2004年 1月

3歳4ヶ月

あけましておめでとうございます。といっても、大掃除もおせちも初詣もないアメリカじゃ新年って感じしないんだけど。



















 

新年早々問題児 1/5/2004 (Mon)



















 

感謝祭、クリスマス、ニューイヤーと続いたホリデーシーズンもひと段落、あとはこの寒ーい冬をなんとかやり過ごして楽しい春を待つのみです。

今日は新年第一日でしたが、迎えに行ってみると、先生が「MがTちゃんを殴った」というお話。

「ケンカした」じゃなくて「Mが殴った」ということでガーンときました。今までの2年間でこんなことは初めて。色の白いTちゃんの顔が真っ赤になるほどゲンコツでパンチしたらしいのです。どうして、と聞いても何もいわなかったらしい。

T先生に、「言い過ぎると返って逆効果だから、夕食のときにもカジュアルに話してみて」と言われました。明るい彼女は、責める感じではなく、始終笑顔でだったのが唯一の救い。なぜなら、「実はSちゃんのことも先刻殴ってた」と追い討ちをかけられたからです。

こっちのほうでも「なぜぶったの?」と聞かれて「I just hit her」という返事。先生は「Mは今日はとっても疲れていたみたいだし、みんなも久しぶりの通常クラスでちょっとごたごたしてたから」と言ってくれましたけど。

先週の「ぶられたらぶち返せ」どこじゃない、いったい暴力ぎらいの、(学校では)おとなしいMはどこへ言ったんだろ。

 

マーフィの法則 1/8/2004 (Thu)

一日中氷点下の寒い毎日が続いています。

赤ん坊が熟睡しているのを、おこして、カーシートに縛りつけ、迎えに行くのは本当におっくう。学校へついて、この寒い中を、カーシートごとおろして、重いのを二階まで抱えていって…考えるのもうんざり。

郵便局で、クリーニング屋で、数分の買い物でも二人の子供を下ろして連れて行かなければいけません。たとえ寝ていたとしてもわざわざおこして、ジャケットを着せて…。面倒くさいの局地。

日本だったらきっとおうちに残したり、車においておいたりするんですよね。車に置き去りで子供が死んだり、留守番させて置いた間に火事があったりすることは多く、アメリカでは子供の監視する法律がどんどん厳しくなっています。私の州では、12歳以下を車に置き去りにして何メートル以上離れてはいけないという細かい法律まであって、よく逮捕されたり、子供を保護されたりする話を聞きます。法律はともかく、事故があったら悔やんでも悔やみきれない。

まず大丈夫だろう、と思い切って置いていったときに限って不測の事件が起きるのがマーフィーの法則。そう思って、うちから学校まで5分足らずの、せいぜい20分くらいの間、うちにほったらかしても99%何事もおこらないだろう、と思いつつ、赤ん坊を連れて迎えに行きます。

カーシートさえなければ、まだまし〜、抱っこひもに入れたまま運転していきたいなぁ…と思いつつも、ちゃんとカーシート。標識とかに時速5キロでぶつかってもエアバッグのせいで大怪我、死亡なんてこともあるし。
(アメリカでもたまーに駐車場の中とかでひざの上に子供を乗せて運転しているのを見かけゾッとします。駐車場の中なんて特にコツンってのが多いのに。)

子供の安全を考えると、絶対厳しすぎることはないけれど、ついつい「昔はよかったなぁ、シートベルトもなかった」なんて思ってしまう。日本もいずれはこうなるのかしら。

 

疲れた 1/9/2004 (Fri)

月曜日以来、迎えに行くたびに何か言われるのではないかとびくびくしてしまう。
今日はMが、「疲れた」を連発する、とのことでした。

部屋でみんなで何かをしているときに、「疲れた」といって、いすに座ったり、ダンスレッスンの先生も「Mはよく疲れたと言う」と言っていたらしく、それも本当に疲れた様子ではなく、いすに座ったり、床に寝そべったりして、友達に「I'm tired」と話しかけ、手を引っ張ったりして注意を引こうとするらしい。

「おうちでも、そう?」と聞かれたんだけど、これは注意をするように言われたんだか、なんだか、よくわかりませんでした。確かにうちでも「おなかが痛い」「腰が痛い」なんて、仮病はしょっちゅうだけど、別に気にしてない。他の子供の邪魔になるから、よく言い聞かせててくれというのなら、きっとはっきりそういうだろう、と思い、「注意」とはうけとめませんでした。

でも、ウソつきはいけない。そのところはよく言い聞かせなければ。本当に。

 

バイリンガル 1/12/2004 (Mon)

T先生はThanksgivingにエルサルバドルへ帰国した時、姪っ子のリサちゃんを連れてきました。それ以来リサちゃんはクラスでお手伝いをしています。
正直言って、たまに来る先生の中学生の娘さんより頼もしい。優しいし、明るくて、子供たちの面倒もよく見ます。体が小さいのかと思ったらまだ8歳と聞いて驚きました。

1ヵ月半アメリカですごしたリサちゃん、今週帰国するそうです。先生がムスメに
「How do you say Good Bye in Japanese?」
と聞きました。バイバイかなぁ、なんて思っていたら、ムスメ、ためらいもせず
「It's またね」

なるほどね〜。
いつもながら、ムスメの英語・日本語の切り替えの早さには脱帽します。私なんかぜんぜんダメ、先生と話している最中にムスメが日本語で割り込んできても英語で答えちゃうのに。子供ってすごいなぁ。
(たとえば私と遊んでいるときにぶつけたりすると「あいたっ!」。ダディと一緒のときは「Ouch!」)

