Sicilia
'02 summer
散々な目にあったTunisから1年。
今年のばかんしーは吉と出るか凶と出るか。
はたまた末永く後世に伝えられるほど素晴らしいものになるか。
ドキドキのSicilia旅行記のはじまりはじまり〜!




■1日目

「すごいぞ! シシリア クラブメッド」
夕方いつものようにスキポールへ向かう。
今回は春のアンダルシアの時のように電車ではなく車の移動にしてもらった。
我が家のNS(オランダ国鉄)最寄り駅からスキポール空港駅までは
乗換なしで20分足らず、
車で行った時のロングタームパーキング代に比べはるかに安い

しかしされど、このNS、時折利用者のスケジュールを
大幅に狂わすという特技を持つ(よく遅れるんよね)。
待たされる時間が長ければ長いだけ怪獣は愚図る、
父母疲れる、
疲れて帰ってきた空港から大きなバゲージと怪獣を電車に乗せる、
また下ろす、
怪獣の館まで歩いて帰る、
のである。
多少出費はかさむが背に腹は変えられない。

航空会社、トランスエイビアのカウンターに向かうと
今回の利用空港、カターニャ空港行きの便数が1時間毎にある。
さすがに人気のあるリゾート地へは便数も多いらしい。
去年のチュニスとえらい違いやん。
これで水にあたることもないな、と密かに期待している怪獣母でありました。
少し遅れたものの無事カターニャ空港へ到着。
「CLUB MED」のプラカードを持つねーちゃんに従われて送迎バスへ向かうと、
な、な、なんと、2階建てバスではないか! やはり人気のあるところは違う(涙)
おのぼりさん丸出しの怪獣母は「2階いこ!2階!」と一家を誘導し、2階を陣取る。
これが後々後悔することを怪獣母はまだ知らない。
空港から約2時間かけてバカンス村へ行く。
実はシシリアを勧めたのは何を隠そう怪獣父だった。
毎週参加しているテニスサークルで
「クラブメッドならシシリアがお薦めやで」と聞いてきたのだ。
それを教えてくれた人はまだエトナ火山が噴火したてで、
火山のすぐ南、バカンス村最寄の空港であるカターニャ空港が使えず、
シシリアもう一つの空港を利用した為にバカンス村まで3時間かかったそうな。
さて話を戻して、送迎バスが出発して数十分後に身体の異変に気付いた。
なんかムカムカする。もしや第二子の誕生か?
出発前から励んでいたのが実を結んだのかしらん?
いーえ、ただ単に車に酔っただけ。
しかも2階に乗っていたので揺れが激しく尚一層酔ってしまった。
ここシシリアは山もあれば谷もある。
高速道路といえども片道1車線しかなくカーブがきつい。
平坦なオランダと違って地形にとんだシシリアで車に酔っただけだった。
約2時間後、吐きもせずバカンス村に到着。
GO(従業員のみなさんあるよ)達が出迎えてくれる。
いつも思うがこのGOさんたち、アクティビティーに、舞台に、シッターに、
お客のアフターファイブのお付き合いに、この出迎えとお見送り
(帰るときもバスまで見送ってれるんやで)にと、まさに不眠不休で大変だ。
部屋に案内されたのが夜中の1時くらい。
軽食もとれるとのことでレストランに案内してもらう。
なんせここ、やたらめったらバカでかい。
レストラン4つ、プール2つ、バー2つ、サッカー場2つ、テニスコート20面以上、
ディスコにシアターにトランポリンに空中ブランコにヨットに水上スキーに
アーチェリーにローラーホッケーにインラインスケートにミニゴルフに
ロッククライミングにプライベートビーチにランドリーにクリーニング屋に靴屋に
ジュエリー屋に書店に写真屋にブティックに雑貨屋にエクスカージョンオフィスに
卓球にエアロビクスにスパ。はぁはぁ…(息切れ)。
似たような建物が点在しているのでチェックイン時に地図をもらった。
チュニスん時は「地図ないから私のをあげるわ」とGOにもらったっけ。
軽く食事を済ませ部屋に戻ろうとするが早速迷子になる。
それでもなんとかクーラーの効いた、テレビつきの、
バスルームも広い部屋にたどり着いた。ホント、チュニスと大違い(嬉)

