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お盆休みの三日め、映画「ピンポン」を鑑賞しました。
窪塚くん主演の卓球映画だったのですが、観る前はCGを駆使して大げさに飛んだり跳ねたりの「少林サッカー」ノリを想像していたところ、かなり真面目なスポ根映画でちと意外。が、登場人物が皆それぞれに濃いキャラで、退屈しない仕上がりになっていたと思います。
まあ詳しい評はカズ氏の日記にまかせるとして、さっそくワシら夫婦は「読むべし読むべし!」を合言葉に、後日近所の古本屋さんで松本大洋氏の同名原作コミック全5巻を購入し、ウキウキと読んでみました。
ところで、昨今増えたコミックの映像化というと、「漂流教室」や、「アンティーク」などのドラマが記憶に新しいとこでしょうか。ただ、出演者関係の兼ね合いや演出上の制約などからか、原作そのままに作られることよりは、設定や一部エピソードを借り物しただけの、原作とかなり方向性の違うことのほうが多い気がします。
そうなると、原作を愛し、熱心に読んでいればいるほど別物になってしまったドラマを見る目は厳しく、知らずに見れば素直に楽しめるドラマであったとしてももはやただひたすらに歯がゆく、腹立たしい気分がつのるばかり。ああっ、原作そのままのほうがずっと面白いのに!!
てなわけで私の中では原作コミックのあるドラマや映画については《原作のほうが面白いはず》という先入観があるようで、「ピンポン」についても映画が結構楽しめたのだから、原作はもっとワクワク読めるものに違いない!と期待して読み始めたわけです。一気一気に読みました〜。
・・・そしてそこには映画と寸分違わない世界があったのです。
勿論登場人物のイメージ設定などは大胆に変更している部分もあったのですが、筋だてはおろかセリフ運び、場面構成に至るまでかなりの線で原作が忠実になぞられていました。
そこで私、混乱してしまったのです!あまりに原作に近しい映像作品を原作より先に鑑賞してしまったことによって、逆に原作コミックがただの映画ノベライズの小説(ダブってる?)を読んでいるような気になってしまい、ひとつのマンガとしてこの原作が面白いのかどうかがなんかよくわからんよーになってしまったワケです。
せ、せめてもう少し日をおいてから読むべきであったか・・・!?
そういうワケで、せっかく買った原作コミックの真の魅力をいまだはかれてないツマ。
あたら面白く読めたはずの作品をなんだか勝手に損した気分ではありますが、またほとぼりが冷めた頃改めて読んで、正しく味わうことに致しましょう。
原作のファンは自分なりに作品世界をひそかにもっているもの。でも一方で、自分のイメージを凌駕する魅力ある映画・ドラマ作りで裏切られてみたいとも思うツマでごさいます。
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