墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 当時、刑事官であった作者は遺体の身元確認班長という任務を与えられ、大量の遺体に接するとともに遺族の極限の悲しみに触れた。母の体から飛び出して亡くなっていた胎児、人と人の頭どうしがぶつかり一体のようになった死体、数え切れないくらいに切断された肉の塊、それらを一体一体細かく遺族に引き渡した警察や医者たちの克明な記憶。今、家族が在ることに温かい感謝の気持ちを持たずにはいられなくなった。