帰る途中、こうして環境破壊がすすむんだなと、ふと考えた。
空港ではクーラーを効かせる為、アイドリングをしている大量の大型送迎バス。
利用者が不在で使いもしないクーラーや照明が稼動している無数の宿泊部屋。
今にもおちてきそうなこのきれいな星空を、
大人になった怪獣は地球上で見る事が出来るのだろうか。

さて、明日からの活動にむけて休みますか…なんか怪獣父が言ってる。
もう寝ちゃうのだって?
朝食は10時までなんだからね、それまでに起きてよ。
アンタが一番心配なんだから!




■2日目

「シシリアは暑かった」
ぴぴっ! ぴぴぴぴっ! ぴぴぴぴっ!

いつもの朝と同じ音がする。
うるさいなぁ、早く切ってよ、怪獣父ぃ。
モゾモゾと怪獣も起き出す。
十分寝たとは言いがたいが、まぁぼちぼちといったところか。
さて、仕度してイタリアンの朝食でも食べに行くとするか。
おいおい、怪獣父、はよ起きんか。
だから寝る前に言ったじゃん、アンタが一番心配なんだからって。
そんな怪獣父を放っておいて怪獣と仕度を済ます。
時計を見るともう9時半だ。
早くしないと朝食を食いっぱぐれてしまうではないか。
何度も起すが「うん、起きる…」の返事だけで起きる気配なし。
結局レストランに着いたのが10時20分。
ビュッフェスタイルのバカンス村レストラン、イタリアンの朝食は下げられ
残るはジュース類とヨーグルトとパンのみ。
レストランの端っこでちびちび食べる。
は〜っ、先が思いやられるよ。
ひどくブルーになっている怪獣母に「ねぇねぇ今日何しよっか♪」とはしゃぐ怪獣父。
は〜〜〜っ(沈)
プールで泳ぐかと見てみてもパラソルやビーチベットが全てふさがっている。
「いいじゃん、別に無くても」とお呑気に言う怪獣父に
「このかんかん照りの下にずっといれってか?!」とキレる。
本日の気温、摂氏39℃なり。
午後には怪獣を託児所であるPetit Clubに預けるので、
それまではいろいろあるショップを見ることにした。
怪獣の帽子とTシャツ、怪獣母の短パンはどーしても欲しかったので
ブティックへ向かう、が途中でいけないものを怪獣に見つけられてしまった。
コインを入れて動く乗り物のオモチャ。
隣にはコインゲームが並んでいるではないか。
なんでバカンスにまで来てゲーム?と思うのだが、
まぁ日本人のようにバカンスに飽きる人もいるのだろう。
あっと言う間にレーシングゲームの運転席に陣取った怪獣は、
嬉しそうにハンドルをまわす。
しばらくは付き合っていたが、なんせ暑い。
日陰とは言え汗がつーっとこめかみを伝う。
嫌がる怪獣を無理やり運転席からひっぺがし、
クーラーの効いているブティックへ駆け込むとそこはまるで楽園。
父母極楽、怪獣地獄。
そんなこんなしてる間に昼食だ。
今度こそしっかりと食べるわよ!前菜のコーナーにはサラミ、生ハム類、
サラダ類、チーズ類、パスタ類。
メインのコーナーには肉類、魚類、イモ類、揚げ物類、ピザ類、リゾット類。
デザートのコーナーにはケーキ、タルト、エクレア、アイス、フルーツ類。
そして飲み物はコーラやセブンナップ、ファンタなどのジュースに、
ガス入り・ガス抜きの水、ビール、赤・白・ロゼのワイン。
食べ物は2〜4種類が並べられていて少しずつ全種類制覇しようとしたが
無謀なチャレンジだとあっさり諦めた。
それ位種類、量共に充実していた。
しかも全て食べ放題に飲み放題。
根っからの貧乏一般庶民である怪獣母はちょいとビビる。
どれも美味しそうで迷っていると、いいものを見つけた。
ピクルスだ。
きっと漬物感覚で脂っこい料理の口直しになるだろうと食べてみたら、
これがあなた、なかなかいけましたわよ。
このピクルスは帰るまで食事のたびに怪獣母の皿に盛られていました。
さて、本日のメインイベント、怪獣をPetit Clubへ連れて行く時間になりました。
オランダでも幼稚園などの施設に預け慣れていないし、
去年のチュニスでも預けてから迎えに行く時まで泣き続けたし、
さてさて嵐の前の準備でもしておきましょうか。
何が起こってもいいように心の準備は万端、整いました。
怪獣をPetit Clubに連れて行き、手続きをとる。
アレルギーはあるか、好き嫌いはあるか、発熱時に薬を飲ませていいか、
普段は何語で会話しているか等を聞かれ、
ホームドクター作成の健康診断書を手渡す。
その間怪獣、やたらいっぱいあるオモチャに夢中。
手続きも終わりいよいよ怪獣がシッターのおねいさんに連れられて
建物の中に入る。
バタンとドアが閉まり本日のメインイベントは終了した。
嵐も起きず平和なイベントだった。
怪獣がよく事態を理解していなかったので今日は助かったが、
明日は本当に嵐だろうな。
怪獣父がテニスをしたいと言うので付き合う。
時は午後4時。
GOのおじさんに約20分程相手になってもらったが怪獣父はもうヘトヘト。
そりゃそーだ、怪獣父の最も苦手なのは怪獣母湿気高温なのだ
(ほんまかいな)。
相手のGOのおじさんは汗一つかいてない。もう
続ける意思がないようなので怪獣を一緒に迎えに行く。
Petit Clubのドアから出てきて怪獣母を見つけた瞬間、
怪獣は大泣きも大泣き。
迎えに来てんからそんなに泣かんでもええやん。
それでも最後の挨拶「バイバイ」だけは
きっちりシッターのおねいさん方にしていました。
預けられている間、殆ど泣き通しだったとか。
初日はどの子もこんな感じらしい。
よいな怪獣、明日は少しは友達と異文化交流を果たすのだぞ。
夕食は別のレストランでとることにした。
そのレストラン、ランチはイタリアンを出し、ディナーはシシリアンを出すと言う。
シシリアンだよ、きっと美味しいシーフードが出てくるんだろうなと期待して行くと、
並んでいる料理の数々はまさにシーフードで、タコ、カニカマ(?)、大正海老、
ムール貝、ヒラメ。パスタやピザにもシーフードが入っている。
たらふく食べて飲んだ後、重いお腹を抱えて遠い部屋へもどる。
今日はもう寝るぞ。



