<妊娠9ヶ月目 32週〜35週>
11月も後半になると、9ヶ月目に入った。
点滴ともすっかりオサラバの、のほほんライフが戻ってきた。
ただ、GBS という 容連菌が 膣内に出てる、ということで、
その治療のための抗生剤点滴や 洗浄治療を受けたりしていた。
この容連菌というやつ、赤ちゃんが産道を通ってくるときに感染してしまうと、
わりと マズイらしい。
とはいえ、毎日洗浄してもらうのは、けっこう イヤだったなあ。
貧血も入院当初は ずっと鉄剤の点滴をしていたけど、この頃にはよくなっていた。
同時に食欲増進。 胃が下がってきたせいなのかよくわからないけど、
とにかくお腹がすいてすいてしかたなかった。
病院食もぜんぜん足りなくて、食事が待ち遠しくて待ち遠しくて。
一口ひとくち、ゆっくりゆっくりよくかんで食べていた。
そしてこの頃、体重は妊娠前+10kg を突破。
さすがにマズかろうとびくびくしていたけど、助産婦さんは 「もともとヤセてたから いいのよ」
とあっさりOK。
フー・クーも2人とも順調で 2000gを超えていた。
赤子だけでも4kgなら しゃーないか などと自分でも納得したりして(笑)。
胎動も ごんごん激しくなってきて、 ぐにょぉぉぉぉーーーっと動かれると
ワタシまで 「うわわわわ」 と思わず身をよじることもたびたびあった。
右側にいる フーは動きが激しくて、時々 いいキックがあばらに入る。 これが誠に痛い。
カカトらしき硬い感触が お腹の外からもわかるようになって、
「かなり足癖悪いなー。だからきっと私に似た女の子だろう」と勝手に思っていた(…結果見事大当たり)。
左側のクーは キックはさほど感じなかったけど、頭をグリグリしたり手をごちょごちょしたりと
膀胱の辺を刺激してくるので、ただでさえ頻尿ぎみなのに その度にトレイに行きたくなってまいった。
最初の目標の34週を過ぎて、次なる目標は36週。
この頃は、夜 トイレに何度も起きていて、眠りも浅かった。
「朝まで 一度も目を覚まさずに 熟睡したいーーーっ!」 これがこの頃の切なる願い。
でも横を向いても苦しいし、上なんてとても向けない。
クッションを枕をごそごそごそごそ動かして、うまく眠りに入る寝姿を探るのが、寝る前の日課だった。
12月に入ってからは、37週を迎えるクリスマスの頃には さすがに生まれてるだろう、と思うようになった。
クリスマス頃に生まれれば、うまくすれば自宅でお正月ができるかもしれないし、
税金だっていっぱい戻ってくるし、
クリスマス生まれのふたごなんてなんか素敵、とか勝手に思っていたのだ。
ということで クリスマスまでの 日めくりカレンダーをベッドの横に飾ったり
ツリーを飾ったり、クリスマスソングのCDを聞いたり と、ワタシの周りは クリスマス色満開だった。
…どちらかといえば、クリスマスより正月が好きだった私としては、
かなり異様なクリスマステンションの高さ。
今思えば、 いつやってくるかわからない その日が近づくことの緊張をまぎらわせようとしてたのかもしれないなあ。
<妊娠10ヶ月目 36週〜>
クリスマスを1週間後に控えた日、とうとう臨月を迎えた。
臨月。
うはー10ヶ月かー、と我ながらびっくり。 お腹の大きさにもびっくり。
ふたごを妊娠したばかりの頃は、12月にはもう生まれているとばかり思っていたけれど、
フーもクーも あいかわらず ごにょごにょごにょごにょ 動きまくっている。
お産について 先生から具体的な話があったのもこの頃。
(それまでは 特に何も言われてなかったので、切るのかどうかもわからなかった)
フーもクーも 頭位(頭を下にして お腹の中におさまってる状態)だし 状態もいいので
このままなら切らずに 普通に分娩できるとのこと。
ただ、双子の場合は、お産が長びくと、その分 後から出てくる子にかかる負担が大きくなるので、
背中から麻酔を入れた無痛分娩で 出産を進めたいということ。
今まで 無痛分娩の 「む」の字も意識していなかったから、
雑誌とかに載ってても読み飛ばしてたけど、まさか自分に関わってくるとは!
びっくりして話を聞いてると、 陣痛に耐えている間、母体はすごくこわばるらしい。
ぐっと力を入れてガマンするから、子宮口が開くのにも時間がかかってしまうそうだ。
だから、麻酔を入れて 母体にかかる負担や緊張をやわらげることで
子どもにかかるストレスも軽くできるそうだ。
背中に麻酔 なんてなんだかコワイし、できれば自然に生んでみたかったけど、
どうしても下から生みたいって 母親の自己満足を求めるあまり、
赤ちゃんがどーにかなってしまったら もともこもない。 それにふたごだし。
「無事に生まれるならなんでもいいです。 マズイ状態になったらすぐ切って出してやってください」
とお願いした。
こうして 私の出産は 無痛分娩になることになった。
それにしても 人があまり体験しないルートを歩むのだなあ と感心した。
そして、クリスマス頃には…! と思い込んでいたにもかかわらず、
あっさりスルーして 産院のクリスマスディナーを食べてしまった。
そしてまさにクリスマスの日、37週目を迎えてしまった(笑)。
ここでとうとう長い間お世話になった 張り止め薬(ルテオニン)とも オサラバ。
もう今日以降はお腹が張って、それが陣痛につながってもぜんぜんいいらしい。
看護婦さんたちも それまで 顔をあわせる度に 「張りはどう?」と聞いてきてたのに、
「あー、いいのいいの。もう37週ならそのぐらい張っても当然よ」 と
急に どーんと大きく構えてくれるようになった。
薬を飲むのをやめたとたん、産気付いた なんて話も聞いていたから
内心ドキドキしていたけど、やはり何事も起こらない静かな日々が続き、
出産の前兆になると胎動も静かになってくるというけど、その気配もなく…
「もういつ生まれても大丈夫ですから。陣痛がつくのを待ちましょう。」 ということで
世の中が仕事納めの12月28日、退院することになった。
少なく見積もっても、フーとクーの体重は2500gはあるらしい。
それにしても、まさか 大きなお腹のまま 自宅で年末年始を過ごすことになるとは。
大晦日や元日に産気づいたらどうなるんだろう? と少々恐れおののきつつ、
それでも 家で過ごせることになったのは、なんだかんだ言いつつもやっぱりうれしかった。
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