ねここのこと  

 

ねここは2003年の1月に、私のお腹にやってきました。

私がねここに気づいたのが3月3日。ひなまつりだったから、

ねここは女の子かな?と思いました。

翌日に病院のエコーで初めてねここの姿を見た時、

嬉しくて、本当に嬉しくって、涙が自然に出てきて、

小さな命に身体が震えるくらいに感動しました。

それから自然に手がお腹に行くようになり、いつもねここを感じるように

してました。 よく、喋りかけました。

ねここという名前は、私が名付けました。

主人に言わせると、私が嬉しくって笑った時の顔が、Docomo携帯の

ネコの絵文字に似てるらしく、 ←こんなんか?

私が”ねこ”なら、この子は ”ねここ” だな、ということで

それから赤ちゃんのことを”ねここ”と呼び始めました。

そんなねここは筋腫やお腹の張りにも負けずに順調に育っていました。

そう、16週までは・・・。

 

ねここの誕生日は、平成15年5月21日。午前11時58分に生まれました。

ナースが 「赤ちゃん生まれましたよ!」って言ってくれて嬉しかった。

母子手帳にねここの記録を書いてくれました。

体重 72g

身長 18.0cm

胸囲、頭囲は書かれてませんでした。

そして、性別は不明と・・・。

 

ねここがこの世に存在したという証は、この母子手帳とエコー写真だけです。

火葬後は、ねここは小さすぎて遺骨は残らないと言われました。

でも逆にその方が良かったかも。位牌も作りませんでした。

なぜなら、ねここはまた帰ってくると信じたいからです。

遺骨や位牌は、”もうこの子は二度と戻らないよ”と象徴しているみたいで・・・。

 

ねここは懸命に生きました。そして私たちにとても大切な事を伝えてくれました。

それは”命の大切さ”です。

普段、あまりにも当たり前になりすぎている命の営みが、どれほどありがたいことか。

今日も生きている。深呼吸ができる。笑う事ができる。愛する事ができる・・・。

生きているからこそなんです。そして両親がいるから私がいる。命は続いています。

そして私から・・・・・。

 

手術をして、避妊解禁になった今、前よりもねここを身近に感じています。

まるで私の傍で、ねここが戻るタイミングを待ってるみたいに。

きっと、ねここは私のすぐ傍にいますよ!だって、ふとした時に何かを感じて

「ねここ?」と言ってしまうから。そんな時は心がホワッと暖かくなります。

・・・絶対、ねここだ!

ねここは私の心の中で生き続けてるけど、絶対に戻ってくるって

今はすごくそう感じています。

 

                                 2003.10.03