3日目

「楽しそうだね、怪獣父」
今日も朝から贅沢な朝食を食べ、どデカいプールで遊ぶ。
が、そこに怪獣父の姿はない。
ヤツは朝からテニスの中級レッスンに参加しているのだ。
その後合流した怪獣父はプールで…昼寝
おい、少しは子守りしてくれよ(涙)
昼食後、またまた怪獣父にPetit Clubに連れて行かれた怪獣は、
この世の別れのように吠えたらしい。
「”助けて〜っ”て感じで手を思いっきり伸ばしてるんだけど、
シッターのおねいさんにドアの向こう側に連れていかれてたよ(笑)」
とは、怪獣父レポート。たくましく育つのだぞ、怪獣よ。
その後は夫婦水入らずでプールではしゃぐ。
というか怪獣父にいぢめられる怪獣母。
散々いじめた後で「サッカーしてきてもいい?」だって。
サッカーでもホッケ−でもしてきてくれ。ニ$x なんかこのバカンス、怪獣父のためにあるみたい。
夕方怪獣を迎えに行くと多少ご機嫌である。
シッターのおねいさんが「やはり日本語しか通じないみたいだから
必要な日本語を教えて」と言ってきた。
「ママに電話するよ」、「ごはんだよ」、「ママのところへいこう」、
「ジュースだよ」などを日本語に訳した。
ただ怪獣家では”ママ”とか”パパ”とは呼ばせていないから
「”ママ”じゃなくて”あちょ”ってニックネームで呼ぶんだよ」と教えると
「ajyo(あじょ)ね」と紙に書かれた。
いや、”あじょ”じゃなくて”あちょ”なんだけど(汗)




