ショパン:ピアノ協奏曲第1番

クラシックは好きですが、別に詳しいわけではありません。音楽の授業程度です。楽譜もスラスラと読めませんし・・・。
そんな私がクラシックを好きになったのは、今から15年ほど前、スタニスラフ・ブーニンの演奏をテレビで聴いたのが
きっかけです。
クラシックといえば授業で聴くお堅い音楽でしかなかったのですが、ブーニンの演奏を聴いて「こんなにきらびやかで
明るくて心が震えるものなんだ(恥〜)」と後頭部を殴られたようなショック(ちと大袈裟かしらん)だったのです。
それ以来、クラシックはドラマチックで大好きです。
 
その後しばらくブーニンやショパンばかり聴いていたのですが、熱が冷めやすいというか・・・つい最近までクラシックから
遠ざかっていました。いつかブーニンの演奏を聴きたい、聴けたら死んでもいいかも、なんて思いつつも。
再びクラシックを聴くようになったのは去年の春です。ブーニンのコンサートが開かれると知り、しかもそれがショパンの
ピアノ協奏曲第1番と第2番だったので迷わずチケットをとりました。秋の開演に向けて、この2曲ばかりガンガン聴いて
ました。
 
しかし、この曲のCDを5枚持ってるけど、そのうち3枚がブーニンって・・・(^^;
 
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以下、聴いた順です。
 
★1986/ブーニン&NHK交響楽団(TV?・FM・CD)
初めて聴いた曲なので、「この曲はこういうものだ」という思い込みがどうしても拭えないです。
ミスタッチが多いのですが、ガンガン弾いていくこの人の姿勢は好きです。弾きなぐっているというか・・・。
そのせいか、この協奏曲第一番は男性的なイメージが染み付いてます。
ピアノってこんなに華やかなんだ!って初めて気づかせてくれたのもこの曲です。
第1楽章の最初のピアノの出だしから力強さと勢いがあって、なんていうか情熱的なんですよね。
ピアノとオケが高みに登っていくとこなんてゾクっとします(たぶん第2主題)。
いったい楽譜はどうなっているんだろう・・・。神業だわ。
第2楽章は第一楽章の激しさと打って変わって優しいです。『Romanze.Larghetto』とあるとおり、甘いあま〜い
ロマンチックな曲です。イメージは湖のほとりで月の光に包まれる・・・といったところでしょうか?恋人たちの甘い夜って
イメージもあるのですが。ハハハ・・・。ブーニンが甘く切なくピアノを鳴らしてくれます。
第3楽章は明るく軽くテンポのある曲。
むかーし、コーヒーのCMに使われてなかったかなぁ?第3楽章=ゴー○ドブレンドって図式なんです。
フィナーレにむかってピアノが駆け巡ってるとこなんかどんな指の動き方してるんだろう・・・。
 
★1985/ブーニン&ワルシャワ国立フィルハーモニー交響楽団(CD
ブーニンが話題をさらったショパンコンクールでどんな演奏をしたのか、ドキドキしながら聴きました・・・。
う〜ん、なんかピアノが硬く感じるなあ。華やかさが感じないんです。でもオーケストラは好きです。それぞれの音が
よくわかるような気がします。
この演奏から約10ヶ月しか経っていないのに、上で書いたN響との華やかな演奏へと変わっていってるんですから
すごいですね。
まだまだこれから伸びていく、そんな時期のブーニンの演奏です。
 
★19??/中村紘子(CD)
図書館でかりたCDなので、いつ・どこで・どこのオケとの演奏かわからないです。
ブーニンと比べて、指の動きが緩慢な感じがするのです・・・。これは人それぞれの曲に対する解釈の違いかと思いますが。
私の中でショパンは『華やかで切なくて、でも情熱的』というイメージがあるのですが、この人の演奏はなんだか
気だるい熱に倦んでいる・・・そんな感じです。
 
★1965/フランソワ&モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団(CD)
この人のも中村紘子と同様気だるい感じなのですが、ピアノもオケも物語りをしているような甘い演奏をしてくれます。
特に第1楽章の第2主題(たぶん・・・)に入るところなんて、うまいテンポのとりかたしてるなと唸ってしまいました。
私の大好きな第2主題の高みに登っていくところは、ガーーーっといって欲しいんですけどね。
第1楽章の終わり方もステキです。舞台を見ていて赤いカーテンがシャーっとしまうような・・・。
思わず、この曲でなんか舞台モノ誰かつくってくれないかな〜と考えてしまった、そんな曲です。
ブーニンと違って、荒さのない完成度が高い演奏です。
 
