永住権 編

ロサンゼルスに来て2ヶ月が、あっと言う間に過ぎていた。
同居している「いとはん」は、こちらの情報に詳しい、

 色々話しをしていると、段々自分のいる場所や状態を掴めてきた。
観光ビザは、あと1ヶ月できれる。
こちらに来る前は、就職して、ワーキングビザを取れば良いなんて
簡単に考えていた。あまかった。容易に取れるものではなかった。

ボクの勤めているレストランで働いている日本人は40人ぐらいである
半分は留学している学生である
学生ビザでバイトするのも、違法なのである。

観光ビザで働いている人、ビザがきれて「不法滞在」している人
パスポートの期限さえ切れている人も少なくない

もしイミグレーションに判れば「強制送還」である。
2度とアメリカの土は踏めない可能性だってある
そろそろボクも行動を起こさなければならない。

ミーティグのあと、社長に相談してみた。
「ジュン、それならグリーンカードを申請してみるか?」
即答で答えてくれた。

K氏によれば、今まで前例が無い、この職場で初めてのことらしい
社長が、なぜ、そんな提案をしてくれたのか、判らない

グリーンカード、永住権、、、「ボクが?」

永住権を申請するためには、高い弁護士費用がいる
それを社長が出してくれると言う。

申請に対して色々条件がある。
もし、申請に失敗すると、2度と永住権は申請できなくなる。
申請から認可までは1年以上かかるそうだ。

認可されれば、先に待っているのは「市民権」である。
アメリカ国民になる、日本の国籍をぬくことになる
グリーンカードを取ってからは、1年間以上、アメリカを離れると
自動的に権利を失ってしまう

考えた、まさか、自分が永住権を申請するなんて
これっぽっちも考えていなかった。

しかし、そのチャンスが、今、目の前にある。
自分の未知なる可能性が、そこにある 3ヶ月で帰国するなんて
考えられなかった。

その夜、日本で働いていたレストランのオーナーに
2年間、調理師として働いていた証明書を送ってほしいと手紙を書いた

1週間後、ボクは社長と、弁護士のオフィスにいた
パスポートと証明書を弁護士に預け、申請書にサインをした。
                         
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