4日目

「今日は『家族サービスの日』」
「あなた、今日もお出掛けですの?」
「ああ、これも仕事だからな」
「せめて1時間でも子供と遊んで下さいな」
「うるさい!オレだって好きで出かける訳じゃないんだぞ!」
ガチャーン!!(ちゃぶ台がひっくリ返る音)
「え〜んっ!」
「あなたやめて!子供が怖がっているわ!」
「どいつもこいつもオレの苦労を知らずに勝手なこと言いやがって!」
…前置きが長くなりました(笑)
こんな会話が怪獣一家の中であったかどうかはご想像にお任せしますが、
本日は常日頃の家族サービスを償うため(?)、
怪獣父が怪獣お気に入りのプールで家族一緒に過ごしてくれることになった。
だのにだのに怪獣母、女の子になっちゃいました(涙)
と言うことは子作りプロジェクト失敗の巻き…だな。



5日目
「ついに食べてしまったインスタントカップうどん」
今日は曇っていて風が強くプールもビーチも寒くて遊べそうにない。
のんびり朝食をとった後は、
レーシングゲームで愚図った怪獣で出来なかった買い物をした。
いつの間にか小さくなってしまったTシャツを着続けている怪獣のために、
Tシャツと半袖シャツ、怪獣母も短パンとTシャツを購入。
この短パンは腰ではくタイプでTシャツによってはお腹が見えてしまう。
だからこれを履いた日はお腹の肉が短パンに乗らないように
一日中緊張の連続なのだ。
怪獣父もTシャツと7分丈パンツを購入。
他にもバンダナ、帽子、眼鏡ストッパー、ミニカーなんかを買う。
なんでここで大量に買うんだろと考えてみるが、
まっ、バカンスだし財布のヒモが緩んでもいっか。
怪獣一家はまだまだ節約家(略して”ケチ”)のオランダ人には程遠いなぁ。
午後は怪獣試練のPetit Club。
今日はシッターのおねいさんを見ただけで大泣き。
お客さんとシッターのおねいさんとの区別がつくなんて成長したな。
怪獣父と怪獣母は久々アーチェリーをすることに。
去年のチュニスで数少ない思い出にアーチェリーがある。
この時怪獣母はアーチェリーデビューを果たしたのだ。
数メーター先の的に向かって矢を射り、みごと的をえた時は快感の極み。
しか〜し、的を外すとずぅ〜っと先まで飛んでしまった矢を取りに行かねばならない。
これを何度もしでかした怪獣父はそれでバテてしまい、
怪獣母に取りに行かせる始末(1本だけだったけど)。
これも飽きてきたのでまたまた怪獣父お得意の
インラインスケートに怪獣母も初挑戦!
スケートを履き、ヘルメット、膝、肘、手首のサポーターをしていざ出陣!
…の、つもりが立てない。
仕方なく一旦スケートを脱ぎ、スケート場の手すりにつかまり、
ちびっこ達がスイスイ走ってるいるのを横目で見ながら再度履く。
情けないじょ(涙)
さぁこれで本当に出陣だぁ!
…チョロチョロチョロと進む。
その横をニヤニヤと嬉しそうに怪獣父が滑っていく。
なんか仕掛けてきたら許さないからね(怒)
ローラースケートは経験しているものの
スキーを含むこの手のスポーツが苦手な怪獣母の格好は、
その名のとおり”へっぴり腰”状態。
それでも1時間弱やってると手すりにつかまらなくても進めるようになってきた。
いつでも手すりにつかめるように端を滑っているのには変わりないが。
そろそろ怪獣を迎えに行く時間なのでこれも終わり。
相変わらずスケート場からベンチまでのわずか2歩が進めない。
怪獣父に手をひいてもらいようやく到着。
怪獣父の運動能力を少し、物忘れ防止をつかさどる脳にまわせないだろうか。
怪獣をピックして部屋に戻る。
これからシャワーを浴び夕食に備えるのだが、
旨い贅沢な料理でも5日連続は飽きてきた。
ふとクローゼットの中を見れば「私を食べて♪」と言わんばかりに
カップうどんがこちらを覗いてる。
これは食べるしかないでしょう。
と言うことで今回も日本の味、カップうどんを頂きました。
部屋にポットがない為、怪獣父がバーまで行って熱湯をもらってきた。
この行動力、いつもの子守りでも発揮してもらいたいものである。
さて、出来上がったうどんを食す。
旨い!二日酔い後の味噌汁の様に胃にしみるぜ。
あ〜、日本人でよかった。




