地蔵菩薩 奈良 伝香寺
木造 鎌倉時代(13世紀) 大地を包蔵すると書く地蔵菩薩は大地を象徴する。
『地蔵十輪経』『地蔵本願経』には、地蔵は釈迦入
滅後弥勒が出現するまでの間、地獄、餓鬼、畜生、
修羅、人、天の六道を輪廻する衆生を救う任を持つ
と説かれる。
また『本願経』には地蔵は閻魔の本身であるとさ
れ、六道の入口には地蔵が立ち衆生を教科すると
考えられ、六地蔵が生まれた。また賽の河原で死
んだ子供を救う子安地蔵・水子地蔵や、延命地蔵・
腹帯地蔵・子育地蔵・片目地蔵などの様々な身替
わり地蔵も造られた。
その姿は本来の菩薩形ではなく比丘形が一般的
で、菩薩としての本身ではなく衆生を救う応化身の
姿で表されることが、地蔵の本願をよく表している。
小川光三・西村公朝著
ほとけの顔(U)微笑(毎日新聞社)より
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