| レッツバアの独白風自己紹介 |
元お金持ちのお嬢さんで元実業家の妻だった。 今や脳梗塞後遺症で寝たきりになってしまった。 脳血管性痴呆とアルツハイマーで交信が困難。 愚息に介護され、いたぶられる哀れな毎日。 |
| BAA's ROOM |
履歴 | 大正生まれの八十代前半。 父親は高級官僚、母親は裕福な商家出身。 兄が一人と弟が六人おり、皆健在で他に痴呆はいない。 最終学歴は旧制高等女学校卒。 独身時代は父親の早逝後一流企業に勤めた。 官僚だった夫と恋愛結婚し、一男一女を儲けた。 後に夫は自営業に転じ、ともに長く家業を営んだ。 七十才にて夫と死別し、事業を継承した長男と同居となった。 | 性格 仕事 趣味 |
性格は陽性で楽天家、そして社交的。 長所は極めて我慢強く努力を厭わないこと。 しかし大まかでルーズな面があるのが短所。 学業優秀で成績はオール優(成績表がある)。 絵も字も上手く沢山の賞状が今も残っている。 企業に勤務しても有能で熱心と誉められた。 夫と事業を営んでは主に会計と人事を担当した。 短気な夫に代わり様々な折衝にもあたった。 仕事熱心で睡眠時間を削られても苦にならない。 とにかく趣味らしい趣味は全然なかった。 いつかは趣味を持とうとは考えてはいたので 仕事に忙殺されていても、何やかやと始めてはいた。 始めれば結構上達も早かったが、長く続いたものはなし。 普段から音楽や絵画に興味なく、活字とも縁がなかった。 雑誌や新聞もほとんど読まなかった。 映画も見ず、テレビやラジオも余り視聴しなかった。 結局暇さえあれば睡眠にあてていた。 それでも年に2〜3度は好きな旅行にはでかけた。 |
| 病歴 | 四十才代前半より肥満あり。 六十才代で糖尿病と高血圧、狭心症を指摘された。 しかし仕事が忙しく服薬も検査も怠りがちだった。 平成元年鎖骨を骨折するが数回通院したのみで 結局左腕は肩より上には上がらなくなってしまった。 この頃から物忘れが多いことには自ら気づいていたが、 ボケや中風筋じゃないから単に年のせいだと 痴呆を心配する家族の指摘には耳を貸さなかった。 平成5年頃より両膝の変形が悪化し痛みも強くなる。 平成6年頃より時にトイレが間に合わず尿の失敗があるが 膝の痛みのためだと主張し頑として痴呆を否定する。 平成7年脳梗塞にて倒れ入院。幸いマヒはなく治癒した。 平成8年より膝の変形と疼痛のため徐々に歩行機能が低下。 歩行の際は杖や手摺の使用が必須となった。 さらにこの頃より明らかに痴呆が進行し始めた。 平成10年よりホボ寝たきり、左半身のマヒが顕著になった。 平成12年よりは完全に寝たきり状態へ移行してしまった。 また嗜眠、不穏、妄想、せん妄も始まった。 平成15年バアはまだ生きている。 |
| つけたし |
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バアの両親の出身家庭は大層裕福だったそうで、 父親は高級官僚でもあり、何不自由ない生活だったたそうな。 家作もあり父親の早逝後も生活面の不安はなかった由。 母親には6人の兄弟があり、その内5人が大学卒の高学歴。 兄弟全員が現在も壮健で、痴呆はただ一人もいない。 恋愛結婚だったが、早々に夫婦仲は不良となっていた。 夫=ジイは短気で気難しく癇癪持ち。プライド高く高慢ちき。 もちろん浪費家で艶福家、そして大酒家だった。 夫婦で営んだ事業だが仕事の上でも二人は相容れず 生活は外見は派手で体裁よく、内実は火の車だった。 結局ジイは中途で事業を投出し酒浸りで逝ってしまった。 バアは明るく人好きのする性格で社交的であったが、 無防備であったため好まざる人間を排除できずにいた。 学業や仕事上では周囲の人間から好評判を得ていたが、 呆けてしまうと潮が引く様に周囲から人は去っていった。 仕事に追われて忙しかったから、就寝はいつも夜中になり、 病気の時を除けば、ソファーかコタツで眠るのが常だった。 本人は忙しいからと言ったが、家族にはルーズに見えていた。 とにかく無趣味な人。いろいろ手を出すし結構上手にもなる。 でも結局長年続いたものは全然ない。 156cm、75kgの堂々たる肥満体。 糖尿病、高血圧、狭心症の治療を怠っていた。 勿論家族は注意をしたが、真面目に取組んでくれなかった。 健忘が始まった当初から、ジイだけが尋常でないと訴えたが、 当時はジイのキャラの方が問題で、家族は取り合わなかった。 膝の変形と疼痛が増悪し、歩行機能が低下するにつれて 性格も行動も更にルーズとなり、尿失禁も増えたのだが、 家族も年齢と膝のためと思ったのが大間違いだった。 ほぼ寝たきりになると一気に痴呆が進んでしまった。 一時は這ったり摑まり歩きで家屋内を徘徊したし、 時には庭に転落したり、門外へと這い出たりした。 完全に寝たきりになると、不穏、せん妄、妄想が激しくなり、 毎夜のように喧騒に悩まされた。 |
| 現在の バア |
身体障害者の一級。 介護認定は要介護5。 もう歩くことも立つことも全くできない。 背もたれがあれば座位保持は短時間可能。 寝返りは独力で何とか少しできるので床擦れはなし。 左半身はマヒし、左肘は曲がったままで固まっている。 右腕にはマヒがないのだが、既に箸もスプーンも使えず、 食事は全介助となっている。 尿意や便意はないのでオムツを使用。 難聴と白内障があり。 その場の会話は短文なら少し通じるが、短期記憶は全く駄目。 五人いる孫の名前はすべて忘れてしまっている。 息子を見ても、夫、兄(叔父)と思い込んでいることがある。 現在は夜間せん妄も妄想や不穏もやや軽減。 一時あった異食行動や不潔行為は消失。 昼夜逆転し、嗜眠傾向に陥っている。 周囲に無関心となり、時々激しく介護抵抗を示し騒ぐ。 |