おまけパート3(最終話)

パート1   パート2

前回までのあらすじ

平和なはずのぺーぱー王国に、突然あらわれた魔女ジルのために

王女がさらわれ、王様の足が石に変えられてしまった。一人娘のレアラが

自分のせいだと思い込み、大切な髪をばっさりと切ってしまい男に混じって

武道の修行に、励みます。国一番の武道家の王様の娘だけあって、ぐんぐんと

上達していくが、一人の人間として大きな壁にぶつかり、悩み始めたレアラの

前に、また一人の魔女が現れる。その魔女と一緒に魔女界へ心の修行に

行く事になった姫レアらが、魔女界で見たものは・・・・。


最終話

魔女界の女王様を見たレアラは、言葉を失いました。その人はレアラの母親

そっくりだったのです。その驚いていたレアラを見ていた女王様は、ニッコリと笑みを

浮かべながら「レアラ、驚くのも無理ありませんね。これから少しお話をしましょう。

落ち着いて、私の話をきいてください。」と言って彼女を椅子に座らせ、ゆっくりと話し出しました。

「私の名は、”ラティス”この魔女界の女王です。私とあなたの母”ニーナ”とは、双子の姉妹

なのです。今では別々の世界で暮らしていますが、生まれた頃は同じベットに寝かされていました。

私たちが一歳になった時、この魔女界に危険が迫ってきたのです。このままではこの世界も

王家の子孫である私たちも、失ってしまうと感じた、先代の女王様が二人のうちどちらか一人でも

助けるために、一人だけを人間界へ逃がしたのです。いずれ危険を逃れた時に、王家の

血を継ぐ者を失っては、魔女界は存在しなくなってしまうからです。ここでは女王の存在は

絶対なのです。なんとか危険を逃れ、先代の女王も、この私も無事だったのですが、あなたの

母、ニーナだけはこの世界に戻れなくなってしまったのです。」「どうして、私の母だけが

戻れなくなってしまったのですか?その危険とは、どんな事だったのですか?」今まで黙っていた

レアラが突然に口を開きました。「それは、この魔女界を乗っ取ろうとしているものが現れたからです。

この世界のずっーと先には、絶対に開いてはいけない扉がひとつあります、その扉の向こうには

邪悪な者が住む魔界が存在していて、その魔界からこの魔女界を乗っ取ろうとしている者が

扉を開けようとしていました、先代の女王様は必死で食い止め、何とか危険を逃れる事が

出来たのです。この扉は、この魔女界を一番最初に作った、初代の女王様が魔界との間に、

あちらの世界から絶対に入って来れない様にするために、強い力で作った魔力の扉なのです。」

女王ラティスは、レアラの様子を見ながら話を続けました。

「ようやく、危険を食い止めた先代の女王様は、人間界にいる、ニーナ呼び戻そうとしたのですが

魔界との扉を封印するのに魔力を使いすぎて、ニーナを探し出す力が出なくなってしまったのです。

ニーナが生きている事を、感じる事は出来たのですが、何処にいるのか判らなくなってしまったのです。

しかたなく彼女が人間界で無事に生き抜いてくれる事を願って女王様は、この私を時期女王として育て

あげる事にしたのです。そして、いずれニーナが再び魔女界に呼ぶことが出来るように

ニーナに向けて魔法を放ちました。それは、ニーナにだけはこの魔女界の入り口がわかるようにです。」

女王ラティスの話を聞いて、レアラは魔女界に対して少し不安になってきました。自分がこれから

この世界で、強い心を育てる事が出来るのか自信がありません。でも、もしこの魔女界で

その強い心をもてれば、自分も変われるし、母をも助けられるはずだと心の中で言い聞かせ

再び、女王様の話に耳を傾け始めました。そんなレアラの心を察するかのように女王ラティスは

「レアラ、あなたはペーパー王国のシン国王とニーナ王女の娘です。もっと自身を持ちなさい!

