1月





1月31日
私が帰ってから、母は壁に張ってあるカレンダーを全部はずして
ロッカーにいれてありました。
「地震でも来ると思ってはずしたのかな?」と私は思ったのですが 違ってました。
お母さんは 病院を出る準備をしていたのでした。
「もう日が無いけん できることしとかな・・・」とごそごそ一人でカレンダーをはずし
準備していたと 隣のおばあさんが教えてくれました。
お母さんにも この病院を出る日が近いことがわかっているのでしょう。
今 お隣のおばあさんとお母さんが同じグループホームに 
行けないか? お婆さんの息子さんと相談しています。
できることなら ふたり最期まで一緒にいさせてあげたいです。
お母さんはおばあさんを自分の母親のように思い
おばあさんもお母さんが大好きで・・・
できることなら ふたり一緒にいさせてあげたいものです。



1月30日
お母さんは元気です。
よく鼻歌を歌っていて とても朗らかです。
よく笑います。
お掃除のおばさんが部屋にくると お掃除しやすいように
ごみ箱や椅子を動かして お手伝いしています。
そして最後には必ず「ありがとうございました。」とお礼を言います。
病室にくるどんな人も お母さんに声をかけてくれます。
そんな中で お母さんは満たされて暮らしています。
でもこの病院も3月には移転してしまいます。
痴呆には環境の変化が一番怖いです。
お母さんが次の施設で うまくなじめることを祈ります。
こんな可愛いお母さんですから わかってもらえたら
きっと好きになってもらえると思うのですが。



1月29日
昨日は凄い吹雪で  母は初めて大雪をみたかのように目を丸くして
「さちがこの雪の中家に帰れるか?・・・」と心配してました。
「明るいうちに帰りなよ。帰ったら電話してよ。明日はこんでいいよ!」
とずっと心配してくれて 可哀想なぐらいでした。
一夜明けて今日はいい天気で、母もほっとしてます。



1月28日
大雪の中 父が「店に貼る 米のポスター描いてくれ!」と病院に来ました。
「今日は米がひとつも売れん!」と嘆いてました。
私が描いてあげると大事そうに持って帰りました。
病室にあったお菓子も父に持たせました。
必死で自分を生きてるのでしょう。
この前私を怒った事も忘れてるようでした。
やせて よたよたと歩く父。
何故 この雪でも転ばないのでしょう?
配達ができるのでしょう?



1月27日
西川さんがお母さんに温かそうなパジャマとベストを買ってきてくれました。
自分のお金で お母さんへのプレゼントを下さった西川さん。
お母さんはとても嬉しかったのでしょう・・・
西川さんが買ってきてくれたパジャマの袖にゴムを入れています。
母のアイデアです。ズボンのすそにもゴムを通しました。
ひさしぶりに母が裁縫をするのを見ました。
私も嬉しかったです。
    
西川さんの下さったお気に入りの温かいベストを着て 体操するお母さん!
                   



1月26日
瀬戸内寂聴さんの2003年の日めくりカレンダーを読んでいます。
「一枚ずつ破ろうか?」と言うと「もったいない」と言って破りません。
「もっとよく見えるめがね買ってあげようか?」というと
「もったいない。いつまで生きるかわからんのに」と言います。
でも いいメガネを買ってあげようと思います。
読書家の母ですから・・・
朝が一番食欲のある母です。いちごが今は大好きで、
毎朝一パックぐらい食べてます。



1月25日
昨日は酒飲んでねつき良かったよ。
途中でおきて寝れそうになかったから、薬飲んで寝たよ。
母の子だからなんとかやれるでしょう。
「なるようにしかならん」と母が良く言ってました。
母は家のこと、子育て、父のおもり、おまけに商売をやってたのですね。
強人です。「もうがんばれんようになってしも〜た」
と良く言いますが無理ないです。
頑張りすぎだよね。




1月23日
狂気の父にも少しずつ慣れてはきています。
でもお金が一番大事なんて寂しい人だね。
小さいときから子供の気持よりお金や物を大切にしてたよね。
お母さんは今日も「おとうさんて 誰で?」といってました。
お父さんという人のことも もう忘れたようです。
住んでいた場所も 何十年もしてきた仕事も。
お父さんが死んでも お母さんは誰のことかわからないでしょう。

今日はお酒買ってきて少し飲んだよ。
こんちくしょう!早くお迎えが来たらいいのにね。




1月23日
父が通帳がないと言って 病院に怒鳴ってきました。
険しい顔で入ってきたので、やばいと思い病室の外で話をしましたが
随分おこってて、嫌になりました。
私が勝手に持っていったと思ったらしい。
母の通帳もどこへやったのかと怒ってました。
私を一番苦しめる人が父とは情けない!




1月18日
母が熱があります。38度です。
インフルエンザかな。心配です。

病院で検査してくれました。やはりインフルエンザにかかってました。
A型でした。
なにも食べてくれません。
お母さんはなにかあると 全然食べなくなるから このまま点滴になるのではと
心配しています。
りんごをすって飲ませてみようか・・・ポカリを少しづつあげてみようか・・・
心配です。



1月15日
西川さんがインフルエンザで今日明日休むことになりました。
疲れているのかなあ。無理させれません。
私もインフルエンザの予防注射うけたよ。
でも効果があるまで三週間かかるんだって。
来年からは母と一緒にうけよう。
私が風邪引かないことを祈るよ。母は今日鼻声です。
お風呂どうしようかなあ。




1月12日
お母さん、咳も少なくなり、元気になってきたよ。
昨日は瀬戸内寂聴さんの日めくりを買ってくると よく読んでいました。
左肩が痛いようでリハビリをしてくれないのが悩みです。



1月6日
今朝母があと3年は生きれるかなあと言ってました。
3年はさちこや前のばあさんにあいたいわ、と言ってました。
今朝は良く食べました。食べたらすぐに寝ますが。
昨日父が又愚痴を言いにきたらしく母は体にこたえてたようです。
父は嫌です。どこまでも母に甘え 母を苦しめる父は嫌です。
それでも母は わからないなりに精一杯父の事を思っているようです。
母は「嫌だったことはひとつも覚えてない、良かった事だけ覚えとるんよ」
と言ってました。そんな生き方したいです



1月5日
お姉さん 昨日東京に帰って良かったよ!
今日は朝起きたら すごい雪で 自転車で病院に行くのが怖かったです。 
今年初めての徳島の雪でした。
病院の回りも銀世界でした。母もびっくりしていました。
お姉さんが帰ってきてくれて 母も子供達も私も 本当に良いお正月が迎えられました。
子供達はよう子さんがいないと 寂しそうです。
ありがとう!       
  病院の窓からみた銀世界 徳島では珍しいです!
        



1月2日
お正月病院でゆっくりとお雑煮を食べました。
商売を離れ 初めてのんびりとお正月を迎えられました。
まるで旅館にでも泊まっているようでした。最高でした。
テレビで箱根駅伝の応援をしました。和や祥も一緒です。母はうれしそうでした。
たとえ病院のお正月といえども 
こんなにお母さんとゆっくりできたのは初めてです。
無事2003年が迎えられよかったです。皆さんに感謝です。             
                





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