1999年 6月29日 長女ナツ誕生

産婦人科を退院してママの実家に戻った頃、ナツの額に少し赤い点が見える。
夏だったので「蚊にさされたかな?」とママとばーちゃん。
でも、その赤い点は日ごとに色が濃くなり、最初に比べると大きくなっている。
チョット心配しつつも様子を見る。



一ヶ月検診

産婦人科の先生に「いちご状血管腫」と診断される。

いちご状血管腫
皮膚の下で毛細血管が拡張し増えるため赤く見えます。
表面が盛り上がり、イチゴのようにブツブツしているので、いちご状と呼ばれています。
毛細血管のかたまりで、赤ちゃんが産まれた直後は血液の循環が悪く、すぐに気が付かないことが多いのですが、一週間から数週間するとだんだん赤く盛り上がってきます。
体のどの部分にもできて、六ヶ月頃まで大きくなります。
その後は自然に消えはじめ、6〜10歳くらいには、ほとんどわからなくなってしまいます。



「赤ちゃんにはよくあるよ。数年で自然治癒するから心配ないけど気になるなら、治療する方法もあるよ」と先生。
この時点では、それ程心配もせず「自然に治るなら大丈夫だね」とパパとママ。


四ヶ月検診

小児科の先生に相談すると「こんなのほっとけば7〜8年で消えるんだから治療なんてしなくていい」と軽くながされるが、7〜8年?!
幼稚園や学校でイジメられたりしたらカワイソウだよ.....。
悩んでいる間にママが風邪をひいて、かかりつけの内科*小児科の病院に行く。
ママが見て頂いたついでにしつこいようだが、その病院のM先生にも相談してみる。
M先生は「治療は簡単だよ。ママが気になるなら、赤ちゃんのうちに治療した方がいいかも。見た目も気になるし、心配だよね」とおっしゃってくださいました。
その言葉を聞いて、悩んでいたのがウソみたいに心が晴れました。
と、同時にあまりにも対照的な二人の先生の考えに驚かされました。
M先生は「皮膚科の良い先生を知ってるから」と言って、市立病院の皮膚科のT先生に紹介状を書いてくださいました。
前にかかった小児科の先生が悪いというわけではないけど、病院選びの基準に「正しい診断」に加えて「親のココロも察してくれる先生」をえらばなくてはと感じました。


10月2日 生後4ヶ月 *治療1回目*

どんな先生かな?どんな治療をするのかな?ちょっとドキドキ。
T先生は「放っておくとどんどん大きくなるので、すぐレーザー治療をしたほうが良いでしょう」とおっしゃって、同意書にサインをして、その日のうちにレーザー治療を受けることに。
看護婦さんがレーザーからナツの目を守るために、ガーゼを両目の上にテープで固定。
全身も動かないようにバスタオルでグルグル巻きに。
ママも目を保護するために看護婦さんから渡されたゴーグルをして治療に参加。
ママの役目は、ナツが動かないように体を押さえること。
治療のためとはいえ、目隠しをされてバスタオルでグルグル巻きにされているナツの姿に胸がキュン....。
先生がおっしゃるには、レーザーを照射すると多少痛みを感じるそう。
泣いているナツを押さえ付けるのはツライけど、少しでも目立たなくなるなら今のうちに...。
ガンバロウねっ、ナツ!
レーザーを照射した部位は、直射日光に当たると色素が沈着してしまうので、この日から外出時にはバンドエイドをかかさず貼らなくてはならない日々が始まりました。


12月2日 生後5ヶ月 *2回目の治療*

思っていた程変化が無かったのでチョット残念。
個人差があるようで、1回で治る子もいれば1年近くかかる場合もあるそうです。
今回は治療の直前まで眠っていたので、あまり泣きませんでした。


1月13日 生後6ヶ月 *3回目の治療*

今回もあまり変化なし。
「少しレーザーのパワーを上げてみましょう」とT先生。
パワーを上げると痛みも強くなるのかな....?
今回は家に帰る頃には今までに無いくらい大きな水膨れになってた。
今度はチョット変化あるかな?

この頃になると外出の機会が増えて、「机でぶつけたの?お母さん目を離しちゃダメじゃない」とか「おデコぶつけてカワイソー」とか....。
[どうしたの?」と聞かれるならともかく、なぜかみんなどこかでおデコをぶったと決めつける。
治療をすればちゃんとキレイに治るとわかっていても、思ったよりも治療の成果がでていなかったので、ナーバスになっていたママ。
自分が責められている気がして、外出先で他人に話し掛けられないように、下を向いて足早に歩くようになる。

が、ある時気が付いた!
いかにもバンドエイドってのを貼ってるからみんながケガしたと思うんだって。
その日以来、少しでもカワイイ柄のバンドエイドを探しまくる。
くまのプーさん、ミッキー、あんぱんまん、色鉛筆の形のカラフルなモノetc.....。
そしたら周りのヒトの反応が変わって来た。
「まぁ、カワイイシールをはってもらっていいわね〜っ」
どうやらオシャレでシールを貼っていると思うらしい(笑)
ママの作戦勝ち!
ママのココロも少し晴れた。


2月10日 生後6ヶ月 *4回目の治療*
「今回はずいぶん色が薄くなって、厚みも少なくなってきたね」とT先生。
ヤッタ〜!!
ようやく治療の効果が出始めたよ♪
今回も前回と同じで、少し強めで10回照射。
待ち合い室で、今日が2回目のレーザー治療だという生後一ヶ月半のbabyのママに話し掛けられたよ。
子供を心配する気持ちは、どこのママも一緒。
「早く治るといいね、ガンバローねっ」て約束しました。

この頃になると、自分でバンドエイドをはずそうとする!
せっかく痛いのをガマンして治療してるのに色素が沈着しちゃったらイミないじゃ〜ん(泣)
はずしても、またすぐ新しいバンドエイドを貼れるように外出時は大量のバンドエイドを持ち歩くようになる。


10月20日 生後1年と2ヶ月 *12回目の治療*
こんな様子で月一回の通院を約一年続け、ようやく最後の治療の日がやってきた。
看護婦さんともすっかり仲良しのナツ♪
いちご状血管腫はほんの少し赤みが残ってるけど、これ以上レーザーを照射すると皮膚本来の肌色が抜けてしまうので、治療はここでストップ。
後の赤みは、自然に消えるの待つことにしました。
痛みの伴う治療だったから、毎回泣いてしまったナツだけど、本当によくガンバったね!!
えらかったよ、ナツ♪
本当にお疲れ様でした。


2002年7月 3歳 *現在*

現在では、ほとんど目立たない状態で、パパもママもいちご状血管腫があったことすら忘れてます(笑)
あの時、治療を選択しなければ今も悩んでいたかもしれないなって思うと、治療をすすめて下さった先生達に感謝の気持ちでいっぱいです。

最後に...。
私のつたない長文を読んでくださって、ありがとうございました。