私にとって、レアラはたった一人の可愛い姪なのです。必ず強い心を持ったプリンセスに変えて

見せます。」そう言ってレアラの側に寄り添い、彼女を優しく抱きしめてあげました。レアラは

女王ラティスに抱かれながら、母ニーナに抱かれているかのような錯覚を感じながら、とても

心地よい気持ちになりました。「母は、今でも無事なのでしょうか?」レアラは、いつも抱いている

不安な気持ちを打ち明けます。「大丈夫です、無事に生きています。今はジルに囚われの身です

がね。ジルはニーナに対して、まだ何もしてはいません。だからレアラ、安心しなさい。」

ラティス女王はそう言うとレアラの目の前で、魔法の鏡に母、ニーナの姿を映し出しました。

久しぶりに見た母の姿に、レアラは思わず涙しました。今までずーっと母のいない寂しさを

我慢し続けていたレアラにとって、目の前に見る母の姿は、絶えがたい愛しさで心が震えています。

レアラは、今までどんなに辛く寂しくとも、誰にも告げず一人じっと我慢して来たのです。国王である

父にさえ、甘える事をしなかったのは、きっとそうする事で自分自身が弱くなってしまいそうで

怖かったのでしょう。そんなレアラの姿に愛しく思うラティスは、いつまでも黙って抱きしめて

あげていました。その様子を側で見守っていたブレスや、他の者も涙が止まりませんでした。

やっとレアラが落ち着いてきた頃、王女ラティスは「今日は初めての事ばかりで疲れたでしょう

今夜はゆっくりと休んで話の続きは、また明日にしましょう。」そう言うとブレスに、レアラを

部屋まで案内するように告げました。レアラは女王様におやすみの挨拶をするとブレスに連れられ

ひつとの部屋に着きました。「おやすみなさい、ブレスさん。今日はいろいろとお世話になりました。

明日からもよろしくお願いします。」「はい、おやすみなさい。今夜はゆっくりとお休みになってください。

気分が高まって寝付かれないようでしたら、この紅茶でも飲んでください。」ブレスはそう言うと

一番最初に会ったときにレアラに、出して上げた紅茶をテーブルの上に出して部屋を出て行きました。

一人になったレアラは、ブレスの出してくれた紅茶を飲み、故郷ペーパー王国を思い眠りに

付きました。その夜、母の夢を見たのは言うまでもありません。

翌日、すっきりとした気分で目を覚ますと、窓辺に一匹の猫がちょこんと座っていました。

側によってみると、その猫はレアラに体をすり寄せて甘えるように泣き声を上げます。

「かわいこちゃん、どこから来たの。」動物好きのレアラは、すぐに子猫を抱きかかえて可愛がり

ます。しばらくすると、「レアラ様、もう起きていますか?朝食でもいかがですか?」とブレスが

起こしに来ました。子猫を抱えているレアラを見て「あら、この子どこにいるのかと思ったら

レアラの所に居たのね。」と言いながらその子猫について話を始めました。「少し時間を

いただいて、猫について話をしましょう。この魔女界では、魔女と猫とはとても深い関係が

あります。魔女になるために修行をする人は、みんな猫と共に生活をしています。この魔女界

に居る人たちが全員が、生まれながらにして魔法を使えるわけではありません。ましてや

魔女界の人たち全部が、魔女ではないのです。皆、修行を積んで魔女になった人が

いれば、商売をしている人たちや物を作る人もいます。それは人間界と似ていると思います。」

レアラは、ブレスの話を聞いて驚きました。「私、この世界の人たちは、みんな魔法を使えると

思っていました。その修行とはどんな事をするのですか?」とレアラは、質問をしました。

「それは、人によって違いますが、一番大切な事は信じる心です。レアラ様が、この世界に入る時、

食堂を見つけた時、そしてお城を見ようとしたときの事を思い出してください。必ず心に

その事を強く念じていたでしょう。」レアラはそのときの事を思い出して、確かにブレスに

言われるままに心に念じていたとうなずきました。さらにブレスは話を続けます。

「猫は、魔女ととても深い関係にあるといいましたね。それは、修行をしている人の側に居る

猫は、その人の心に反映して成長していきます。それは、バロメーターみたいなもので

今その子猫は、虎のしま模様ですが、レアラが成長していくとその子の毛の色は

だんだんと黒い色に変化していきます。もし真っ黒に変わっていけば、その時はレアラ様が

立派に成長していったという事になります。説明が不十分かもしれませんが、お分りに

なりましたでしょうか?言葉でいうよりも実際にその子猫を側において見ませんか?」

ブレスに言われレアラは、興味が湧いてきました。「分りました。もしよろしければこの子を

この世界に居る間、この私に面倒を見させて頂いていいでしょうか?」「レアラ様さえ

よろしければ、可愛がってあげてください。」そして、子猫を抱えたレアラとブレスは、

女王様の待つ部屋へと向かいました。部屋に入るともう食事の支度がしてあり

女王ラティスも、待っていました。「おはよう、レアラ、夕べはよくお休みになれましたか?」

女王様の言葉に「おはよう御座います。ラティス女王様、お陰さまでぐっすりと眠る事が

出来ました。」とレアラは答えます。「おや、その子猫は?」と女王の言葉にブレスが

先ほどのことを女王様に伝えました。女王様はニッコリと微笑みながら「では、食事

でもしながら、夕べのお話の続きでもしましょう。」そう言うとこの魔女界での暮らし方

を話し始めます。「この世界で、人間界と一番違う点は、時間の流れです。魔女界で

一年間過ごせば、人間界では三ヶ月過ぎた事になります。ですから、あまり時間を気にせず

修行に励んで頂きたいのです。まず最初にしてもらう事は、この世界の生活になれる事です。

まだ、レアラは周りのものすべてが見えているわけではありませんね、ですからこの世界が

よく、見えてくるまでゆっくりと、街の中を散策してください。この魔女界のすべてが

見えてきたら、最初の修行に入ってもらいます。」女王ラティスの言葉にレアラは心を

奮い立たせました。この世界で頑張って心を磨いて、必ず母ニーナを助け出すと心に

誓いたのです。そして「私は、どこで生活をすればいいのでしょう?」と女王様に尋ねます。

「もちろん、この城の中でいいんですよ。」女王様の言葉にレアラは少し戸惑っていました。

すると、それを察したのか女王様は「ここでは、不満ですか?」と聞きますが「いいえ、とんでも

ないです。でも、もし許してもらえるのなら、夕べ食事を頂いたカンナさんの所の様な場所で

生活をしてみたいのです。」生まれながらお城の生活に、飽き飽きしていたレアラは

普通の生活に憧れていたのでした。すると奥の部屋から食事を運んできた人が突然声を

出します。「私の所でよろしかったら、レアラ様を預からせてもらいますよ」それは、まさに

夕べのカンナだったのです。驚いたレアラにニッコリとしながらカンナは女王様にお願いを

しています。「カンナさん、さえ迷惑でなければレアラの事、よろしくお願いします。」その会話

が終わるとレアラは思わず立ち上がって「カンナさん、これからよろしくお願い致します。」

と言って大喜びでした。

食後の紅茶を飲みながら、レアラはジルの事について女王様に聞きました。「夕べは、もっと

いろいろと聞きたい事があったのですが、母の事で興奮してしまって聞けませんでしたが

ジルは、なぜに私の母をさらって行ったのでしょう?」すると女王様は言いました。「それは、

この魔女界を乗っ取ろうとしている者がいるのかもしれませんね。どこで私とあなたの母ニーナと

が姉妹であると知ったのかは分りませんが、ニーナを利用してこの魔女界に何かを仕掛け

ようとしているのは事実です。」「ジルは、そんなに悪い魔女なのですか?」レアラが聞くと

「そうですね、少しジルについてお話をしなくてはならないようです。彼女は今では悪い魔女

になってしまいましたが、昔はとても立派な魔女だったんです。この魔女界では見本的な

魔女であり、将来は私の右腕としてこの魔女界を守っていくはずだったんです。」「そんな

立派な魔女だったのに何故・・・。」レアラには、ジルの事がますます分らなくなってきました。

女王様は、さらに話を続けます。「ある事件が原因で、ジルは自分自身を見失ってしまったのです。

