岩井志麻子
   
大日本志麻子帝国の光芒

ぼっけえきょうてぇ
眠る前の男が女郎の話を聞いてる。女郎の生い立ちの話。その母は産婆だが、間引き専門だった。昔の間引きの仕方の表現が生々しい。是非眠る前に布団の中で読んで欲しいです。眠れなくなってしまうかもしれませんが・・・。

岡山女
片目を失ったタミエの目にあやかしが映るようになった。霊媒師として生計を立てるタミエのもとにやってくる人間達とあやかしの物語り。読み出したら止まりませんでした

チャイ・コイ
2002年婦人公論文芸賞受賞作。旅先でベトナムの青年に心惹かれる主人公。とってもいやらしいのですが登場人物が少女マンガに出てきそうな印象で読めました。不思議。

黒焦げ美人
大正一年、実際に岡山で起きた事件を元に書かれた作品です。姉を慕う妹晴子は姉の男友達の大橋に想いをよせる一方、他の男友達を忌み嫌う。そんな中起きた火事騒動。犯人は大橋かと騒がれ・・・。

悦びの流刑地
女作家が書く小説を姉に読んでもらう主人公らしき盲目の青年。その小説の内容は女作家が昔、自らが犯した罪をありありと描く作品でした。面白くないかもと思いながらも読み進めると最後に大どんでん返しが!!!やはり岩井志麻子って演出上手!

魔羅節
8つの作品から成っていて魔羅節はその中の1つの作品です。岡山の北部のある村では、水不足時に行う雨乞いの儀式があったのだそうです。内容は私の口からはとても言えません。主人公の千吉はその儀式の生贄にされてしまうのです。

夜啼きの森
岡山33人殺傷事件は「八つ墓村」で有名ですが、その事件を岩井志麻子流に書いた作品です。事件を起こすまでに至った青年が、どのような環境で育ってきたのかを他人の目を通して語られます。この作品も「悦びの流刑地」同様、淡々と進むのですが、最後に一気にはらはらしました。

偽偽満州
岡山の女郎だった稲子はある時、巷を騒がせている殺人鬼のピス完という男と共に満州へと逃げることを決意する。満州でピス完によって女郎宿に売られてしまった稲子は、愛するピス完を追うために殺人を犯して女郎宿を脱走する。夢なのか現実なのかよく分からない世界が広がります。