■6日目

「怪獣おめでとう! Petit Club卒業式」
午前中は6時30分起床、エクスカージョンでPiazza Armerinaという昔の宮殿へ行く。
バカンス村のあるKamarinaからバスで約1時間20分で到着。
実はここ、近所に住んでいる隊長(友達)とダーのお薦めで、
一見地味な宮殿だが床のモザイクは必見とのこと。
モザイクの説明は全てイタリア語で書かれていたが、
ここで助かったのがクラブメッドのGOが
フランス語チームと英語チームとに分けて解説してくれた事。
こんなことまでGOはするんだねぇ、お疲れ様。
昔の宮殿の方は、仕切りは無いけど公衆水洗トイレあり、台所あり、寝室あり、
執務室あり、パーティールームありと多種多様で、
すべての床にそれに似合ったモザイクが描かれている。
こういうのが大好きな怪獣母はじっくり見ているが、怪獣父は少々飽き気味。
しまいにゃぁ「モザイクがきれいに残りすぎてるよ。
実はこれ客寄せで去年ぐらいに作ったんだじゃないの?」と言う始末。
ちみはお留守番してなさい。
それにしてもシシリアの田舎道は狭くてカーブが多い。
お陰でまた車に酔ってしまった。
戻って昼食後に怪獣を最後のPetit Clubに預ける。
ここのPetit Clubは金曜が定休日。なので木曜の今日が最後なのだ。
しかも午後4時からはPetit Clubに預けられていたちびっこ達の卒業式があるらしい。にくい演出だねぇ。きっと日本の運動会や発表会のように
ビデオやカメラを構えたとーちゃんかーちゃん達がわんさか繰り出してくるんだろうな。怪獣父母も例外ではないが(笑)
思えば怪獣はまだ3歳で、そんな行事は今までになかったもんね。
いっちょ”怪獣バカ”にでもなってみようかね。
午後4時になって怪獣のピックがてら卒業式イベントの会場に行くと
舞台脇に2〜3歳児が一応イスに座っている。
座っても1分はもってないな。
親を探したりケンカしたり、途中からクラブメッドのカンガルー型マスコット
「Clubber」の着ぐるみが出てきたら、一斉に飛びついたり。
怪獣母もちょっと触ってみたかった、実は(笑)
そうこうしている間に卒業式の始まり始まり。
舞台に上がってメダルと卒業証書をもらってる。これはシャッターチャーンス!
急いで人垣をかき分けカメラを向ける。
「私は絶対あーはならないわ!」とTVニュースなんかでやっていた
運動会の父母達を見て思っていたのに、実際我が怪獣が舞台に上がると
人の迷惑かえりみずカメラを構えシャッターを切ってたなぁ。
隣のおフランス人も最新型S○nyデジタルビデオを構えてたっけ。
こう言うのって古今東西、津々浦々、万国共通、人畜無害(?)なんだわ。
舞台ではマイクを持ったチーフシッターがなにやら挨拶をしていて、
最後に怪獣へそのマイクを向けた。
チーフシッターは怪獣得意の「ばいばぁ〜い」を期待したんだろうが、
突然振られた怪獣は訳もわからず「★△●□×♪!!」と叫んで上機嫌。
チーフシッター外しちゃいました。(汗)
卒業式も終わりに近づいた頃「じゃぁ行ってくるから」と怪獣父は
またまたまたサッカーへ行きやがった。
いいもぉ〜ん、怪獣とテニスの壁打ちするから。
なんで怪獣母ばっかりが怪獣守りしないといけないのさ???