ジルは、本来は人間が大好きだったのです。よく暇を見ては人間界に遊びに行ってました。

そんなある日、いつものように人間界へ遊びに行ったジルは、ミルという少女に出会いました。

その子は、両親を早くから亡くしてしまい親戚の家に預けられていました。その親戚の者は

ミルにとても辛くあたり、誰一人愛情を示すものはいません、それどころか彼女を召使のように

あれこれと用事を言いつける毎日です。でもミルは、くじけずにがんばっています。そんな彼女の

がんばりにジルは何とかしてあげたくて、ミルの仕事を手伝ったり、家の者に内緒で美味しいものを

ご馳走してあげたりして、いつの間にか二人は友達になったのでした。そして、いつものように

ジルがミルの様子を見に人間界へ来た時、彼女は病気になっていたのです。ミルは親戚の家の

離れに一人で住んでいました。家の者は看病するどころか、そんな彼女をまだ働かせようとして

いたのです。さすがにジルは怒りを感じて、その親戚の者たちを魔法でこらしめようとしたのした

のです。本当は人間界の者に魔法をかける事は避けたかったのですが、今度ばかりはジルも

抑えきれずに、親戚の者たちへ仕返しをしたかったのですが、ミルが止めに入ったのです。

「ジルさん、やめてください。そんな事をしたらあなたが悪者になってしまいます。」ミルの言葉に

ジルは思いとどまりましたが、まだ気が治まりません。でも親戚の者に仕返しをしたせいで

またミルがひどい目にあわせられるかもしれないと思い、気をもち直しました。「いいですか、

もし今度、ミルをひどい目にあわせたら、今度こそ容赦しませんからね。」ジルは、そう言うとミルに

薬を与え、その場を立ち去りました。それから数日後、再びミルの元を訪れた時には、ミルの姿が

見当たりませんでした。親戚の者に聞いても「あの子なら、勝手に出て行ったよ。」そう言い放つと

さっさと家の中に入ってしまいました。慌てたジルは必死で彼女を探し始めます、やっと見つけ出した

のは森の中、ミルは森の中をふらふらと歩いていたのです。ジルが彼女に声をかけたのですが

ミルには聞こえないようです。気になってそばへ駆け寄った時、ジルは自分の目を疑いました。

彼女はひどく熱があり、着ている服もボロボロでした。「いったいどうしたのです、何があったの

ですか?」ジルの声に何も反応を示さないミルを抱きかかえ、その場に寝かせ薬を与えようと

したのですが、薬を飲むことさえできないほどミルは弱っていました。ジルは思い切って魔法で

彼女を救おうとしたのですが、この私がとめました。」レアラは「何故、止めたのですか?」と話の

途中で声を出します。女王様は興奮しているレアラをなだめ話を続けます。「それは、絶対に

してはいけない魔女界の掟なのです。魔女界の者が人間界へ干渉をしてしていたら、人間界が

だめになってしまうからです。ましてや人の運命を変えることは絶対にしてはいけない事なのです。

その事は、ジル自身がよく知っているはずなのでが、ジルは自分の感情をコントロール出来ない

ほど、シックを感じていたのでしょうね。私の言葉にジルは、必死で思いとどまっていました。

それからしばらくして、ミルはジルの腕の中で息を引き取りました。ジルはミルを失った悲しみと

こんなにまで、彼女を追い詰めた人間に対しての怒りとで心が張り裂けそうになり、大きな声を

張り上げながら、ミルを苦しめた親戚の者達のところまで飛んでいき、その者達に問いだ出します

「なぜこんなひどい事を・・・、私は言ったはずです今度ミルをひどい目に合わせたら承知しないと。」

すると親戚の者達は「ミルは勝手に出て行っただけさ、何も私達があの子をコキ使った訳じゃない

ミルが勝手に・・・」言葉を言い終える前にジルは叫びます、「何を勝手なことばかり、あの子の

姿を見ればあなた方がミルに対してしてきた事ぐらい、察しが着きます。」ジルは怒りに任せ

親戚の者達を魔力で野ねずみに変えてしまい、獣達の住む森の中へ放ちました。

それからジルは、ミルを抱えたまま何処かへ消えてしまったのです。もう、魔女界へ戻れないと

分かっていたためでしょう。最後にジルを見かけたのは、あの魔界への扉のそばだったと

言うことだけでした。」その話を聞いてレアラはショックのあまり言葉が出ません。そして、やっと

口を開いて「悪いのは、人間達じゃありませんか、ジルは何も悪くない。」その言葉を聞いて

女王ラティスは「そう言ってくれれば、ジルも救われます。でも、やはり掟は掟です、ジルは

あまりに人間界へ対して干渉しすぎました。その事はジル自身が一番知っているはずです、

だからこそ私達の前に姿を見せなかったのでしょう。レアラ、一つだけあなたに知っておいて

ほしい事があります。それは、ジルがあなたにした事です。レアラが初めてジルに会った時

の事を思い出してください。あの時、もしもジルが薬をあなたに与えてなかったら、今あなたは

ここに存在してないのです。どういう事か分かりますか?あなたは、人間界では絶対に

直らない病気にかかっていたのです。ジルの与えてくれた薬を飲まなかったらレアラ、あなたは

死んでいたという事です。」あまりの衝撃な話に体が震え出したレアラの後ろに回り、女王様は

彼女の肩に両手をそっと当てたまま話を続けます。「何故、ジルがあなたを救ったのかを

考えてほしいのです。魔界に命令され、母ニーナを連れ去る事だけが目的ならば、あなたを

救う必要などなかったはず、なのにレアラを救ったのは何故?それは、そのときのジルが

本当のジル、本来の人間が好きな、ミルと出会った頃の心優しいジルに戻っていたのです。

きっと病気で苦しむあなたの姿に、同じように苦しんで死んでいったミルの姿が重なり合った

のだと思います。あの時、ミルを救えなかった後悔の思いが一時的にも魔界の者から逃れ

本来のジルを取り戻し、レアラ、あなたを救ったのだと思います。そうさせたのは、きっと

ミルの力だったのかもしれませんね。」そう言うと、レアラを後ろからそっと優しく抱きしめたまま

彼女の震えた心と体を落ち着かせました。「もしあの後、私達の前に現れてくれれば、ジル

をもっと違った形で魔女界へとどめる事が出来たのですが、ジルが怒りに任せ強い魔力を

使ったとき、魔界の者に目を付けられたのでしょう、ジルはもう、魔界の者に心を奪われた

のです。ジルが魔界の扉のそばにいたのがその証拠です。」「では、ジルは魔界の者に心を

操られ悪い事をしていたのですか?」レアラが女王様に問い掛けました。「そうです、あなたの

母ニーナを連れ去り、シン国王の足を石に変えたのもジルが魔界の者に操られした事なの

です。この私には、ジルのかすかな叫びが心の中に聞こえて来るのです。ジル自身が今も

なお魔界の者に心を奪われながらも必死で抵抗し、この私に言葉を送ってきているのです。」

「どんな言葉なのですか?」レアラが聞くと「『レアラ姫を、どうかお守りください。』その言葉ばかりが

心に飛び込んでくるのです。ですから、ブレスを使いにやらせあなたを魔女界へ呼び寄せたのです。

あのまま人間界にいたら、せっかくジルが病気を治したレアラを魔界の者に狙われると感じた

からです。」レアラは次ら次に出てくる衝撃な話に頭が混乱しそうです。「私は、今日まで

母を救う事ばかり考えてきました。が、ここへ来て自身がなくなりそうです。私は一体何をすべきなのか

誰と戦わなければならないのか、本当の敵は何なのか・・・。」肩を落としているレアラに向かって

再び女王ラティスが言葉をかけます。「レアラ、あなたが今一番しなくてはならない事は、自分自身に

打ち勝つ事です。あなたは自分で自分を追い詰めているだけ、もっと自分自身の肩の力を

抜いて、ゆったりとした気持ちで前に進みだしてください。心が穏やかになったとき自然に

進むべき自分の道が見えてくるはずです、これからの自分の成長に期待して、今はまだ

ゆっくりと周りを見渡せるように心がけてください。すべてはそこから始まるのです。」

女王様の言葉に落ち着きを取り戻したレアラは、大きく深呼吸をすると「未熟な私ですが

よろしくお願いします。」皆の前で頭を下げました。ドアの前で話を聞いていたカンナが「さぁ、

レアラ様の新しい一歩の始まりです、がんばりましょう。しっかりと応援させてもらいますよ。」