それを聞いて、リサちゃんが、すかさず、「M、またね」と言ったのにはさすが!と思いました。リサはスペイン語が母国語だから、完璧なバイリンガルだものね。ムスメも、スペイン語であいさつや数、簡単な単語はいえるので、トライリンガルになるかな…なんて、まずは日本語よね。

リサは来るときは叔母さんといっしょだったけれど、帰りは一人ときいてさらにびっくり。私は、エルサルバドルと言ったら、内戦、ゲリラ活動など、「危険な国」のイメージしかないのだけれど、それはぬきにしても8歳にしてひとりで国際便ってやっぱりすごい。どうしたらこんなしっかりした子供に育てられるのかしら、とひたすら感心したのでした。

 

Great Day 1/19/2004 (Mon)

迎えに行くと、T先生に「Great day. No hitting, no fighting, no nothing!」と言われました。

と、いうことは、ケンカやぶちあいは日常ってこと?
確かにMは最近暴力的で頭が痛い。兄弟が生まれるとストレスで乱暴になるのはよくあることと聞いていたけれど…。ずっとこのままだったらどうしよう。

T先生はおしゃべり好きもあって、Mの様子をわりと細かく教えてくれます。私はお昼前に迎えに行くので、3時に帰ってしまう担任のT先生と話すチャンスはたくさんあるけれど、フルタイムの子供で、T先生よりも早くドロップオフされる場合なんかはクラスの様子なんかもなかなかわからないだろうな。例えば、他の子供を噛んじゃうJyクンや、いまだにしょっちゅう泣いているGクンなどの親も、ぜんぜん知らなかったりして。

 

働くおじさん 1/23/2004 (Fri)

1月は「働くおじさん、おばさん」がテーマらしく、ほとんど毎日、生徒の親や、町の人たちがかわるがわるやってきて、お話をしてくれます。
例えば栄養士のお母さんが、「栄養のある食べ物とジャンクフード」について話していったり、日曜大工が趣味のお父さんが大工道具を見せて、鳥のおうちを作ったり、ピザ屋さんが来てピザを作ったり、おまわりさんがパトカーを見せてくれたり。他にも犬の訓練士、郵便配達、歯医者さん、など、など、など。なかなか楽しそうです。

残念なことは、ムスメが持って帰ってくる紙(歯医者さんなら歯磨きの絵、など)だけがそれを知る手がかりで、たまに先生に「昨日はバスの運転士が来て、バスの運転席でドアを開けたりするボタンを押させてもらったんでしょ」などと教えてもらって初めて知ったりする。カリキュラムとして予告しててくれれば、ムスメとの会話もはずむのにな、と思ってしまいます。

歯磨きの絵を見て、ムスメに
「今日、学校に誰が来たの?」と聞いても、
「ミスT。」
「…。他には?」
「ミスK。」
「…。先生の他には?」
「お母さん。」
まったくその通りでございますが。3歳じゃこの程度なの?

(写真はG君のママ、看護婦さんが来た時にモデルになったM。このときのことは割りと克明に覚えていて説明してくれた。ちなみに額のバンドエイドは偶然にも本当のケガでした。)

時間遵守? 1/26/2004 (Mon)

「ピックアップに遅れた場合、15分につき5ドル、ケアテイカーに支払うポリシーの確認」のお知らせが配布されました

それによれば、このポリシーは半日のピックアップにも適応されるため、12:35に現れた場合は遅刻です、と書いてあります(半日は12:30まで)。
されに続けて、半日のピックアップの人は、おしゃべりを控え、廊下などを走り回ってその後のカリキュラムの邪魔にならないよう、子供の監視をよろしく、とありました(12:30からは昼寝)。

私は遅刻は大してしないので、前半はいいとして、後半の「うるさくしないように」というのは、私のことかな、と思ってしまいました。私自身はおしゃべりなつもりはないのだけれど、先生たちに呼び止められて、かなり長い間話し込んでしまったり、なによりも、ムスメがウルサイ。「帰ろう」というと、「この本読んでから」「おしっこ」「お水飲む」「ミニMさわる」などと、素直に帰ることの方がマレ。あげくに「だっこぉ〜」と言って泣き叫ぶこともある。

そういえば、先日、廊下でだっこーと泣き叫んでいた時、となりのクラスのR先生がなだめすかして階下まで連れて行ってくれたなぁ。なんてありがたいと思ったけど、あれはMがウルサクて「邪魔」だったからなの?!

なんて思っていながら、そのプリントを読んでいると、ムスメが開け放してあるトイレの中から、しきりに話しかけてくる。トイレはとなりのクラスとの間にあり、両方から入れるようになっていて、Mは私が迎えに行ったとき、ちょうど長ウンチの真っ最中だったのだ。その時、向こう側のドアが開き、くだんのR先生が「静かにしてちょうだい、こっちのクラスの子供たちはねようとしているのよ」と顔を出した。私が「Sorry!!」と言い、Mがたった一人でいるのに気がつくと、「M、一人だったの?いっぱいで騒いでるのかと思った、子供の声はよく響くから」などと弁解してドアを閉めました。
やっぱりこの連絡は、R先生から私への苦情が発端だったんだな、と確信。

日ごろから「神経質で厳しすぎる」と感じているR先生が相手だし、なんてったってまだ3歳なんだから、毎日静かにできないのは仕方がないじゃん、と開き直ってしまうのでした。どうせMはもう「問題児」の名を響かせてるんだしさ。

 

続き