Rainの親友 Tくん!
素敵なクラスメートに恵まれた事は、Rainの小学校生活の中で、最高のしあわせである。
中でも、クラスで一番“ヤンチャ坊主”のTくんの存在は、Rainにとって、
私達家族にとって、かけがえのない存在になっていった。
幼稚園の時のはじめての友達Yくんと同じく、何がきっかけで仲良くなったのかは分からない。
でも、気が付けば、誰よりも、Rainを丸ごと受け入れ、誰よりRainの気持ちを理解してくれていた

食べれなかった給食。
  Rainの偏食は、こだわりや、受け入れれるかの気持ちの葛藤で、
  家で食べれる物も、外では食べれなかった。(給食もその1つ)
  無理やり食べさせようとすると、水を飲む事さえ拒否してしまう。厄介な偏食。
  それを克服できたのも、Tくんのおかげだ。
  『信頼できるTくんが、美味しそうに食べている給食なら、食べて見よう。』
そんな所からかもしれないが、
今では、“お代わりし過ぎや〜!!”のRainである。



パニックの時。
   3年生くらいまでは、パニックの時は先生がRainを教室から連れ出して気分転換させて下さったり、
   保健室で、気持ちの切り替えを計って下さったりしていたが、
   4年生になった頃から、TくんがパニックのRainをおさめてくれる様になった。
   しかも、色んな事がわかりだしたRainのパニックの内容(パニックになる原因)が複雑になってきていて、
   自傷、他傷行為(強暴に)が見られる様になった頃からのパニックなので、Tくんはすごい子なのだ。
     Rainの自傷行為…自分の耳を引っかく、学校のコンクリートの壁に頭を打ち付ける、自分の頭を叩く。
         他傷行為…パニックの場にたまたま居合わせただけでも、(その子に原因がないのに)
                     居合せた子を叩く。体当たりする。

5年生のパニック時のエピソード。
  
 前の時間の出来事が要因でのパニックだったらしく、次の時間が始まって、皆がしずかに授業を受けて
   いた時、突然Rainが喚きながら教室中を走り回りだし、自分の頭をポカポカやりだした。
   5年生でクラス担任が変わり、担任が変わった事でのパニックはなかったものの、
   パニックに慣れておられない先生が、「おーTくん、なんとかしたってくれ!」と
   Tくんに声をかけた。
   するとTくんはノートを書きながら、『今、止めに行ってもあかんねん!タイミングがあるねん!』
   といたって冷静に言ったそうである。

   そして、Rainがひとしきり教室の後ろの空間を走り回り、喚きながらも自分の席に着いた時、
   TくんはRainを後ろから羽交い締めにして『何怒ッとんじゃ〜!?』と結構乱暴に抱きしめてくれたそうだ。
   言葉は乱暴でも、Tくんのやさしさは十二分にRainに伝わるようで、パニックはおさまったのだ。
   私でも、Tくんの様にはいかない。どうしても、「これが原因やったん?」と思い当たる事を聞いてしまう。
   でも、Tくんは、「わかった!」その一言に気持ちを込めてくれる。
   細かい説明は要らないのだ。Rainもその一言で、『分かってくれた』と感じるのだろう。羨ましい関係だ。


極めつけは児童会!

  
 ある朝、Rainが朝礼の司会をしていた。
  
 『次は校長先生のお話です.!』よく似た声だけど…まさか..?
  
 そのまさかだったのだ。Rainがマイクを持って、朝礼台の横に他の児童会委員と並んでいる。
   
4年生から始まった委員会活動。Rainはいつも、飼育委員や、図書委員、美化委員など、
   顧問が養護学級の担任の委員をしていた。が、ある時、TくんがRainを児童会委員に引っ張ったらしい。
 
  『児童会委員なんて、Rainに無理やろ? Rainに何ができるの?』という私の問いかけに
  
 Tくんは、あっさりと『ん?何がって?何でも出来るやん!』と答えてくれた。
   
朝礼や、お楽しみ会で、児童会委員として、皆の前に出てマイクを持って話さなければならない時、
   TくんはRainのすぐ後ろに待機していて、Rainが上手く言えなかった時だけ、補足するような形で、
   
「それは、こう言う事です」と、すごく自然にフォローしてくれ、
   Rainが上手く言えた時は、Tくんは黙って側にいてくれる。素敵でしょ?Tくんって!
 
  つい先日の入学式でも、最高学年として、新1年生に贈る言葉を(Rainの台詞は1行だけだが)
  
 バッチリ言えたそうである。
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