そう言ってレアラを力づけました。食事も終わり、レアラはブレスと共に魔女界の中を散策に

出かけます。「ブレスさん、一つだけ聞いてもいいですか?」「はい、何でしょう。私にお答え

出来る事でしたら。」レアラは戸惑いながらもブレスに問い掛けます。「ブレスさんは人間が

好きですか?」ブレスは、ニッコリと微笑むと「私も人間が大好きです。時には心無い人も

いますが、レアラ様のように頑張っている人や、すばらしい芸術そして、愛情です。魔力では

とうも敵わないようなものを人間は持っていますからね。」その言葉を聞いてレアラはほっとした

ようでした。そして、何処からともなく、朝出会った子猫がレアラの足元に飛び込んできます。

「あら、この子いつの間にいなくなったと思ったら、こんなとこに居たのね。」レアラは子猫を

抱きかかえたまま、楽しく魔女界を散策し続けました。

その晩、カンナの元を現れたレアラは「カンナさん、お城育ちで何も知らない未熟者ですが

どうぞよろしくお願いいたします。」「こちらこそ、お城に比べて狭いところですが、自分の家の

つもりで暮らしてくださいね。」レアラはカンナに一つ部屋をもらって、魔女界の生活が

始まりました。昼間は、カンナの店を手伝い、暇をみては魔女界の中をあちらこちら

散策する毎日です。そして、少しづつ魔女界の町並みや景色が見え始め、ますますこの世界の

とりこになっていきました。お城の中には、天まで届きそうな大きな木があり、その木には

星の形をした実が沢山なっていたり、川をさかのぼると大きな滝があってそのすぐそばには

ブレスと共に乗った事のある、背に羽の生えた馬が何頭も休息をしていました。その中に

あのムーンも混じっていて、レアラに気づくと彼女の顔をペロペロとなめ始めました。

一緒に暮らしている子猫もミミと名づけ、そのミミが居なくなって探しているうちに洞窟の中に

入ってしまい、見た事もない動物に出会ったりして毎日が充実した日々でした。ここへ来て

数ヶ月がたったある日、久しぶりにブレスが訪ねてきました。「どうですか、ここの暮らしにも

だいぶ慣れましたか?」ブレスに聞かれ「はい、もうほとんど魔女界が見えるようになり、カンナさんにも

感心してもらっていたとこです。それと一つ、ブレスさんにお聞きしてみたい事があるのですが

ムーンと出会った滝のそばに赤い扉が見えたのですが、あれが魔界への扉ですか?」

その質問にブレスは「いいえ違います。魔界の扉はもっと奥にあります、双子山が見えますか

見えていればその山の頂上にあります。いつも雲に隠れ、時よりうっすらと見えるだけですが、

誰もちかづいたりはしません。それよりレアラ様には、あの赤い扉が見えたのですね。」「はい、

最初はぼんやりとしか見えなかったのですが、最近になって赤い扉だという事が判るように

なりました。」レアラの答えにブレスは驚いた様子です。

「さすがレアラ様、もうあの扉が見えるようになったのですね。」レアラは何の事か分からず

不思議に思っていると、お茶を運んできたカンナが「いよいよ、修行のときが来ましたね。頑張って

ください。」と嬉しそうに言いますが「一体何の事なのですか、私にはさっぱり分かりません。」

戸惑っているレアラにブレスが「あの扉は、魔女になるための修行の扉です。前にも言いましたね

ここの世界では、すべての人が魔女なわけではない、魔女になるためには修行をしなければ

ならないと、あの扉が見えるようになった時、レアラ様にとっては修行が出来るほどに成長

したという事です。私は、人間界からきたレアラ様ならもっと時間がかかると思っていましたが

さすが王家の血を継ぐ人ですね。」ブレスの言葉にレアラは聞き返します。「人間の私でも

魔女になれるのですか?」すると「いいえ、それは分かりません。魔女界以外の者があの扉の中に

入った事はありません、ましてやレアラ様は修行のために入るわけですから、無事に扉から

出てこないと、なんとも言えませんね。どうですかレアラ様、あの扉の中に入ってみますか?」

今度は、ブレスが問い掛けます。レアラはしばらく考えると「はい、私がどこまで頑張れるか

試すためにもね赤い扉の中に入ってみます。」「分かりました、ではさっそく女王様のところへ

行って、この事を報告してきます。レアラ様も一緒に行きますか?」二人の会話を聞いていた

カンナが「レアラ様も、ご自分の口から報告するといいですよ。女王様にお会いするのも

久しぶりだし、たいそうご心配してらしたからね。」カンナに言われ、さっそくブレスと共に

お城へと向かいます。体の毛の色がいつの間にかトラのしま模様から灰色に変わってきている

猫のミミも、レアラの後を追いかけて一緒に城へと向かいました。お城に着くと、もうすでに

ブレスからの連絡を受けていた女王様が迎えでていました。レアラは「女王様、ご無沙汰してしまい

申し訳ありませんでした。この世界がとても気に入ってしまい、顔を見せに来る事も忘れる

くらいでした。おかげさまで、ここの暮らしにも慣れ魔女界のすべてが見えるようになりました。」

「それは良かったですね。レアラがなかなか顔を見せにこないので心配してましたが

元気そうで何よりです。それに、赤い扉が見えたとの事ですが、思ったより早く見えた事も

驚きです。ブレスから聞きましたが、修行の決心がついたようですが本当ですか?」

レアラは、きりっとした顔を女王様に見せ「はい、もう迷ったりしません。この世界で

いろいろな物が見え始め少しづつ自身がついて来ました。何よりも故郷のペーパー王国や

父からも離れこの世界にきた目的は、この修行のためです。ですからもう心を乱したりせず

自分を試すためにも頑張ってみたいのです。お願いします、私を赤い扉の向こうに

行かせてください。」レアラの態度や言葉に、女王様は彼女の成長振りを感じ取りました。

そして、レアラに扉について説明を始めました。「分かりました、では魔女界の修行について

説明をしますからしっかりと聞いておいてくださいね。一つ間違えたら永遠にあの扉から

出られなくなりますから。修行をする扉の色は、人によって違います。青や紫やオレンジ

だったりしますが、その中でも赤い扉はとても難しいです。ですから、それに合った心の

強さがなければいけません。レアラは赤い扉が見えたのですから、それに適した心の

強さがあるということになります。それは、あなたの足元にいる猫の毛を見ても分かります。

ブレスに聞いたと思いますが、一緒に暮らしている猫はその人のバロメーターです。

ずいぶんと黒に近づきましたね、レアラはそれだけ成長したという事です。しかも、この

短期間での成長振りですから自信をもって修行に励んでください。それから扉の中に入ると

外の世界から遮断されます、扉を開き中に入ると、その扉は消えてしまいます、無事に

修行を終えなければ出口の扉は現れません。中途半端な気持ちで中に入る事は出来ませんよ

そして、扉の中はその人の心が反映されます、弱気になってしまうと二度とそこから出られなく

なってしまいますから心を強く持ち、自分自身を信じて何のために頑張っているかを、忘れ

てはいけません。脅かすようですが、その事だけは心に命じていてください。レアラにとっては

初めての難関ですから体を充分と休めてからでもいいのですが、どうしますか?」レアラは

女王様の顔をしっかりと見つめて「もう迷いません。行かせてください。」すると女王様は

「分かりました。もう何もいいません、今のレアラはとてもいい顔をしています。あなたの母

ニーナに良く似てきましたね。、では明日、用意が出来ましたら赤い扉の所まで来てください。

今夜は体を充分休めてください。」レアラは女王様に、おやすみの挨拶をするとカンナの

待つ家へと戻りました。カンナの家では、明日のために愛情いっぱいの手料理をご馳走に

なり、その晩はぐっすりと眠る事が出来ました。翌朝、早くから目のさめたレアラは、

久しぶりに、カンナの店の裏庭で武道の稽古をしました。心を落ち着かせるためです。

そして、心の準備が出来て頃、迎えに来たブレスやカンナそして猫のミミと共に赤い扉へ

と向かいました。赤い扉の前まで来たとき、ちょうど女王様も到着しました。「おはよう、

レアラ。夕べはよく眠れましたか?」「はい、夕べカンナさんが作ってくれた料理のおかげで

