ライブコート 蓮田
大宮の北、宇都宮線の『蓮田駅』から徒歩で20分、田園に囲まれ自然に恵まれた環境の中で計画された建売住宅5棟ですが、あえて都市型住宅の手法コートハウスを試みました。当時バブルがもたらした地価高騰は、明らかに郊外と呼ぶにふさわしいこの地域にも作用しており、建売の敷地はこの地でも30〜40坪がやっとでした。おまけに敷地特性から南の3区画は南北に狭い日照上不利な区割りを余儀なくされました。これでは隣家・道路の関係が近すぎて戸建住宅の最大の魅力である外部空間が生かせません。そこで、古代より都市住宅で育まれた、人工的に光や風や緑を取り入れる手法『中庭』を、皮肉にも郊外の住宅で採用すすることとした訳です。
プライバシーを配慮しながら内部のような外部、時に外の居間として機能するよう入念に計画しました。冬至でも1階に日光が入るように、又、北側の壁面は隣家のコートの正面であるわけで、隣家にとっては大事な壁、そこで北側の壁面も丹念にデザインすることとしました。ストリートファサードを構成するイスカ切りのスカイラインは、見方によっては隣家と作用して別の形態が現れるような仕掛けになっています。