。 ア…明るく大きい感じ。腕を大きく広げ、上にあげる。 エ…交差する感じ。腕を交わらせる、両手を水平に広げ、体全体で交差を表す。 イ…まっすぐな感じ。直立、手を上下に伸ばす。 オ…丸みを帯びた感じ。両腕で何かを包み込むようなしぐさ。 ウ…平行、決して交わらない感じ。両腕を平行に差し出す。 アルファベットの形(Aは逆さ)を体であらわすと言ったらその動きは分かりやすいかもしれません。 でも、大事なのはオイリュトミーは全身がのどになるという大原則。 それぞれの音を出すときにのどで起こっていることを全身で表すという気持ちが大切なように思いました。 ■2回目 前回同様最初は輪になって動きます。 イ、オ、アの動き。 今日は直線ではなく曲線を動きました。二つの岩をよけながら流れる水…岩をよけたあとはまた戻っていく。ということで形としては8の字です。 水のイメージの助けをかりて心地よく動けました。 今日の俳句は さまざまなこと おもいだす さくらかな Sの子音の動きです。 Sは火、炎のイメージで、空間をすっすっと切るような動きをします。 火の子音の仲間はch、t、hなどがあります。 風の子音(空気のようなふわーっとした感じのもの)…rと母音のa,e,i,o,u。 水の子音(流れるような感じのもの)…l(エル)。 土の子音(固まる感じのもの)…m、n、d、k。 正確ではないかもしれませんが、このように音のイメージ、性質から4つにの分類があります。気質の4つと同じです。 こうした動きのテクニックを習って動いたあと、改めて俳句の世界にひたりながら動きました。 動くときは前回と同じで、先生が吟ずる俳句を聞きながら生徒である我々は声を出さずに全身で(主に腕)表現します。 練習のときたまたま講師の先生の近くにいたことがあるのですが、講師の方の腕が動いているとき、私の手や腕のあたりまでぴりぴりっと伝わる感触が。「うおっ!」東洋的にはこれはいわゆる「気」なんだろうなあと思います。 音にこめられた命を体で表現する、音にはそれぞれキャラクターがあるということを感じられます。これは日本の言霊信仰にもつながってる気がします。なにがどういうふうに?と聞かれると困るのですが。 ■3回目 輪になり、イ、オ、アの動きをします。その後、輪になったまま真ん中に集まる動きと外に広がる動きを互い違いに行いました。隣の人が中へ入るときは外に広がり、隣の人が外に広がるときは自分は中に入る。全体を見ると一つの円が生き物のように波打って動いている感じです。 それから、これまでに行った俳句を総まとめということで動いてみました。 最後に、オイリュトミーを通して子どもたちにどんな力がつくのかと質問したところ、以下のようなお答えでした。 オイリュトミーをすると言葉がはっきりでるようになる。 オイリュトミーはシュタイナー教育の大黒柱である。 オイリュトミーは大いなる情操教育である。 オイリュトミーは動ける体を作る。 オイリュトミーは意志を表せる体を作る。 頭で分かっていても行動に移せない、言いたいことがあるのに言えないということってよくありますよね。 電車で、席を譲りたいけどさっと立つタイミングを逃してしまうとか、自分の意見をうまく言い表せないとか。 オイリュトミーはそういう心と体の連携を鍛えるものと言えるのではないかと思いました。スポーツでは反射神経や筋肉を鍛えますがそれとはまた別のものです。日本では野口体操が近いと思います。 |