ぐっすりと眠る事が出来ました。今日は何だか頑張れそうな気まします。」「それは良い事です

でも不思議なものですね、この場所は、あなたの母ニーナに始めて会った場所でもあるのです。

初めてニーナに会ったこの場所で、娘のレアラが今こうして立っている姿を見ていると

あのときの事を思い出します。」レアラが驚いて「この場所で、私の父と母に会ったのですか?」

「そうです。ペーパー王国の王様と王女様が人間界で盗賊に会い、二人は山に逃げ

そして道に迷ったときにニーナが魔女界への扉に気づき、この場所に現れたのです。

私は、たまたまこの場所で休息を取っていたのですが、二人が現れニーナの姿を見た時に

彼女が、もう一人の姉妹だと直感したのです。そして、お城に二人を招き食事を取りながら

互いの話をして楽しいひと時を過ごしました。そのとき、ニーナのお腹の中にあなたの存在を

知らされ、私はその子が十歳になる頃に再び魔女界へその子と共に来るように約束を交わし

ましたが、まさかこんな形でレアラに会うとはおもいませんでした。」このとき初めて、父の言った

「向こうへ行けば、すぺてが分かる。」の言葉の意味を理解したレアラでした。そして、何もかも

吹っ切れた気持ちになったレアラが力強く言います。「では、行って参ります。私は必ず

この場所へ戻ってきます。」そして赤い扉に手を掛けた時、カンナに抱かれていたミミが

いきなり飛び出してレアラの後を追いかけます。カンナとブレスは、慌ててミミを追いかけ

ましたが、一瞬早く扉の中へ入ってしまいます、そして、その赤い扉は、すーっと消えてしまい

ました。女王様は「仕方ないですね、こればかりは私にも、どうにも出来ません。それに

あの猫は、ひょっとしたらレアラの役に立つかもしれません。どうなるかはレアラ次第です。」

そう言うと、ひとまず皆と共にお城へ戻っていきました。

扉の中は、薄暗くて何も見えません。レアラは大きく深呼吸をすると、目を静かに閉じて

心を落ち着かせます。すると何かの気配を感じたレアラが目を開けると、足元にミミがすり寄って

来ました。「しょうがない子ね、どうしてついて来てしまったの!?」仕方なくミミを抱き上げて

辺りを見渡すと、一つの扉が見えてきました。レアラはゆっくりとその扉を開け中に入って

みました。扉の中は、とても明るく、そして懐かしく感じました。なんと、そこはペーパー王国

それも、レアラがまだ幼い頃の時代です。お城の中に入っていくと、中庭に幼いレアラが

泣きじゃくっています。レアラは、しばらくその様子をうかがっていましたが、だんだんと

体が小刻みに震えてきました。その光景は、彼女にとってとても思い出したくない、辛い

場面なのです。それは、自分の不注意で家来が怪我をしてしまったのです。それ以来

何に対しても臆病になっていたレアラでしたが、今は違うはず、今ならきっとその幼い心を

慰めてあげられると思うのですが、足がすくんで前に進めません。心のどこかで、まだ臆病な

心が邪魔をしているのでしょう。そんな時、ミミが幼いレアラのもとへ寄って行き彼女を

慰めようと、足元にじゃれつこうとしています。その様子を見ていたレアラは、必死で心の中で

もがきはじめます。そして、ついに震えも止まり、その幼いレアラに近づいてこう言いました。

「もう、そんなに泣かないで、あれは事故だったの。確かにあなたが無茶をしたせいで

家来が怪我をしてしまったけれど、あれは、あなたが小鳥を助けようとしした事だし、それと

同じように彼もまた、そんなあなたを助けようと怪我をしてしまった事。彼の怪我はすぐ

治るわ。でもね、あなたがそんなにいつまでもメソメソしていたら、彼も辛くなってしまうはずよ

だから元気をだして、彼のそばにいってあげて笑顔をみせ、ちゃんと謝り、そしてお礼を

言わなくちゃね。」レアラはあの時の後悔を思い出して幼いレアラに必死で説得をしました。

そんな、レアラの心が通じたのか、彼女は涙を拭いて「ありがとう、私がんばってみるわ。」

そう言うとお城の中へ入っていきました。

すると、辺りが急に暗くなるとまた新しい扉がレアラの前に現れました。

レアラはミミと共にその扉の中に入っていきます。次に現れた場面は、この魔女界でした。

森の中を誰かが走っていくのに気づき、目をこらしてよく見てみると、それはまぎれもなく

自分自身だったのです。レアラはそばに駆け寄り何をしているのか問い掛けました。

すると、もう一人のレアラが言いました。『何をしているって、逃げているに決まっているじゃない。

ここにいたら魔界の者達と戦う事になるのよ、そんなの無理に決まっている。』その言葉にを聞いて

レアラは、ここも自分の心の中なのか、考えました。もし、そうならばもう一人の自分を、さっきの

ように説得しなけばと思い、再び問い掛けます。「何を弱気になっているの、あなたは何のために

この魔女界へやって来たの、母を救い父の足を元どうりに直してあげるんじゃなかったの。」

『馬鹿なこと言わないで、そんなの無理に決まっている。何をいい子ぶっているの、人間が

魔女なんかにはなれやしないわ、ましてや相手は魔界の者よ。そんな事は魔女界の人たちに

任せればいい。私はごめんだわ、さっさとペーパー王国へ帰るのよ。』レアラは悩みました、

本当に自分には魔界の者と戦える力があるのか?見たこともない魔物たちを目の前にして

手も足も出ないんだろうか?このままもう一人自分の言ったととおりに帰ったほうがいいのかも

しれない。そこまで考えていると、足元にいたミミが引き止めろといわんばかりに、レアラに

向かって泣き出します。はっと、我に帰ったレアラはもう一度説得を試みます、それは自分自身

に言い聞かせるかのように「待って、このまま帰って何が残るの?帰っても辛くなるばかりよ。

足を石に変えられた父を見て、毎日心を痛めて暮らしていくつもり?そばには、あの優しい母

はいないのよ。そんな中で幸せに暮らしていけるとでも思っているの。よく考えて、あなたは

国一番の武道家を父にもつペーパー王国の姫、そして魔女界の女王様と姉妹である母を

持つ娘、あなたの中にはとても素晴らしい血が流れているはず、それを無駄にしないで

このまま逃げていたら一生悔やまなければならないのよ。」レアラは必死で自分自身と

戦っていました。しばらくするともう一人の自分が立ち止まり、そして振り返ってこう言います。

『レアラ、あなた死ぬのが怖くないの?ひょっとして死ぬかもしれないのよ。』レアラはニッコリ

微笑むとこう言いました。「ええ、怖いわ。でもね、このまま弱くなってしまった自分自身を支えて

この先を生きていくほうが、よっぽど怖いの。ここへ来て何のために生きているのか、何を

すべきなのか分かったような気がする。この先どうなるのか分からないけど、今までこの私を

支えてくれた人たちのためにも自分自身のためにも頑張ってみるつもり、だから、もう

後戻りはしない。あなたも逃げないで、そうじゃなければ私もこの先戦う事が出来なくなるわ。」

すると、もう一人のレアラが微笑みながらすーっと消えていきました。そしてどこからか

女王様の声が聞こえてきます。「レアラ、よく頑張りましたね。この赤い扉の中は

過去・現在そして未来と三つの扉があります。あなたは、その中の過去と現在の自分と

戦い、そして勝てたのです。ずいぶんと強くなって感心しました、故郷の父が見ていたら

きっと喜んでくれたでしょう。次は未来の扉です。ここから先は難関ですよ、今までは

万が一のときは、この私でも助け出せる事が出来るのですが、この未来の扉では誰も

手助けは出来ません。もし、ここで自分自身に負けてしまったら二度とそこからは

出られなくなります。どうですか、ここでやめておきますか?」レアラは考える様子もなく

「このまま最後まで、やらせてください。今の自分なら頑張れます。」その答えに女王様は

「分かりました、絶対に自分を見失わないように頑張りなさい。無事に戦い抜ければ

出口が見えてくるはずです。私達はそこで待っています、必ず帰ってくるのですよ。」

女王様の声が聞こえなくなる頃、レアラの前にその未来の扉が現れました。赤い扉の前では

再びお城からやって来ていた女王様達が心配そうにレアラの出てくるのを待っていました。

ブレスが女王様に問い掛けます。「何故、突然にレアラ様にお声をお掛けになったのですか?