■7日目
「さ…寒いじょ」
今朝「テニスの上級者レッスン受けていい?」と言ってヤツが出かけました。
今日はPetit Clubが定休なのでもちろん怪獣守りは怪獣母。
結構大変なんですよ、怪獣守りって。
まず朝食をとる前にプールのビーチベットの場所取り。
トイレに近く、パラソルがついていて、移動に便利で、
尚且つ人通りがうざったくない場所。
少なくとも9時前後にはプールサイドに行かねば
このような場所は確保できないと思ってよいだろう。
ビーチタオルと大人用浮き輪と怪獣用恐竜型浮き輪と小物を持って、
ベストスポットを求め歩く。それから朝食だ。レストランへ行き、また席を確保する。
そしてビュッフェなので料理を取りに行くが、うろちょろ邪魔なので
怪獣に席で待つように言っても「また預けられる」と思い付いてくる。
仕方ないからいっしょに行動するが、
まずジュースのコーナーへ行かないと怪獣吠える。
ここでコップ1杯のジュースを飲むまで待つ、これ儀式。
それから怪獣の食べ物、怪獣母の食べ物をよそう。
怪獣用取り皿と小スプーンをゲットするのを忘れずに。
機嫌がいいとこれで済むが、悪ければ”抱っこ”をしながらこれらの作業をこなす。
母は強くならざるを得ないのねん(涙)
朝食後はさっき確保したプールサイドのビーチベットへ向かい、
怪獣に日焼け止めを塗り、腕浮き輪をはめ、待たせる。
次に怪獣母が日焼け止めを塗るが背中がむずかしい。
一度怪獣にやらせたが怪獣母が納得するまで
3日ぐらいかかりそうだったので諦めた。
その間にもプールに入りたくて仕方がない怪獣はプールにジリジリと歩み寄る。
それを気にしながら日焼け止めを塗リ終えると、ようやく二人プールに入れるのだ。
しかし今日は曇っている上に風が強く寒い。一旦水に入ると寒くて出られない。
最初元気よく遊んでいた怪獣も丸虫のように固まって動かない。
しまった、今はプールから出られない。今朝はビーチタオルを持ってきていないのだ。明日昼には荷物をまとめ所定の場所に出すので、乾きにくいビーチタオルは使わず、バカンス村のレンタルタオルを使う事にした。
これを利用するには、レセプションで利用するタオル数分のカードを発行してもらい、
レンタルタオルショップでカードとタオルを交換する。
カードはいわばデポジットの役割でレセプションに戻せばお金が返ってくる仕組み。
これをテニスレッスンから戻ってきて朝食をとりに行く怪獣父にお願いした。
だから今はタオルがないのだ。
二人が着ていた服で間に合わせるしかないかなと思っていたら、
プールで仲良しになった日本人女の子のお父さんがタオルを貸してくれるという。
助かったぁ、なんていいヒトなんだぁ(涙)
1枚しかないタオルを怪獣に巻いて身体をさすっていたら怪獣父登場。
「あれ? そのタオルどうしたの?」
いいからアンタの持ってるタオル、1枚はよよこせ!
それから作戦会議の結果、どうせ水に入れないのなら
ビーチに行って砂遊びしよっか、と言うことになりビーチに移動する。
ビーチの方が風は強いがオモチャで砂と遊べるから怪獣大喜び。
でもまた丸虫状態、動かなくなってきた。
今日は早めに昼食をとって部屋でのんびりしますか。




