幼稚園 9月3日 

今日から新年度です。
こちらの学校は、小学校と幼稚園が一緒になってて、クラスで分かれているようです。
今年度5歳になる子は、SENIOR KINDERGARTENというクラスで、その下がJUNIOR KINDERGARTEN。
はじ、なんと、川内のお友達より一足先に、年長さんになってしまいました。
SENIORのクラスは、午後1時から3時30分までです。

で、で、いきましたーーーーー。今はじは幼稚園にいます。
Canadianの子供達ばかりの中に先生に手を引かれて入っていきました。すごい。
我子ながら、ぬおーーー いったよいったよ、はいっていったよー やるなーと 感心してしまいました。
こっちの方が緊張したわい。子供ってすごい。まけとれんと 思っているところです。

先週手続きに行った時20分くらいかかったので、12時25分に家をでました。
はじは、相変わらず、なんやかんやと騒ぎながら走りながら歩いていきます。

途中で、裏道を見つけました。10分くらいで着きました。スバラシイ。
1時になったら入り口に先生がいらしっしゃるというので、そこで待っていました。
どんどん園児達がやってきます。待ち時間が長かったのと、見たことないお友達ばっかりなのとで
はじはちょっと不安になったらしく「ひとりは さびしいんよ。おかあさんもいっしょにあそんでいこーよ。」
などと言い始めていました。

ジリリリリリリリリっと1時のベルがなると、遊んでた子供達がいっせいに校舎内に駆け込んでいきました。
はじはわしの足にしがみついています。先生がいらっしゃいました。優しそうな年配の女性でした。
はじと同じクラスの皆も先生に促されて入っていきます。
はじの手を引いて先生のところに行き、”新入生です”と言うと、先生ははじの手を引いて中に入って行かれました。
はじがうれしそうに笑いながらこっちを見て手を振っています。
その直後、はじがきびすを返すので、ぎゃ やっぱだめか と思ったら、さっさとトイレに入っていきました。
先生がもう一度出ていらして、何歳かと確認されます。”今4歳で12月に5歳になる”というと、うなづかれました。
やっぱ小さいもんなー。手続きの時も、SENIOR?ちいさいわねーーーと言われたのでした。ひつれいなと思ったけど
確かに小さい。線が細い。骨格が違う。
それから名前は?と聞かれたのではじめと答えましたが、そういう新入生の連絡って事前にいかないのかなあ。
なんてアバウト。

今頃何してるんだろう、英語ばっかで困ってないかな、でもしょっぱなでトイレ済ませてたから、
通じなくて切羽詰りそうなことは、とりあえずなさそうではある。どきどきどき。
帰り道でそーちゃんが寝てしまったので、信じられないほど静かだ。こっちきてこんな時間は初めてだー。
でも あっという間におむかえの時間なのだー。

たのしかったーーーって 鼻の穴ふくらませて 言ってくれたらいいんだけどなーー。

そしてお迎え

3時25分に到着しました。
入り口のところに先生が立っていらっしゃって、中に園児が列を作ってお迎えを待っています。
先生のところに行くと、”私は彼の言っていることが理解できなかった”とおっしゃいます。
そうでしょうとも。日本語やし。
そしてお礼を言ってばいばいしました。先生は”また明日ねー”とおっしゃいました。
帰り道。
「せんせいにね、おかあさんがおむかえにくるけん かえらんといけんのよ ってゆったら
 こーやってやったんよ…」とちょっと元気がありません。
”こーやって”というのはどうも、お馴染みのほら、手のひらを上に向けて両手を広げて、
わからない時とかあきれた時にするやつ(多分)、あのジェスチャーだったらしいです。
うーむ、たしかに、慣れないし、わしでもいい気持ちはしないかもしれない。
先生は英語のお話しかできんけん、わからんかっただけよ、と よくわからないフォローをしてみました。
それから幼稚園のほかの話を聞いてみました。
「なにして遊んだん?」
「でんしゃが がたごとってなるやつとねっっ、あと 
 ぴっとなって こーこーこーなって こーなるやつっっっ」
後者は全然わかりませんでしたが、なんだか興奮気味に教えてくれました。それから
「おうたもうたったんよ。でもぼくは わからんからね うたわんかったんよ」そして
「ようちえんの しらんおともだちの おにーちゃんは おっきいんよー」と言うので
「おー みんな おっきかったねーー」と賛同したら
「ちがうんよ、おねーちゃんは ちっちゃいんよ。」あれ。
縦がはじの1.2倍、横が2倍位ある男の子が立ってたのを思い出して
「あー そういえば 一人大きい男の子がおったよねえ」と言ってみると 「あ”。あのくろいのきたひとの おにーちゃん?あのおにいちゃん おっきいんよねえ。
 おなかも こーーんなに おっきいんよーー」と目をまん丸にしていました。
「明日も幼稚園行ける?」と聞いたら「うんっっっ」と元気よく言ってくれたのでよかった。
子供同士はそんなに心配ないのかも。先生との相性が心配になってきました。
って まだ 初日だし もういくのいや にはならなかったので よかったっっ。