今まで、そんな事をするなんてなかっのに、レアラの身に何か?」「いいえ、ただ何かいやな

予感がしたものだから、でも気のせいかもしれません。」そう言いながらも女王様は、胸騒ぎを

消す事が出来ませんでした。「お願い、先代の女王様方、どうかレアラをお守りください。」

と心の中で祈っていました。その女王様の様子をブレスたちも感じ取り同じように祈っています。

扉の中はペーパー王国です。レアラはここが未来の世界なら、ひっとしてすべてが元通りに

戻っているかもしれないとお城のほうへ向かっていきます。お城の近くまで近づいた頃

何かがいつもと違っていることを感じ始めました。いやな胸騒ぎを感じながらレアラはお城の

中へ入って行きます。中に入ったレアラは驚きました。お城はボロボロになっていて、もう何年も

人がすんでいる様子がない感じで、自慢の中庭の庭園もすべて枯れ果てています。家来達の

姿も見当たらずレアラは父とは母どうなったのか心配でお城中を探し始めました。

でも、どこにも誰もいませんでした。がっかりして肩を落としたとき高窓から外を眺めた時

裏庭に小さな小屋を見つけました。煙突から煙が出ており人のいる気配を感じたレアラは

急いで、その小屋のほうへ駆け寄りました。小屋の前まで来た時、その小屋から出てきた

人を見て、足がすくみました。なんと小屋から出てきたのは、ひどくやつれた自分自身です。

着ている服はボロボロ、自慢の栗色の髪は色あせてぼさぼさでした。いったい何があったのか

レアラ恐る恐るもう一人の自分に尋ねようと近づこうとしましたが、レアラの顔を見るなり

森の中へ逃げ出しました。レアラは必死で追いかけ何があったのか問いただします。「いったい

どうしたの?何があったの?お城の人たちはどこへ行ってしまったの?」興奮したレアラの質問に

何も答えようとしない事にいら立つレアラにもう一人のレアラが『ごめんなさい。すべては

私がいけないの、ジルにだまされ魔物達に殺されそうになった私は、臆病者になりその場所

から逃げ出してしまったの。残された女王様や他の人たちは必死で戦ったのだけれど、魔物達に

やられ魔女界は乗っ取られ、母は魔界へ連れて行かれたまま、私は怖くなってペーパー王国へ逃げて

きたけれど追いかけてきた魔物達にお城や国はめちゃくちゃにされて、残ったのはお城の地下に

隠れていた私と父だけになってしまったわ。今は足が石のまま病気になった父と毎日怯えながら

暮らしいてるわ。本当ね、あの時あなたが私に言った言葉通りになってしまった。あの時、

もっと頑張っていればこんな事にならなかったはずなのにね。』レアラはショックのあまり

声が出ません。何のために今まで頑張ってきたのか、これが実際にジルや魔物達を目の前

にしたとき臆病風に吹かれてしまう自分の姿だと思うと力が抜けてしまいそうでした。

レアラは地面にこぶしを何度もぶつけ「こんなの嘘だわ、こんな結果になるために今まで

頑張ってきたわけじゃない。こんな未来なんか望まない。こっ、このままじゃいやーっ。」レアラは

のどが張り裂けんばかりの大声で叫び、その場から必死で走り出しました。次の瞬間、目も

くらむような光を浴びたレアラは再び元の場所へ戻っていました。レアラは独り言のように

「もう、臆病風に吹かれたりしない。もうあんな未来は見たくない・・・。」と体を震わせている

とミミが心配そうにレアラを覗き込み、慰めるように彼女の頬をなめ出しました。そんなミミを

抱きかかえ、すくっと立ち上がったレアラは心を静め目をつぶります。再び目を開けると

今度は、目の前に双子山が見えてきました。そこにはジルや魔界の門がある場所、レアラ

はゆっくりとその場所へ向かって歩き出しました。「心は、もう揺れたりしない、さっきのような

自分はもう見たくない。」そう心に誓いながら一歩づつ踏みしめ歩いていきました。

双子山のふもとまで着くと、何処からともなくあのジルの声が聞こえてきました。「さぁ、レアラ

中へお入り。あなたの母ニーナがこの中にいるよ。」その声と共に目の前の岩がすーっと

開くと入り口が見えてきました。中からもう一人の声がしてきます。「レアラ、入って来てはだめ。

これは罠よ。」その声は、まさにあの懐かしい母の声でした。母の声はとても苦しそうでレアラは

いてもたってもいられずその中に入って行こうとしましたが、どこからか女王様の声も聞こえてきます。

「レアラ、よく聞いて。魔界の者達に邪魔をされ、その場所はもうあの赤い扉の中ではないのです。

修行の途中になってしまいましたが、ここからは実際の場面です。気を抜いたらやられてしまうかも

しれません。私達も急いで駆けつけますから心を強く持ち、そこから動かないで。」その言葉を

聞いてレアラは、何処までが本当のことなのか分からなくなってしまいそうです。一体どうなって

いるのか、せっかく積み重ねてきた自信がぐらつきそうになっています。レアラは心を落ち着かせ

目を静かにつぶります。すると再びジルの声が聞こえてきました。「レアラ、何をためらって

いるんだい。お前の探している母はここにいる。さぁ、遠慮しないで中にお入り。」レアラは

ジルの声に誘われるように中に入っていきました。薄暗い洞窟の中を奥のほうへ進むと

明かりが見えてきました。レアラは用心深く明かりのほうへ歩きだすと、ミミもレアラの

後に付いていきます。広い場所に着いた時レアラの目に映ったものは、なんと母ニーナが

二人いたのです。どちらが本当の母なのか迷っていると「私が本当の母よ、だまされてはだめ。」

二人が同時に声をかけました。レアラは交互に二人を見つめると、しばらく考えた後、突然に

頭を抱え込んで「うっ、何なのこの痛みは、ジル、この私に何をしたの。」そう言ってその場に

かがみこみ始めました。すると一人の母のほうが「レアラ、大丈夫。しっかりして。」と心配

そうに声を出しました。レアラはニコッと笑うと「そっちが本物のお母様ね。母ならきっと心配を

して声をかけてくれると思っていたわ。」そう言った後、もう一人の方をにらみながら「あなたが

ジルね、私をだますつもりでしょうが、その手には乗らないわ。」と言いました。姿を見破られた

ジルは「さすがだね、だてに修行をしてきた訳じゃなさそうだ。それじゃ手加減なしだよ。」そう言って

指をパチンと鳴らすと次の瞬間、そこに居た三人は山の頂上へ移動しました。双子山の頂上には

女王様の言っていた魔界への扉が見えます。その扉の中から魔物たちの不気味な声が聞こえ