■最終日

「今年のバカンスも無事終了???」
最終日の目覚めは清々しいものだった。
バカンスにきてから早寝早起きになり、この怪獣母が7時半には起きている
(いつもは何時に起きてんねんな)。
横では怪獣も起きてモニョモニョとこらに話し掛けてくる。
今日の朝食は家族で食べようね、出発まで何をしようかな、
忘れ物ないようにしないとね、とこちらも話し掛けていると
何やら良いかほりが漂ってくる。
やったな、怪獣。
早速オムツを取り替えようとパジャマのズボンを脱がすと、
おっと! 去年の悪夢の再現か?!
ズボンにべっとりとアレが付いている。
シシリアでもズボンを洗うとは、あぁ悲しきかな、母とはこんなもんさ。
さて気を取り直して今日は何をしようか。
午後2時に荷物を指定された場所に持っていき、5時半に送迎バスに集合だから、
ミニゴルフとか、卓球とか、無難なものがいいよね♪
…えっ? 海? 砂遊び? 昨日怪獣が喜んでたから?
デジカメで撮り損ねた? 服が濡れたら手荷物に入れればいい? 
…ちょっとオッチャン、ナニゆーとん。
今日も風強いねんで、服濡れるんが1枚とは限らへんのちゃうん。
それに誰が乾かすん、その濡れた服。
デジカメのデータがいっぱいになったらコレに移すんやー言うて、
ノート(PC)手荷物に入れてもーたから、来る時もいっぱいやったやん。
そんなんで濡れた服入るんか。
大人のんも濡れたん乾かんで。クツはどないすんのん、クツは。
片付けんの私やねんから、帰ってから洗うのイヤやで。

結局、お砂場遊び用のオモチャが入っているバケツを持ち、
嬉しそうにしている怪獣には勝てず、ナニワの母もビーチへ同行しました。
案の定すぐに服は濡れたものの、怪獣も楽しんでいたので大目にみるか。
で、問題の怪獣父は…小石集めてどーするの。
ウチに飾るのに持って帰るー???
付き合ってられん。
2時に荷物も出し、部屋もベットメイキングのおばちゃんに追い出され、
5時半まで卓球をしたりバーでのんびりしたりと時間を潰している間も、
怪獣母の手には濡れた怪獣の服が握られていた。
日なたに置いてみたり、ブンブン振り回してみたりと試みたが、なかなか乾かない。
ほらみてみ、私が乾かすんやん(怒) 
送迎バスの中でも座席に日が当ればそこへ服を移動させる。
そのうちにまた身体に異変が。酔った…(またかいな)
よーやくカターニャ空港へ着き、乗るフライトを探すが
まだ電光掲示板にも表示されていない。
お腹も空いたので2階にあるカフェ(らしきところ)で軽食をとることにした。
でも上りのエスカレータはあるけど、下りはないよ。
それにリフトも見当たらない。
まだチェックインしてないからデカいスーツケース2個あるんだけど、
降りるときどーすんだろ。
先発隊として怪獣母が食べ物を買いに行くことにした。
ショーウィンドーにはサンドイッチらしきものとお菓子。
その後ろにはバーになっていてお酒類が頼めるらしい。
メニューも何もないからサンドイッチでいっか。食べ慣れてるし(笑)
しかしなかなか店員さんがこない。ショーウィンドー前には
怪獣母の他に数人群がっているというのに。
ほんとーにしばらくしてやっと店員が来る。
一人の客が「アレとコレを」と商品を指さすが、
紙切れを見せるだけでサンドイッチを包もうとしない。
現地人らしき人が紙を渡すと直ぐに包んでくれた。
もしかしてそれって”食券”?
見渡してみるとキャッシャーの前に長蛇の列、ここで食券を買うんだ。
それならそーと早く言ってよ(怒)
メニューがないからさっきのサンドイッチの名前「Panini」(合ってるかな?)を
一生懸命復唱しながら自分の番を待つ。
やっと食券を買い、サンドイッチももらえた。
次は怪獣父の番。
リゾットとかパスタとか腹持ちのいいものが食べたいらしい。
しばらくするとリゾットを手に戻ってきた。
「怪獣母、実はこれお金払ってないんだよ」とヒソヒソ耳打ち。
これらホットミールは別会計なので食券もいらず、キャッシャーも別。
たまたまキャッシャーに人がいなかったから素通りしてきたらしい。
後ろには拳銃を持つお巡りさんらしき人2名が座ってる。
言葉が分る訳がないのに神妙になる二人。
でもこんなことなら肉も貰ってくればよかったなと言う怪獣父よ、
あんたは大物になれるよ。
チェックインが始まっているようなので
カフェ(らしきところ)を出てカウンターへ向かう。
行きはヨイヨイ、帰りはコワイ、
やはりスーツケース持って階段を降りるしかないみたい…。
「オレが持つ!」
といって階段を2個のスーツケース抱え降りてった怪獣父、かっくいぃ〜♪
カウンターでチェックインをするが、
担当のおねーちゃんが隣の同じ職員のおぢさんともめている。
最後にはおぢさんシカト、でもおねーちゃん激怒中。
そんな中でも一応搭乗券を受け取り、
搭乗時間を確かめると予定より1時間以上も遅い午後10時近く!
遅れるのは毎度の事で慣れている、免税店で時間を潰すか。
セキュリティーチェックを済ませ免税店を探し…あった。
狭いフロアーにある免税店は探すまでもなくありました(涙)
我が家の洗面所くらいの広さで、扱っている商品もパスタとグラッパ(お酒)と
オマケ付きお菓子ぐらい。がっくし…。
それでも無いよりましと言うことで店内を見ていたら空港内アナウンスが流れた。
どこかで聞いたような名前が呼ばれているなぁと呑気に考えていたら
「怪獣母、今名前呼ばれた!」