幼稚園 9月5日 

3日目、がんばって通っています。しかし、ほんとの本心は行きたくないのです。
いや、行きたい気持ちもほんとだけど、行きたくない気持ちもあるようです。無理もない。
実は昨日、登園して一時間くらい後に幼稚園から電話がかかってきました。
はじが泣いてるんだけど、理由を聞いて教えて欲しいと言われましたので、はじとかわりました。
お家に帰りたいの、と言うことでしたので、先生に伝えますと”あなたはむかえにきたいか”と聞かれました。
いってあげたいーーーけど、うーん、と悩んでいると、”もう一回トライしてみますか”と聞かれました。
で、もう一回クラスにもどしてもらってみて、だめだったら、また電話をもらうことにしました。
結局、お迎えの時間まで電話はなく、迎えにいってみると、元気よく「ぼくね なきよったんよっ」と
報告してくれました。
ということがあったので、やはり友達を作らなければならんっ。そこで、名刺カードを作成し、
今日はもって行きました。ぼくのなまえははじめです。ともだちになろー。っと書いてあるのです。
友達になりたいなーっと思ったら、渡したらどうだろうと言ってあります。
どうだったかなあと思ってお迎えに行きました。After schoolは皆校庭でちょっと遊んで帰ります。
その時に先生に”あのカードはクラスにくばるの?”っと聞かれました。いや、はじが友達になりたいのに
いえなくて困ったときの為に用意しました、とは言えなかったので(英語力不足)”はい”と答えました。
わしは、3,4枚はわたしてたよーと言う風に聞いたのですが、一枚も減ってないことから、
かいくんと予想するに、3,4枚足りないよーっと言われたのだろうということになり、書き足しました。
そうそう、校庭では、だいたい怪獣になる子が一人いて、”うがーーー”とか言いながら走り回り、
他の皆が”きゃーーー”っと逃げるのですが、一応はじも”きゃーーー”といって逃げ回ってました。が、
表情からいまいちうちとけてないことが伺えます。

幼稚園 9月6日 

今日は、人数に足りる分の名刺カードを鞄に入れましたが、はじの様子から渡すことはまだ無理かもと思い
送って行ってはじとバイバイした後、はじが”おおきいおにいちゃん”と呼んでいる子のお母さんに声をかけ
”おおきいおにいちゃん”の名前を聞きました。Jamieでした。”うちのこはほんとは友達がほしいんだけど、
日本語しか話せなくてなかなかです”と言うと(言ったつもり)、”だいじょうぶだいじょぶ、じゃ 今日の
After schoolはJamieの友達に自己紹介させよう”と言ってくれました。で、”Jamieが新しい友達がクラスに
きたんだけど、名前を知らないって言ってたのよ、なんて名前?”と聞いてくれたので”はじめ”と言うと
”はじまん?”。どうも はじめって発音しにくいようです。先生にも何度も聞かれました。

お友達に囲まれて名前を教えてもらうはじを想像して、うきうきお迎えに行きました。
すると、先生が”あなたたちはGymに行かないといけない”とおっしゃいます。なんか今日もはじが泣いて
Gymをやらなかったということらしいです。でもでも、せっかくのチャンスがーーー。振り向くと
クラスの子が例の名刺カードを片手に持ってお母さんに”マミー あのこ はじめっていうんだよー”と報告したり、
”はじめ ばーーい”って言ってくれたり、”はじめ また げつようびねー”って言ってくれたりしてます。
おしい おしすぎるー。でも仕方ないのでJamieのお母さんに、”ごめんね、Gymにいかないといけない”と
言うと、”またね、はじまん 月曜日に会おう”といってくれました。

