渡 米 編 U
7月27日、記憶では、とてもキラキラした日差しだった。
昼近く、大勢の友達、後輩、身内に見送られてタラップを上っていった。

伊丹からまず韓国へ、はじめての海外である。
が、しかしその時、韓国では、政情不安か、何かで、
飛行機からロビーまで行く道を、ライフルをもった、兵隊さんがずらりと並んでいる。

よーし、ここはウケをねらって、ホフク前進!なんて雰囲気ではない。
空港ロビーでは韓国に入国したわけでは無いので、
乗り換えの飛行機がでる間、ロビーのイスで4時間待ち!
なにせ伊丹ー韓国ーハワイーロス、を19時間かけて行こうとしているまだまだ、先は長い。

さんざん待って、次は楽園、ワイハ―!そこでアメリカに入国、
感動もそこそこ、ハワイの空気もそこそこ、マイクロバスで
乗り換えの飛行機に連れて行かれ、あっ!と言う間に離陸、、、

伊丹、韓国,ハワイ、1日で都合3回も救命胴衣の説明を聞く事に、、

最初のうちは、眼下に広がる海の広さに感動!さらに感動!
どこまでいっても陸地が見えない!海は広いな大きいなである

でも、なんか途中から、「もういいや〜」て感じ!
機内食も食べ飽きて、ずっと座ったままで、食べてばかり、、、
「オレはブロイラーか?」などと一人ツッコミ…むなし…。

その頃、まだバリバリの二十歳、酒に走る、なんてテクニックも
知らなかったので、そりゃあもう退屈で、窮屈で、、、、

あと1時間ぐらいで到着すると機内アナウンスがあった頃ボクは外の景色にくぎずけになっていた。
どこまでもつづく真っ赤な雲海、沈まない夕日、この世のものではない。

「いったい何処へ行くんだろう?」
だんだん不安が広がり、期待に胸をふくらますと言うより
これから自分が降り立つ場所への恐怖心でいっぱい、いっぱい。

飛行機は高度を下げ雲の中に、、、、次に目に飛び込んできたモノは、、、、

想像を遥かに超えた、大都会ロサンゼルスの夜景!
先が見えなくなるほど、どこまでもつづく道路、光り輝くダウンタウン

第一印象は「とんでもないところに着ちゃった」である。
さっきまでの恐怖心は、メーターをふりきり、
今度は逆に「アメリカだーーロサンゼルスだーー」と興奮状態、
明日から自分がどうなるのか?なにをするのか?
全然判らないなんて、すっごい刺激的である。

荷物の受け渡しベルトのところでなかなか自分の荷物が出てこず
やっと出てきた時は、現地時間ですでに夜の10時、現状、今夜の宿もまだ、決まっていない、、、、

「ま、バスでダウンタウンに出よう」そう決めて空港の外に出た、、
そこに後ろから「○○さん?」とボクの名前を呼ぶ人影が、、、
                          つづく
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