まさか自分が呼ばれると思わないから、名前以外はちゃんと聞いてなかった。
怪獣父がセキュリティーチェックのところでダベってるお巡りさんに事情を話し、
聞いてきてもらう。
「タダ食いがバレたのかな?」とすっとんきょうな心配をする怪獣父。
しばらくして新しい搭乗券を手にお巡りさんがちょっと焦り気味に戻ってきた。
なになに、間違えて一便後のチェックインをしてしまった?
これが本当の搭乗券? 搭乗時間が8時40分?
それってもう過ぎてんじゃん!

あのねーちゃんだ!! イカって処理したから間違えてキー押したんだよ、きっと。
怪獣一家が乗るべき飛行機も遅れていたので搭乗は始まっていなかった、ほっ。
怪獣父はなんか違う便名っぽいなぁとは思ってたんだって。
でもまさかこんなミスがあるとは思わないから便名までチェックしてないよ。
気が付いてくれてよかったねぇと話していたら
「荷物もちゃんと変更してくれたのかな?」
と怪獣父。
そーだよね、そーだよね、一緒に預けたんだからね、
一便後に積まれてるんだもんね。
二人顔を見合わせ、一呼吸置いて「確認してきて、かいじゅうちちぃ〜!!!」
結局、飛行機は定刻より1時間20分遅れの午後11時15分に
カターニャ空港を離陸、アムステルダムスキポール空港には
翌日午前1時00分に到着しました。
深夜の到着だったのでターミナル1もターミナル2も閉まっていて、
荷物の受け取りはとぉいとぉい遥かとぉいターミナル3。
はたしてあのねーちゃんはちゃんと荷物を変更してくれたのだろうか。
眠った怪獣を抱き不安になりつつターミナル3を目指しながら歩く。
ターンテーブルにやっとたどり着くともう荷物は回っていた。
ミスに気付いてから荷物を積め替えたから
怪獣一家の荷物は他の乗客より上の方にある…ハズ。
なら早く出てくる…ハズ。
もし出てこなければねーちゃんか作業員がミスった可能性…大。
次から次へと出てくる荷物に怪獣一家のものはない。
と言うことはヤツら、ミスったな(怒)
あの荷物がないと困ることはと考えていたら
見覚えのあるスーツケースが2つ出てきた!
なんだねーちゃん、やれば出来るじゃん!
重い身体と荷物を車に乗せ、怪獣の館に午前3時前に戻りました。
NSにしなくてよかったぁ。
帰宅して小腹が空いたのでさっそくお茶漬けをさらさらとすする父母。
ん〜うまい(涙)
荷物も無事届いたし、〆のお茶漬けも食べたし、一件落着、めでたしめでたし♪


はてさて、今年は”吉”とでた…ような(笑)
最後までお付き合い下さいましてありがとうございました。