十一面観音
十一面観音はインドで誕生し、我が国でも 多面多臂の観音として最も古くから信仰され ている。
本面は、菩薩本来の慈悲の相を示し、 頭に は前三面に善い衆生を見て慈悲の心をもって 楽を施す 慈悲相を、左辺の三面に悪い衆生を 見て怒りをもって仏道に入らせる瞋怒相を、右 辺の三面に清らかな行いの者を見て讃嘆する 白牙上出相を、後ろの一面に善悪雑穢の者を 見て悪を改め仏道に導く暴悪大笑相を、頂上に 究極の理想としての悟りの相を表す仏面を作る。
小川光三・西村公朝著 ほとけの顔(U)微笑(毎日新聞社)より
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