| 5:旅の決め手はやはり・・ |
| 往復共に好印象ナッシングのミュンヘン空港とはこれでおさらばと思いきや、飛行機まで移動するバスが離陸時間を過ぎても全く発車する気配がない。バスを間違えた可能性はないはずだが、他に乗車していた人達も何気に不安だったらしく、通路挟んで隣に座っていた女性が「あなたもザグレブに行くのよね?(IN ENGLISH)」で尋ねてきた。しかし以前としてバスが動き出す気配がない。それから数十分後に集団がドドッとバスに乗り込んできて、スペイン発の便の到着が大幅に遅れた影響による事が判明。これでようやくバスも私達をザグレブまで運ぶ機体に向かって移動。 行きはルフトの機体だったが、今回は共同便のクロアチア・エアラインの機体で運航するらしい。さて、この大量の荷物とみっしゅを抱えて再び移動だわ、と脳に向かってプロラクチン放出の命令を出す前に、近くに座っていたらしい女性が「バック持ってあげるわよ」と、見た目は小さいがずっしり重いショルダーバックを持って機内まで運んでくれたのでプロラクチンはお役ゴメンとなる。機内に入って自分の席を見つけると私の席には既に先客がいて「連れと隣同士で座りたいので自分の席と交換してくれないか?」というので、本来の後ろの席に落ち着く。とりあえず席に落ち着いてリラックスした気分になったのがみっしゅにも伝わったのか、散々空港で泣きたおしてバッテリーが切れたのか、席につくやいなやみっしゅはこてっと寝入ってしまった。ミュンヘン行きのフライト同様両手をフリーにしようと、例の椅子用ベルトでみっしゅを自分に固定すると、FAがやってきて子供用のシートベルトを渡された。ルフトでは子供用のベルトはなかったはずなので最後の最後で初体験。みっしゅが寝ているので二人旅総決算のフライト位は楽しもうと思うが、なんせ1時間のフライトである。みっしゅが起きてる間のフライトなら短時間のフライト大歓迎だが、1時間では落ち着く間もなく軽食を食べて、ちょいと機内誌でも手に取って、空港到着後いかにしてみっしゅを抱えながら3つもある荷物をカートに乗せ無事ダンナの元までたどり着くかを考えている間にザグレブ到着である。とはいえ、みっしゅが寝ててくれると食事(サンドウィッチ&ドリンクだけど)はゆっくりできるからやっぱりみっしゅの寝てる時間は短くても貴重。 機内にはみっしゅ以外にも小さい子どもが乗っていて途中後ろの方から思いっきり泣いているのが聞こえてきたが、特に回りから白い視線をビシビシ感じている様子もなく、逆に「あらあらどうしたんだろうね〜(笑)」なんて和んだ雰囲気になっている。クロアチア人の子どもの躾が甘いというのではなく、子連れに対して割と寛容という事なんだろうけど。日本だと子連れで国内線に乗ると「子どもがグズルと周りからの冷たい視線が痛かった」なんて子連れ旅の厳しさを耳にする。泣き暴れてるとか通路に寝転んで動かないとかならともかく、グズりのレベルでそんなに冷たく反応しなくてもよさそうなものなのに、と思う。私が考えるに近くに子どもがいるってだけで「子ども=うるさい=迷惑」というのが頭にあるから余計神経が過敏になってグズリ声が聞こえる度にイライラするって人もいるのではないだろうか。勿論子どもの行動で周囲に迷惑を掛けないように充分配慮するのは最低限の親の義務だし、私も充分そうするよう努めているつもりなんだけど、お互い必要以上に神経質になる必要はないんじゃないかと思う。(子どもを野放しにしている親には容赦なく白い目を向けるべきだと思うけど)移動距離にもよるけど、国内を移動するならやっぱり車内での移動が楽な電車が一番いいのかな。そんなに急ぎでなければいざという時に下車できるしね。でも、うちから東京方面に向かう特急は1時間に1本なのでこれで途中下車だとちとつらいが。 いよいよ空路での最終目的地・ザグレブに到着。荷物は元々私が座るはずだった席の上の棚に乗っているのでFAの人が通りかかったら頼もうかと思っていたら、機内に乗り込んだ際にバックを運んでくれた人がさっさとバックを取り出してくれて、「あなたのバック、これだったわよね?」とバスに乗るまで自主的に運んでくれたのでまた大助かり。機内預けにした荷物もターンテーブルが回り始めてすぐに出てきたり、隣で荷物が出てくるのを待ってた人がカートに荷物を載せるのを手伝ってくれたり、入国審査のカウンターに向かおうとしたら税関の係員が寄って来て(ちょっと焦った)「申告するものはないですか?なければこちらにどうぞ」と笑顔で誘導してくれたり、入国審査の列で並んでいれば私の前に立っていた男性が「お先にどうぞ!」と順番を譲ってくれるし、驚くほどスムーズにダンナの元までたどり着くことが出来、あっけなく旅の終焉を迎えたのだった。 子連れ旅の成功の秘訣はサービスの充実した航空会社の選択も大事だけど、同じフライトに乗り合わせた人の親切心も大事な要素だと学んだ今回の2人旅。手を差し伸べてくれる人々への感謝を忘れずにこれからもみっしゅとの旅を楽しみたいと思う。 <完> |