夫の留守に妻は
2003年 1月28日


 フッシーが出張や送迎会などで夜ゴハンがいらない夜、私はひとり好きなことしている。
 自分ひとりだと料理するのも億劫で、そんな晩はいつもなにかしら適当に出来合いのお惣菜やカップメンや前日の残り物でお腹をふくらまし、その分自分の時間を過ごすことにしている。早く帰る必要もないので、三宮でウィンドウショッピングしたり、カワイイ雑貨屋をのぞいてあてもなくブラブラしたりするのだ。
 そしてたいてい最後に本屋をのぞいていく。チェックするのは文庫本とコミックスのコーナーである。
本は会社の往復の電車で読む、という条件のもとに選んでいるので、片手でページをめくれる文庫本を買うことが多い。ジャンルはあまり問わないものの、そういうわけでハードカバーはほとんど読まないのだ。休日にフッシーに借りるくらいである。
 コミックスはたいてい上記のようなフッシーがおらん時、一人ひっそり読んでいる。読みたければいようといまいと読むけど、普段の夜は食事の用意・片付けや洗濯その他で案外じっと読むヒマがないのだ。読んで面白ければリビングのテーブルやソファに置いておく。気が向けばきゃつも読むじゃろうてな感じ。
 さて先週水曜日、フッシーが出張で夕食不要ということだったので、例にもれず本屋に寄った。
この日は私の退社が少し遅かったこともあって、三宮まで行かず近所の書店に寄っただけで済ませる。ここの本屋はさほど大きくはないのだが、駅前直結で非常に便利がよく、週3度はウロウロ寄り道して衝動的に本を買っている。
 しかしここのコミックスの新刊コーナー、整理してる途中で平積み台が半分とか1/3とか空いた状態になっていることが多い。別にひねもすそうなのではなく、おそらく私がいつも行く夕方6時台というのがその作業の時間とかぶっているのだろうが、なんか3回連続とかであたるとムムムとなる。
 でも手作りの作品紹介POPがちょこちょこと貼ってあり、キチンと自分で読んで面白かった作品をオススメしたい、という姿勢には好感がもてる。(中にはちとマニアックなものもあるが)多分マンガに詳しいヒトがお店にいるんだろうなあ。少年マンガは不得意らしいが。
 私の場合、マンガ雑誌は読まないので、初めて読む作者の作品は基本的にカバー買いになる。それで「これはイケルかも」と狙い定めて買ったマンガが面白ければそれはかなり嬉しいのだが、当然のことながらハズレも多い。やはり出版社製のものではない、自分で感じた面白ポイントなどを書いてくれているお手製ポップは、友達からの口コミにも近しく、私などはしばしば参考にしている。(それで買っても趣味嗜好の違いからくるハズレはいかんともしがたいが)
 さて、この日は「きみはペット」(ツマ注1)の1巻を購入。これはポップ効果よりは、帯の「山下和美(ツマ注2)氏垂涎」というのに惹かれたのだが、軽いタッチのラブストーリー(?)で、読み応えには欠けるがなかなか楽しく読了できた。ふむふむ、続き読むかな。
 そんで翌日、会社もさっさと切り上げて同じ書店で2、3巻を買い求める。サクサク読めば、その後食事の支度してもフッシーの帰宅には間に合うだろう。この日は普通に積まれていた新刊コミックスコーナーで「ブラックジャックによろしく」(ツマ注3)4巻を見つけ、ついでにこれも買う。帰宅すると朝日新聞夕刊のTV欄下に、いま買ってきたばっかりの「ブラックジャックに…」最新刊の広告がデカデカと載っていた。
 フッシーこういうことすると喜ぶのよね、とテーブル中央に新聞を、ソファのサイドにさりげに4巻を置いておく。案の定帰宅したオットはまず新聞を広げ「おお、ブラックジャックによろしくの広告が」と言ったのですかさず「そしてすでにココに」と指してやると「むぉぉすごい」と驚愕しつつ嬉しそうだった。ふっチョロイもんね。
 翌々日、別にフッシーがいないワケでも会社をすばやく出れたワケでもないがせっかくの金曜日なので「きみはペット」4、5、6巻まで買い求める(現在6巻まで)。6巻あたりになると、主人公の状況が複雑に変わってきて、ちと重くなってきたが、まあ相対的にはなかなか面白く読めた作品だった。続きが出たらきっと買うでしょう。
 しかしいい大人がこんな買い方してていいのか?
 とかいいつつ、今晩もオットは不在。ツマは好きに町をウロウロし、好きなモノを好きなように選んで買って帰ることと致します。にこにこ。

追伸: 和久様、お誕生日おめでとうございます。ふつつかなツマですが今後ともどうぞよろしく(ペコリ)

ツマ注1: 「きみはペット」小沢彌生(講談社コミックス)。ドラマの原作にしやすそう。美男美女がいっぱい。
ツマ注2: :山下和美。柳沢教授もよいですが、最近の連作シリーズ「不思議な少年」もレベル高くてオススメ。
ツマ注3: 「ブラックジャックによろしく」佐藤秀峰(モーニング)。主人公がちと鼻につくが医学界のウラってこわーい。