Gymに行きました。体育館のことでした。今日はここに入ると泣き出して、課題を全然こなさなかったそうです。
でなんでしないのかわからないっと。Gymの先生もいらっしゃって、はじをボール遊びやフラフープ遊びに
誘ってくださっています。それを見ながらわしは先生とお話です。はじがドリブルしたり、先生とキャッチボールしたり
フラフープを回転させたり、フラフープをくぐるたび、”できるじゃないのー”とか”うまいじゃないのー”とか
言ってらっしゃいます(多分)。…できないから やらなかったとお思いなのですかーーー。
で、”なぜはじめがやらないのかわからない”とまたわしにおっしゃいます。
はじは本当はこういう遊びは大好きなこと、今はまだ新しい環境に慣れてないこと、友達がまだいないこと、
言葉が通じないこと、で、寂しくて悲しくて心細いことを言いました(つもり)。
”それは彼にとってとてもhardだと思うけれど、Gymはやらなければならない”とおっしゃったようでした。
”それは伝えます”といっておきました。それから 先生が”かれはすたーぼなんとかかしら?”といわます。
すたーぼなんとかがわからないので聞き返すと、ちょっと考えられて”やりたくないっやりたくないっかしら”と
言い直してくださいました。いえーーーす、まったくそのとおおり、やりたくないことはとことんやりたくないです。
帰ってから辞書で調べましたところ、stubborn:頑固な を見つけました。これかなあ。頑固 たしかに。

幼稚園 9月9日

週明け。はじの幼稚園行きたくないはピークに達しました。
行く前から「なんか いやなきもちになってきた」というので
「そういう時は おなかに ちからいれるんよ。 ふんっっ。 っね。」はたはたして心もとないような感じに
なった時 ふんっとやると ちょっと ふっとぶ(いっしゅんだけど) ので わしが よく やるのです。
「なんか いやなきもちに・・・」「ほら おなかに ちから いれんけんよ ふんっ」
繰り返しながら 学校まで行きます。
ジリりりりりりりり、先生がでてらっしゃった。あーーもーーーだめだーーー 「ぅわーーーーーーーーーん」
”こんにちわーーー はじまーーーー” 「ぎゃーーーー おがーーーざーーーーーーん」
先生にかかえられ 中に入る(入れられる)はじ。笑顔で扉を閉める先生。「おがーーーざーーーーーん」ぱたん。
はりゃーーと 立ち尽くしていると Jerryのお母さんが(Jamieのお母さんに紹介してもらった) 笑いながら
”大丈夫よ。去年はJerryも二週間毎日泣いたんだから。大丈夫大丈夫 すぐなれる”(多分)。
うん。わしも そう思う(オニ)。
後ろ髪ひっぱられながら、そーちゃんととぼとぼ家まで帰ります。電話かかってくるかなああ、と家でもそわそわそわ。
予想に反して、電話はならないままお迎えの時間が近づいてきました。ちょっと早めに行ってみよう・・・。

ドアの近くで待っていると、ちょっと早めにドアが開いて、満面の笑みのはじが顔をだしました。その後ろに男の人。
はじがすっごく楽しそうです。男の人がはじに「おかーさんは?」と言っているのが聞こえます。日本語でっ。
この方はいったい・・・とぽかーんとなりながら、”こんにちわー??”と近づいてくと「こんにちわ。むーあせんせいです」。
この救世主ムーア先生は、日本語がほんの少しだけお話になれるそうで、今日は、泣いていたはじをご自分の部屋に
連れて行ってくださり、まんがをみせてくださったり、コンピュータで遊ばせて下さったりしたそうなのです。
先生はゆっくりわかりやすく、いろいろと説明してくださいました。
今日はずっとムーア先生が相手をしてくださって、すっかり元気を取り戻したはじは、走り回った模様。校内を・・・。
先生その様子を話してくださるのに、あまりの元気よさに笑いがこみ上げてらっしゃいました。すみませんすみません。
でも、明日からはClassにいないといけない、と。もしはじが悲しくなったら、ムーア先生がほんのちょこっとだけなら
Classにはじに会いに行けるのだけど、それはほんのちょこっとだけ。それでも泣いたりしてClassにいられない
様なら、わしを呼ばないといけないと、おっしゃいました。了解でございます。
それから、”日本語の本をカナダに持ってきてるなら、それを幼稚園にもってきて見てもいいよ”とおっしゃいました。
そしてそして、”かれは いま こわがってるよねー ガイジンサン イッパーイ”っと。(後半日本語なところがミソ)。
ちょっとこみ上げるものがありました。
だってねー 今まで先生方は はじは なんでなくのか とか なんでGymをやらないのかってーーーー 
そんなんそんなん そんなんやんかーーー。という気持ちが たしょーー ございましたので
初めて わかってもらえたような気が致しましたのです。
最後にムーア先生は「はじめ おつかれさまでした またあした」と言ってくださいました。日本語で。

