私が、双子を授かったのは、従兄弟に双子ちゃんがいて、遺伝子があり、
驚きはありましたが、双子座の私にとっては、単純に嬉しく受け止めました。

早産の可能性がある事から、予定日より2ヶ月早く予防入院しました。
結果、1ヶ月早く出産し、低体重児の為、保育器での入院を強いられましたが、
2人が五体満足である事に安心し、私が今までに過ごした様に、
2人にも、色々な事を体験して欲しいと願っていたので、
2人の無事出産に涙を流し、喜びました。

しかし、私の不安は、ここから始まります。
水頭症(髄液が脳室にたまり、頭が大きくなる病気)の疑い、
首すわりが遅い為、脳性マヒの疑いを医師から言われ、病院での検査、
保健所での月1回の特別クリニック(障害、早産、低体重児対象の診察)と
慌ただしく毎日が過ぎてゆきます。

お陰様で、水頭症、脳性麻痺は違うと分かり、ホッとしていましたが、
発育の遅い2人に、不安と焦りは、ありました。

1歳6ヶ月を過ぎても、歩かず話さない2人に、『こんな施設があります』と
保健所から1枚のパンフレットを見せられた時、
“障害児”という文字が私の目に飛び込んで来ました。
療育センター(障害児や発育の遅い子供が母子通園する施設)のパンフでした。

私は、頭が真っ白!

「2人は障害児なのー?」
「そんな事ない!」
私は心の中で叫んでいました。
でも、発育の助けになるのならと2年通いましたが、2人の為というより、
むしろ 私の大きな手助けになりました。

療育センターには、2人よりも重度障害の子供さん達が、いっぱい通園していて
そのお母さん方の明るく強い姿、そして、指導して頂く先生の助言。
「私だけが大変じゃないんだ」
と思える様になっていきます。

2人が2歳3ヶ月で歩いた時、3歳で初めて
『おいしい』と言葉にした時の感動を
今でも、ハッキリと覚えています___。

でも、この頃の私は、2人の発育の遅さは、早産で小さく産まれたからだと、
“障害”とは認めたくないという思いが大きかったのです。

しかし、年令を重ねる事に、健常児との発育の差がどんどん広がっていく…。
2人の発育の遅れは、“発達遅滞”という障害だったのです。
知能面、精神面の全ての発達において、遅れる障害。
直訳すると、“発達が遅いまま遅滞する”ということです。

その事実が、ウソであってほしいと願います。

大きい病院で診てもらっても 訓練や薬も無く、
焦る私は、2人を針治療に通わせました。

しかし、そんな事で簡単に治る障害でないと思い知った時、
正直“死”を考えた時期もありました。
食事の準備をしている時、持っていた包丁を左手首にあてた事もあります。

でも、2人の顔を見ると できなかった・・・
何度も何度も思ったのに死ねなかった。

私は、明るく強い人間であったはず、
なのに こんなにも愚かで弱い人間でした。
もっと辛く 大変な思いをしている人は、たくさんいるのに…。

私は、外に目を向け始め、少しずつ強くなり、
2人の親として、人間として改め直さなければと感じていきます。

2人を産み育てたから あたりまえの素晴らしさを痛感させてくれた。
人間として、基本であり、大切な事。

2人は、12歳であっても、発育年令は、2才半〜5才程と判定されています。
理解力は低いので短い言葉でゆっくり言ってやって下さい。
また、自分の気持ちを上手く言葉にする事が出来ません。
だから、ただ笑っているだけの時が多いかと思いますが、
けっして誰かをバカにして笑っているのではないのです。
話せないから、ただ笑うしかないのです。

時間は、かかるけど 少しずつ出来る事も増えつつあります。
赤ちゃんやお友達が大好きで、歌や絵を描くのも大好きです。
家では、姉妹ゲンカもします。
人間として、して良い事、悪い事は、言って聞かせるし、厳しく怒る時もあります。
発達が遅くても 出来る事は、自分でする様に言います。

障害があっても、一生懸命生きています。
ですから、“かわいそうだ”なんて思わないで下さい。
それよりも障害がない事を、健康な人は、
健康である事に感謝してほしいと思います。

こちらの中学校へ進学し、先生方とお友達との関わりの中で、
2人がスムーズに 中学校生活をスタートさせられた事、
とても嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。
まわりのお友達の元々持っている思いやりの心が、
2人がいる事により育まれている事を私は誇りにしたいです。
2人の存在はムダではなかったと……。

私は、様々な、色々な人に助けられて、ここまで来ました。

みなさんも 何かで つまづいた時、あたりまえの素晴らしさや、
まわりに目を向け、自分ひとりではないと言う事に気付いて下さい。

そうすれば、少しずつでも、前に進んでいくことが出来ると私は思います。
みなさんのこれからの人生が、事故や事件に巻き込まれることなく、
勉強に、スポーツに、公私共々活躍し、
又、大切にしていただきたいと強く願います。

                     
 咲と萌の母












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