晩秋のパリに想う (Yohko in Paris)

ここはシャンゼリゼ

少し浮かれて澄まし顔

「シャンゼリゼでコーヒーを」と言った

その人を思い出す。

道行く人も少ない未だ朝早い

ここはシャンゼリゼ

 

 

パリジェンヌに道問えば

美しい景色はセーヌの畔と教えられ

来てみれば

言葉にならない美しさ

何思う無く、何憂う無く

只、立たずんでいたく思う

 

凱旋門の展望台

パリの遙かな果てを写しけり

ここを芯に放射に広がる街作り

ナポレオンの為したる偉業なり

見飽きる事なき都かな

 

 

 

オルセーの古式豊けき建物は

古き歴史を物語れり

パリジャンを 旅人を

心慰め元気づけ

悠久の時を刻みて幾歳霜

悠々と冬のセーヌは流れおり

 

 

この階段を往きて

あの船に乗ろう

先は屹度、オシャレのエスプリ詰まる

夢の宮殿

あるまじき夢を与えしここはパリ

 

 

 

明日は帰国の

夕暮れのパリ

君は何思う

黙す面影知るよしもなく

思い出深き旅であれかし と

秘かに願い我は添う

 

 

 

写真取りましょうか? と

声掛けきしあのカップルは今、何処

穏やかな、聡明そうなお二人は

パリの風受け伸びやかに

笑顔で我らに受け答え

爽やかな 清々しき香りつけたる如し

 

 

麗しき橋の向こうに誰ぞ住む

我待つ人のあるまじや

走り抜け、 駆け抜けて

魂呼ぶ声に応えん

走らばや 急がばや

今日の陽は落ちなんとす