十一面観音

 

 十一面観音 奈良 室生寺
       木造 平安時代(9世紀)

 十一面観音はインドで誕生し、我が国でも
多面多臂の観音として最も古くから信仰され
ている。

 本面は、菩薩本来の慈悲の相を示し、 頭に
は前三面に善い衆生を見て慈悲の心をもって
楽を施す 慈悲相を、左辺の三面に悪い衆生を
見て怒りをもって仏道に入らせる瞋怒相を、右
辺の三面に清らかな行いの者を見て讃嘆する
白牙上出相を、後ろの一面に善悪雑穢の者を
見て悪を改め仏道に導く暴悪大笑相を、頂上に
究極の理想としての悟りの相を表す仏面を作る。

 小川光三・西村公朝著
ほとけの顔(U)微笑(毎日新聞社)より

 

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