帰り道も、帰ってからも、はじが話すのはムーア先生のことばっかり。
「むーあせんせいね、ぼくがなくのおわるまで、むーあせんせいのおへやで ずっとおってくれたんよ」
「むーあせんせいね、ごほんみしてくれたんよ」
「むーあせんせいね(くすくす) えんぴつがおちたらあねっつ(くすくす) おっ おーーー っていうんよ(くすくすくすくすくす)」
「おっ おーーーー ていうんよ。むーあせんせいの おとはね きれいなんよ。おっ おーーー」
この おっおーーー がかなりのつぼだったらしく、何回も何回も笑いながら話してくれました。
かいくんをお迎えに言ったときも、早速「むーあせんせいね えんぴつがおちたらね」っと話していました。
車が走ってるときもそーちゃんやクマちゃんに 「おっおーーー」と言っていました。
静かになったので 後ろを見るとチャイルドシートで寝ていました。
しばらくして車がゆれて、ちょっと体が傾いた拍子に、寝ていたはじが 「おっおーーー」と言ったのでした。

幼稚園 9月10日

 昨日帰ってからと今日幼稚園に行く前、ムーア先生に言われたことをはじに伝えました。
昨日はムーア先生のお部屋にいけたけど、今日からははじのClassのお部屋にいないと駄目だよー
また悲しくなったらムーア先生がちょびっとだけ会いに来てくれるかもしれないから、大丈夫だよー
でも、お仕事があってちょびっとしかいられないけど、はじががんばってたらまた会えるよー っと。
ところで、ムーア先生がなぜ日本語をお話になるかというと、奥様が日本人でいらっしゃるのだそうです。

さて、今日の登園。かばんには、川内から持ってきた大好きなむしずかんをいれました。
今日は「いやなきもちになってきた」はあまり言わずに幼稚園まで行きましたが、いざ学校に入る時間になると
わしと手をつないでる手に力が入っています。先生に”今日は日本語の本を持ってきました。読んでてもいいですか”
と聞くと”もちろん”と言われたので、はじに「むしのごほん よんでても いいよって」というと 「いま?すぐ?」「うん」
そしたら手を離して先生と中に入っていきました。

今日も電話はならないままお迎えの時間になりました。
元気よく飛び出してきました。先生は”今日は彼はワンダフル.No tears.”とおっしゃいました。
はじが「ほら もう みんな いきよるよ。あの公園で遊ぼううう」とせかしますので、ご挨拶して校庭へ向かいます。
まだ、ほんとにまじって一緒に遊んでるわけではないのですが、時々、きゃーといって一緒に走ってみたりしています。
はじは最後まで遊びます。今日はJerryともう一人男の子とはじが最後まで遊んでいました。つかず離れずというかんじです。
二人は帰るとき”ばーーい はじまーー”と声をかけて帰っていきました。はじは小さく手を振っていました。


幼稚園 9月11日

今日は、お昼前に一回「ようちえん いきたくなくなってきた」といいまたがそれっきりです。
毎日おやつを持っていくのですが、今家にある2つのうちどっちにするかも、はりきってえらんでいます。
幼稚園までの道のりも、そーちゃんの乗ったベビーカーを元気良くおして、坂道もがんばって、押していってくれました。
もちろん、今日もかばんの中にはむしずかんが入っています。
入り口に並んでいるとき、「いやんなってきた」と言うので「むしのごほんもあるし 大丈夫よ」というと「すぐ みてもいい?」
と聞くので「うん」と言うと「むーあせんせいも おるし?」「うん」。
そして今日は、あっさり先生のところに行き、笑ってばいばいしてくれました。先生もびっくり顔で迎えてくださいました。

お迎えに行くと、今日は既に校庭に出て遊んでいました。
先生にご挨拶に行くと、今日も泣かずに過ごしたということなので、ちゃんと座ってますかと聞くと
本を見ながらちゃんと座ってるとのお返事にちょっとびっくり。そして遊ぶときは走り回って元気に遊んでるとおっしゃいました。
ただ、歌は歌わないわねーっと。うんうん、しらないからうたわんのよ と 言っていたなあ。
わしが来たことに気づいたはじが走ってきましたがまたすぐ皆のほうへ戻っていきました。
今日もつかず離れずという感じでしたが、昨日よりはなんだか混じってました。
コーラという男の子と笑い合って敷き詰めてある小石のかけ合いしたり。
楽しそうだ・・・しかし・・・石を投げ気味にかけるのは どうだろう・・・とめるべきのような・・・。葛藤。

「たのしいよ。ぼく ぼーるのだけ いやなんよ」
「せんせい こわいんよ。でも やさしいときも あるんよ」
「むしの ごほんは ひとりで みたんよ」
「なかんかったんよ」というので「どしてかなあ」聞いたら「うん? だいじょーぶやったけんよ」
「きょうも むーあせんせい きてくれんかった」
「誰かとお話した?」と聞くと「したよ。でも おなまえは しらんのよ」
こんなかんじの はじの報告でした。

ちょっとだけ 最初の壁こえたのかなあ。どうだろう。
まだまだ 先は長いけど 楽しいなら よかった。