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*一話完結ショートストーリー* |
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オランダのスキポール国際空港。 世界でも有数の大空港ではなかろうか。 搭乗ロビー、免税店もかなり広いが、到着ロビーに出るともうそこはショッピングアーケード。 スーパーも入っているから家に買える前にお買い物なんてこともできる。 オランダの航空会社といえばKLM。 当然俺はKLMのマイレージをやっている。 今日はイタリア南西部の街へ。 直通はないのでローマ乗換えだ。 タクシーで空港到着後、KLMのチェックインカウンターへ。 乗り継ぎ便はアリタリアのため、ローマまでの発券となる。 ボーディングを待つ間、免税店をぶらぶら。 EU内居住者はEU内での買い物では免税できないので見るだけ。 まあ、無駄遣いする金がないのが一番の理由だが。。。 しばらくしボーディング、EU内にしては長いフライトの末ローマに到着だ。 到着後、荷物を受け取り次のフライトのチェックインへ。 。。。。。。 長蛇の列。 それも半端な人数じゃない。 しかし発券してもらわないと次の便には乗れないのでとりあえず後ろに並ぶ。 何故こんなに。。。 疑問を抱きながらもしばらく並んでいるとなんとなく事情がつかめてきた。 “ストライキ” どうやら飛行機が飛ばないらしい。 まいった。。 一体いつまで続くのだろうか。 とりあえずそのまま並びつづけ、やっと自分の番に。 “今日は飛ばないの?” 『飛びません』 『電車で行ってください』 そんな。。 イタリア語なんて喋れないし事前に調べてないのに電車なんかじゃいけないよ。。 “明日は飛ばないの?” 『全くわかりません』 『明日の便に予約変更しますか?』 “。。。おねがいします。。。” 正直宿もないし、帰っちまおうかともおもったが、まぁ明日まで様子を見ようと決意。 仕方なく宿を探すことに。 空港だと、大体 【HOTEL RESERVATION】 なんてのがあるはずなんだけど、見当たらない。 しょうがなく国内線の到着ロビーへ行ってみると。。。 ありましたょ。 で、わけもわからず予約してもらうと、 “あの男に着いていけ” といわれ、なんだかわからないがとりあえずその男についていく。 すると、突然ベンツにのせられ、道中観光案内しながらホテルへ。 で、タクシー代は。。。。 ぼられてました。(まぁたいしたことないけどね) で、このホテルほんとに街中ど真ん中。 汚くてぼろいけど、いいお値段でした。(高かった) 結局隣の部屋でバタバタしてて良く眠れなかったんだけどね。 まぁ仕方ないか。。 夜が明け、気を取り直して再度空港へ。 結果は。。。 3時間ぐらい遅れてるけど飛ぶって。 良かったぁ。 で、何とか現地到着。 今回の仕事はチェックだけだから1日で終わるのに、到着までにえらい時間がかかってしまった。 到着後ホテルへ行きチェックイン。 船のオーナー(といってもオーナー会社のえらい人であってこの人の船というわけではない)と翌朝一緒に船へ行く約束をし爆睡した。 翌日無事チェックを終えホテルに戻り、オーナーと食事の約束を。 どうやら奢ってくれるらしい。 出張中に奢ってもらえるとは超ラッキー。 で、約束の時間に。 2人でちょっと高そうなレストランへ。 オーナーはどうやらコース料理を頼んだらしい。 次々と料理が運ばれてくる。 とても食べきれない。 まぁパスタとかにチョコチョコと手を出し終わったかなぁ。。とおもっていると。。。 魚登場。 ぅ。。まさかさっきのは全部。。。 前菜!? 仕方なく満腹にもかかわらず魚に手を出す。 ほとんど食べなかったんだが。。。 落ち着く間もなく。。。 肉登場。 。。。。もうだめだ。。。 降参です。 ちなみにこれ全部大皿料理よ!? 2人でなんて不可能だろって?量です。 で、まぁとりあえずパンパンに張ったおなかを抱えながらチェック。(支払い) 金持ちそうなオーナーは、すかさずMast○rカードを差し出した。 “受け付けられません” What??? もう一度言ってもらえませんか????? “うちの店はAME○しかつかえません” Why??? 世界中で使われてるVis○やMast○rが使えなくて、会費が高いだけでたいして使えないAME○だけがつかえる?????? 信じられません。。。 まぁ俺が払うわけじゃないしまぁいっか。 と思っていたんだけど、何か雲行きが怪しい。。。。 さすがお金持ち様、 【キャッシュはあんまり持ってない】 んですよ。 で、俺も有り金払うことに。 結局俺のほうが多く払ったような。。。 その後ホテルに着き、 “いやぁ悪かったねぇ。コーヒー奢るよ” これで終了。 あぁ神様。。 こんな僕に愛の手を。。。 |
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2004年01月4日
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ここはオランダ。 何故そんな所にいるかだって? それは俺がオランダ人だからさぁ。 なんて冗談ぶっこいてる場合じゃない。 俺の名前は“ダッチ”。 28歳、日本生れの日本育ち。 ちゃきちゃきの江戸っ子でーい! え?何で日本人なのに名前が“ダッチ”かって?? そりゃあ簡単な話よ。 実は俺はアメリカ人。 日本に遊びに来てそのまま住みついちまった両親から生まれたのさ。 だから英語より日本語の方が得意。 と、いうかたどたどしい英語しか喋れない。 見た目で外人中身日本人て感じ? まあセイン・○ミュもまっつあおって感じだ。 で、今俺がいるところがオランダ。 仕事で駐在している。 期限は5年間。 長いようで短いようで。。。 かなり微妙な期間だ。 当然社会人としての青春時代(性旬時代?)をこちらで過ごすのだから、飲み友達とかを作ることは不可能になってしまった。 日本に帰ってから仲間はずれになってしまうんだろう。。。うっうっ。。 おっと泣いてる場合じゃないな。 さて、ひと通り自己紹介を終わったところで現状を説明しよう。 俺は今アムステルダム市内の某日系有名ホテルの前にいる。 時間は、 午後7時。 人待ちって言うのも楽じゃない。 何故って? 奴の手がかりは1枚の顔写真のみ。 頼りになるのはこれだけだ。 予定の時間を過ぎてもまだ現れない。 『おそい』 嫌な予感がする。 『まさか。。。見逃してしまったのか?』 いや、そんなことは無いはずだ。 ここはそんなに人通りが多いほうじゃない。 見逃すなんてことは考えられない。 『何かトラブルでも。。。』 ドキドキしながらあたりを見回す。 すると、ホテルの方から一人の中年男が歩いてきた。 『奴か!?』 まだ遠くて顔が良く確認出来ない。 だがここで焦って動くわけには行かない。 違った場合が恐ろしい。 だんだん男は近づいてくる。 『なんとなく奴に似ているような気がする。。。』 だが、両手がふさがっている俺には、もう1度写真を確認することが出来ない。 何よりかなり不自然な行動にうつるだろう。 何事も無いようにポーカーフェイスで立ち尽くす。 当然視線は宙を泳いでいる。 奴の目なんて見れない。 奴が更に近づく。 『どうする。。声をかけてみるか。。。』 自分の中で声をかけるかどうか迷っていると突然奴が! 『Hi. Are you Mr Dutch?』 『いぇーす。あーゅーみすたぁ“ろすらんど”?』 『Yes ! Nice to meet you!!』 『ないすっーみーちゅー。』 『そー、れっつはぶぁでぃなー、おーばーぜあー。』 そう。 今日はホテルの隣にある日本食レストランでビジネスディナーだ。 彼はうちの会社のクライアント。 何故彼がすぐ俺を見つけられたかって? 簡単な話さ。 『 Welcome Mr Rosland !! 』 って書いた大きな紙を両手で持っていたからさ。 当たり前だろ?お客さんを迎えるんだからさ。 アムステルダムの夜はふけていく。。。。。 |
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2003年03月17日
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