| ■幼児期のシュタイナー教育 |
| 仕事のための勉強としてシュタイナー教育を学び始めた私にとって、幼児期のシュタイナー教育は始めはあまり眼中にありませんでした。でも、子どもが生まれ、日々子どもと向き合う中で、シュタイナー教育で言われていることがいちいち納得がいくものであることに気づくようになりました。これはいい!と思って関連書をあさったおかげで、子育てが楽な気持ちで楽しくできることが多くなりました。いまや私の育児の一つの支えです。 幼児教育の世界ではモンテッソーリと並んで今や二大潮流といわれるまでになっていると知ったのはずいぶん後になってからでした。 シュタイナー教育では幼児(0〜7歳)をどんな存在だと考えているのでしょうか。これからいくつか紹介していきたいと思います。 注)お読みになる前に もし、あなたが無神論者で唯物論者だとしたら、あるいは自然科学信仰者だとしたら、これから先、書いてあることはひどく非科学的で眉をひそめざるをえないものだと思うかもしれません。 けれど、もし、一度でも神的なものを感じたり、魂や心、霊魂と言ったものを感じたことがあるならば、意外とすんなり受け入れられるかもしれません。 何はともあれ、読んでみてください。どう判断するかは、結局自分の直感だと思います。 子どもは天から降りてきた シュタイナー教育では、子どもは神的、霊的なものが地上に下ってきたと考えます。子どもたちは、自分が地上での仕事をするために自分の両親を選び、天から降りてきたのです。 ウチとソトの区別がない うまれる前の世界はこの世界のように個が独立しているのではなくすべてが一体となった世界でした。子どもたちはまだうまれる前の世界の習慣の名残を持っています。ですから、石や草木や動物も自分と同一視し、すべてが生きていると感じるようです。いわゆるアニミズムの時代です。 体作り時代 この年代は、体を作るのがもっとも重要なことです。形成力(エーテル体と呼びます)が体を作っていきます。この時期は頭が大きいという体型からも分かるように、頭/神経組織が主に作られていきます。神経組織の末端にあるのは感覚器官です。ですから、シュタイナー教育ではこの年代の子は全身が丸ごと一つの感覚器官であると考えます。 模倣を大切に 感覚器官である子どもに対して、最も効果的なのは真似をさせることだとシュタイナーは言います。自分が見たり聞いたりして受け取ったものをすべて吸収する時代なので、しつけにおいても、口でよい、悪いを言うだけではうまくいきません。親が言ったようにではなく親がやったようにやるのですから、こうするのよ、とやってみせる方法が基本になるでしょう。親のまねをしたいと思わせるほど親を信頼してくれていることが前提でしょうけど。 でも、模倣が大切とはいえ、だめなもの、危険なものははっきり言わなくてはならないなと近頃つくづく思います。 自然のものを 個体の成長は種の歴史をたどる、と言います。単細胞生物(受精卵)時代から水中生活(胎児)時代をへて、子どもはようやく陸に上がったところです(言いすぎかなあ)。そんな子どもたちに人類史をすっとばして現代人生活にいきなり放り込むのはちとランボーな面があるようです。 なるべく自然のもの、成り立ちのわかりやすいものから出会わせていく方が負担が少ないのではないかというお話でした。 手仕事を 子どものころ、ドライバーの使い方がわかったとき、秘密の扉のかぎを手に入れた気分でした。子どもは、なんでも分解して、その成り立ちを理解したいからです。 手仕事をすることには 物を作るヨロコビ 物の成り立ちを体感するマンゾク があります。 そして、この年代の子どもたちにとっては、機械ではなく手で何かを作ることがふさわしいと言えるでしょう.。「自然のものを」の項で述べたように、子どもたちは今やっと原始時代を迎えたばかり?だからです。 |