★2001/ブーニン&ワルシャワフィル(シンフォニーホール*大阪)
初めてお金を払って聴きに行った演奏です。前から6列目真ん中よりちょっと右よりの席。生協で取ってもらった席なのに
私的にはいい席でした。
始まる前からワクワクドキドキ・・・。なんせ、聴けたら死んでもいいと思っていたのですから。
最初、ワルシャワフィルだけでベートーベンの曲を弾いたあとピアノとブーニンの登場です。細〜〜〜!
こんなに細くてちゃんと音出せるのか心配になったほど。
オケの演奏が始まると、CDでは拾えなかった音が聞こえたりして感動。やっぱ生はええわぁと思いつつ。
ブーニンのピアノが入ると・・・「あれ?なんか違う・・・」なんだか薄っぺらく感じてしまったのです。
確かに演奏は二十歳のころとはだいぶ洗練された感はあるのですが。心に響いてこないというか・・・。
そしてミスタッチ。肝心なところでやってくれたのです。上にも書いた私が大好きな部分、第1楽章の第2主題の終わり
あたり。一番の見せ場で音をはずしてくれたのです・・・・嗚呼
・・・この瞬間、私のブーニンに対する情熱は急速に冷めていったのです(泣)
そのあとの第2楽章、第3楽章も心に響かない。いったいおかしいのは私かブーニンか??
 
まぁそれにしても、クラシックの演奏ってすごい体力いるんだな〜と見てて思いました。汗でビッショリでしたよ。
しかもあの細さ・・・。ブーニンって繊細そうだけど、ぢつは体力あるんだな〜としみじみ思ってしまった。
席がピアノに近かったからペダルをカンカンいって踏む音がきこえたり、ライブならではの楽しみでした。
 
★2001/ブーニン&ワルシャワフィル(CD*東京?)
聴きにいった演奏は心にガツンとこなかったもの、CD買ってみました。
結果は・・・やっぱ一緒。響いてこない〜〜。
1985・1986年ってブーニンが二十歳ごろだし、ショパンがこの曲を作曲した歳と同じぐらい・・・。
だからこそ、若さと情熱で演奏できたのだろうか・・・?
ブーニンって35歳ぐらいだから若くないとはいえないけれど、二十歳の頃と変わってだいぶ大人になったハズだしな・・・。
あの演奏はショパンと同じ二十歳前後でないとムリなのかなぁ・・・。
けど、この曲は車のチェンジャーに入れてヘビーローテーション中です。娘は大のお気に入り!口ずさんでます。
 
★1999/ツィマーマン&ポーランド祝祭管弦楽団(CD)
ショパンの聴き比べサイト様でこれがオススメだったので入手。弾き振りっていったいどんなもんなんだ?
パッケージを見るとツィマーマンがピアノを背にして指揮している・・・。いったいどういうタイミングでピアノに座るんだろう、
ピアノを演奏中の指揮はどうするんだ・・・気になる・・・。
第1番と第2番が入っているのだけど、それぞれが一枚のCDで入っている。はて・・・、フランソワやブーニンは
2曲一枚に入っていたのに・・・。演奏時間を見るとかなり長い、第3楽章以外は。
もしや、ダラダラとした演奏なのか・・・と不安がよぎったがとりあえず聴いてみることに。
何これ!?すごすぎるよっ!オーケストラからして気合の入れ方が違うのが素人の私でもわかる。
ピンと張った空気がこっちにも伝わってくるような気迫の感じる演奏。ショパンが聴いたら喜ぶだろうな・・・。
ピアノばかりでなく、オケのヴァイオリンのすすり泣くような演奏とか涙が出てきそうだよ、ツィマーマン。
この曲のためにツィマーマン自らオケを組んで指揮をし、演奏もする・・・。すごいなぁ、ポーランドの人たちの
ショパンへの思い入れは凄いと聞いたことはあるけど、ここまでするとはね・・・。
日本に来てくれないかなぁ(もう来たのかも・・・)、来てくれなきゃポーランドまで行かないとダメ・・・?
あぁ、まだ私死ねないわあ〜〜〜〜〜(爆)。
せめてDVDとかないのかしらん・・・。

2002/08/21

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