中から魔物たちが扉を開けようとしているのか、扉がギシギシと音を立ててすき間が出来ます。

そのすき間から、魔物たちの恐ろしい顔が見え隠れしていました。ジルは「さぁ、どうしたものか

魔王様からお前を連れてくるように命令されているが、素直に付いて来るはずもないだろうし

いっそ、お前を小さくしたほうが楽かな。それとも私とここで魔法で対決してみるかい。」

ジルにつかまっている母は「ジル、やめてください。レアラはまだ魔法など無理です、それに

たとえ使えたとしても、とうていあなたには適わないはずです。レアラもジルの口車に乗って

はいけませんよ。女王様たちも、もうすく゜ここへやって来るはずです、それまで持ちこたえなさい。」

そういって二人をなだめますが「おぉ、女王様も来るのかい。それはいい、この場で魔界の偉大さ

を皆に見せてやる。」ジルがそう言い放つと、レアラが静かにジルに話し掛けます。「ジル、

あなたはそんな悪い魔女ではなかったはず、今は魔界の者に心を奪われているだけ、もっと

心を強くもってください。」「何をたわごとを、私は魔界の力を手に入れた優れた魔女さ、そんな言葉に

惑わされはしないよ。」「私には、今凄いパワーが増しているのが分かるの、この手の中に

自分でも抑えきれないほどの力がみなぎっているわ。私はあなたとは戦いたくはないの、むしろ

魔界からあなたを救い出したいのよ。」レアラはそう言いながら、押さえ切れないほどのパワーを

全身にみなぎっています。それは魔界がそばにあるせいなのか、今までの修行の成果なのか

レアラ自身にも分かりません。ジルは「ずいぶんと強気だね。では、どれほどのパワーなのか

見せてもらいたいね。」といいながらレアラに魔法をかけようとしましたが、レアラは手をかざす

だけで、ジルの魔法をはねよけました。ジルは一瞬何が起こったのかわかりませんでした。

そのとき、女王様たちが、やっと現れました。ブレスと共に四天王と呼ばれる魔女達も応援に

駆けつけました。「レアラの魔力が目覚めたようですね。」女王様の言葉にブレスが問い掛けます

「レアラの魔力が目覚めたとは、どういう事ですか?」「それは、とても大きな力が彼女の中で

育ち始めているのです。魔女界へ来てからのレアラは少しづつ成長し、赤い扉の中でも

自分自身と戦って人並み以上の精神力を身につけました。しかも彼女の体の中には、人間の

血と魔女の血が混ざり合っています、それが想像以上のパワーをレアラの心と体に宿らせ

ているのです。ここへ来て、母への思いと魔界からのパワーでレアラの魔力がめざめたのでしょう。

おそらく魔王は、それを以前から知っていてジルを利用しレアラをここまで呼び寄せたのだと

思います。」「では、魔王は最初からレアらが目的だったんですか?」ブレスが再び問い掛けます

「おそらく、母ニーナが魔女界へ来た時、魔王はニーナのお腹の中にいるレアラから、すでに

彼女のパワーに気づき、それに恐れを感じながらも、何とか自分達のものにしようとレアラを

誘おうとしているのかもしれません。レアラが修行している最中に現実に戻らせたのも。きっと

彼女の魔力が予想以上のパワーだと気づき、それがまだ目覚めないうちに魔界へ連れて

行こうとしているのかもしれません。」女王様がブレスたちに話し終えると、何処からともなく

不気味な笑い声がしてきました。「うぉー、さすが魔女界の女王様だな。よく気づいた、レアラ

は底知れぬ力を秘めている、そのパワーを魔界で育てれば魔界、魔女界そして人間界

を征服できるからな。」魔王の言葉が地響きを立てるかのようにその場に響き渡ります。

「そんな事はさせません。レアラを魔族なんかの仲間にさせません。」女王様が

魔王に言い返します。すると「ジルをだまし母を連れ去ったのは、魔王あなたね。私が目的

ならば、そんな回りくどい事をしなくても最初から私だけを連れ去ればいいのに、今の私は

とても機嫌が悪いの。絶対にあなたを許さない、まして魔族の仲間なんかにはなりはしないわ。」

レアラが魔王に向かって言い放ちました。「おお、これは威勢がいいな。このわしに、そんな口を

聞いてもいいのか今思い知らせてやるわ。」魔王はそう言うと魔界の扉のすき間からレアラ達の

目の前へその姿をあらわしました。それは人の倍以上ある大きさで、居るだけで不気味さを

漂わせ辺りを威圧していました。女王様は慌てて「レアラ、そんなに魔王を刺激してはいけません

魔族は、あなたが思うほど甘くはないですよ。どんな卑怯な手を使ってくるか分かりません。」

すると魔王が「言いほめ言葉だ、ではこれでどうだ。」そう言ってジルに向けて魔法をかけます。

魔王に魔法をかけられたジルは、急に両耳を抑えてうずくまりました。レアラはジルが魔王に

支配されているのは耳についている飾りだと悟り、目を静かに閉じ手のひらをジルに向けて

心の中で念じ始めます。するとジルの耳飾がパリンと音を立てて割れ落ちました。うずくまっていた

ジルが起き上がったときには、正気に戻りっていて昔の優しい魔女になっていました。

「レアラ様、ありがとう。あなたの母を連れ去り、ひどい事をしていた私を助けてくださって

心からお礼を申し上げます。」その言葉を聞いたレアラは「何を言うのです、礼を言いたいのは

私です。病気の私を助け、魔王に心を支配されながらも私を心配してくれて、ありがとう。感謝の

気持ちでいっぱいです。ここに来る途中でミミのお墓を見つけました。彼女の事は女王様

から聞きました、あなたのした事は、いけない事だったのかもしれませんが、けっして

誰もあなたを責める事など出来ません。人間達の代表としてここに詫びさせてください。」

レアラはジルに向かって頭を下げました。すると突然、魔王が「おいおい、いい加減にしてくれ

このわしの存在を忘れていないか。さぁ、遊びは終わりだ、腕ずくでもレアラを魔界へ

連れて行くぞ。」と怒鳴ります。レアラは母をジルに任せ、魔王の前で仁王立ちになりました。

女王様やブレス、四天王の魔女達も魔王の前に立ちはだかり、戦いの態勢をとりました。

魔王が「俺が必要なのはレアラだけだ。やられたくなかったら女王様を連れてさっさと帰る

んだな。」と脅しをかけます。そしてジルを宙に浮き上がらせると岩にたたきつけました。

次にブレスや四天王たちも宙に浮き上がらせた時、レアラが叫びます。「やめなさい。

今の私は、とても機嫌が悪いと言ったでしょ、聞いてなかったの。私は双子山のふもとで

初代の女王様の声を聞いたわ、魔界の事を教えてもらった。魔王、あなたのこともね。

あなたのしてきた事は最低ね、いい事も悪い事も知らなかった純粋な魔族を、あなたは

利用して、ずるさ、ねたみ、憎しみなどを植え付けて魔族たちを悪い魔族に変えてしまった。

それに反発した、元魔族だった初代の女王様は魔界から抜け出し別の世界を築きあげたのよ。

そして、魔界との境に絶対に魔界からは入って来れない扉を造ったのよ。初代の女王様は

こうも言ったわ『あの扉だけは絶対に開けてはならない。魔族たちを魔女界へ入れては

いけない。なんとしても魔女界を守るのです、そうしなければ人間界も危ない。』だから

私は絶対に負けるわけにはいけない。すると魔王が言います「小娘が笑わせるな。貴様の

ような小娘に何が出来る。そんな事より素直に魔界へくるがいい、そうすればお前は魔界の

女王にしてやるぞ。魔女界も人間界もお前の好きなように出来るのだぞ。悪い事は言わん

素直に言う事を聞け、さもないともっとひどい目にあうぞ。」魔王が今度は、母ニーナを宙に

浮き上がらせます。レアラは魔王をにらみ「魔王、あなたにはがっかりだわ。魔界も

魔女界も、そして人間界もすべて自分のものにして何が嬉しいの。それはお山の大将を

気取っている子供のする事、あなたにはそんな事しか頭にないのね。人と人との友情、

愛情、物を作り上げる芸術、そして動物や自然を愛する心、そういう良さが分からない

なんて悲しい人ね。」それを聞いた魔王は浮き上がらせたニーナをレアラ目掛けて投げつけ

「この俺様に向かって子供だと、ふざけるな。もう容赦はしない、このまま生きて帰れると

思うなよ魔界の王の力を見せてやる。」そう言うと怪物のような大きさに変身すると天に向かって

吠えました。レアラは母をブレスに預けると再び魔王に向かって叫びます。「いいわ、私も

手加減しない。私のすべての力を使って、あなたを魔界もろとも消し去ってあげるわ覚悟

する事ね。」レアラが身構えると女王様やジル、ブレスそして四天王の魔女達が一斉に

魔王の前で身構えました。その時です、レアラの体に変化がおき始めたのです。

彼女の体からオーラのような金色の光を放つと、変身していきます。方まで伸びた栗色の

髪は真っ黒に、少し細身の体にはシルバーに輝く戦士の鎧を身にまとい、手には勇者の

証である剣と盾を持っていました。今までそばに居たミミも、すでに真っ黒の毛の色になっていて

レアラの変身に合わせるかのように、背に羽を生やした真っ黒な馬に変わり、レアラを背に乗せ

魔王の前に、その精悍な姿を見せたのです。いよいよ決戦の始まりです。いつの間にか

自分にも魔力が備わっている事に気付いたニーナは、開きかけた魔界の扉を心配し

精一杯の力で扉目掛けて魔力を放ちました。それに気付いた女王ラティスもニーナと共に

扉を魔力で押さえ込みます。魔王とレアラは互いに一歩も譲らずにらみ合いが続きます。

どちらかが気を抜けばやられると覚悟して相手のすきを伺っている様子です。魔王もレアラ

の底知れぬパワーを悟り、気を抜けぬようでラティスとニーナの行動に気がついていません。

そして、レアラが剣をかざし魔王目掛けて魔力を放った瞬間、一歩早く魔王がそれをよけ

今度は、魔王が魔力をレアラめがけ放ちました。レアラは魔界の扉を背にして、魔王の

放った魔力を盾で必死にこらえます、が、魔王の力が増しているのか、じりじりと扉の方へ

押しやられていきました。ジルとブレス、そして四天王たちが魔王に魔力を放ちレアラを

援護します。そのスキをついてレアラは魔王の後ろに回り、すかさず魔王に魔力を放ちます。

今度は魔王が扉のほうへ押しやられます、そのときレアラはラティスとニーナに心の中で

叫びました。「女王様、お母様。私が合図をしたらその扉から魔力を引いて離れてください。

魔王をこのまま扉ごと吹き飛ばして見せます。」そして、再び全身全霊をかけあらん限りの

魔力を魔王に浴びせ掛けました。次の瞬間、レアラの合図と共にラティスとニーナが身を

引いたとき、レアラが魔王を宙に浮き上がらすと扉もろとも暗闇の中に吹き飛ばしました。

すべてが闇の中へ消えていくその瞬間、闇の中から一筋の光がレアラ目掛けて飛んで

来ました。魔王の最後の一撃です、それは見事にレアラを直撃し、レアラは強い光と共に

消えていく扉とは反対方向へ吹き飛ばされてしまいました。

何もかもが終わった後、薄暗かった辺りが次第に明るくなり元の魔女界が現れました。

「レアラは何処?・・・。」そこに居た皆が同じ思いでレアラを探し始めますが声も姿も見当たり

ません。そして、それから数日がたちました。

魔女界にも平和が戻り、ニーナは王様の足を元に戻すためジルと共にペーパー王国へ戻ります。

ペーパー王国では、ジルが王様に今までの無礼を心から詫び、王様の足を元通りに

直すと、ふたたび魔女界へ戻って行きました。

これで、この「ぺーぱーないと」のお話は終わりです。めでたし、めでたし。

えっ、レアラはどうなったて。大丈夫レアラは無事です。魔王の最後の一撃を受けた時、その

一瞬早くジルが魔力でレアラにバリヤーを張ったのです。そのお陰でレアラとミミは、魔王の

一撃を受けずにすんだのですが、あまりに魔王の威力が強かったのでバリヤーと共に

吹き飛ばされてしまったのです。では、今のレアラ達をのぞいて見ましょう。

ここは、ある国のあるばしょ、レアラは猫に戻ったミミと共に元気に旅をしています。レアラは

旅の途中でペーパー王国と魔女界へ向けて、こんな言葉を送っていました。

「皆さん、私は元気です。今はペーパー王国から遥か遠くに居ます。せっかくだからレアラは

このまま旅に出てみます。心配しないでください、必ず帰りますら、それから魔法も使わない

ようにしています。でも、時にはこんな事をしていますが。」レアラは高い崖の上から

また羽の生えた馬に変身しているミミにまたがり、次の街まで飛んで行きました。

おしまい


作者の言葉

最後まで、読んでくれてありがとう。

このお話は、ぺーぱーないとの管理人が創作で書いた物語です。

物書きは初めてで、素人の書き方ですが心を込めて書いたつもりです。

誤字や表現が下手ですが「子供の心に何か残ってくれればいいな。」と思っています。

自分の娘が、こんなレアラのように優しさや、強い心を持って育ってくれればと願って

主人公のレアラと娘を重ねて、書き上げました。

ぜひ、皆さんのご感想を送ってくださいね。メールでも掲示板でも結構です。

ぺーぱーないと」製作委員会

管理人 YUJIRO.KONDO