そういうもんなの?アンパンマン
2003年 5月24日


この週末、実家に帰って姪っ子と楽しく過ごして参りました。
姉の娘で、2歳9ヶ月の彼女とは1〜2ヶ月に一度くらいの割合で会うのですが、見るたびに成長著しく、生まれた頃はそれこそ動物的だったものがどんどんヒトに進化していくさまは感動的ですらあります。
 さて、彼女の好きなアニメにアンパンマンがあります。
正義の味方アンパンマンや仲間のヒーロー達が、悪者ばいきんまんと戦って皆を守るという、ごくありきたりといってよいパターンの作品なのですが、実はこれ、ツッコミどころの非常に多い不思議なアニメなのです。
 ご存知アンパンマンの頭はアンパン、ジャムおじさんお手製のおいしいおいしいパンであります。彼はしばしばその頭をみずからぶちりとちぎっては「これを食べて元気出して!」などと迷子の小猿などに惜しげもなくあげちゃったりするのですが、オトナの目ではそれは非常にシュール。最初その場面を見た時はずいぶんギョッとしたものです。そんでそのアタマが一部欠損した状態で、お猿さんを背中にのっけて飛んでいったりするのだからこれまたシュールな図です。己の身体の一部を弱者にふるまうというと、もう滅私のカタマリの、善なる我らがアンパンマンなのですが、ワタシなどはむしろ違和感とゆーかエグさを感じてしまうのです。
 加えて驚くのが「首のすげ替え」です。これってどうよ?とみるたび思う問題シーン。ばいきんまんの攻撃でそのパンの頭が濡れたり汚れたりするといきなりヘナヘナになって戦えなくなるアンパンマンですが、ジャムおじさんが焼いてくれた新しい頭(たいてい飼い犬チーズかメロンパンナちゃんなど仲間が持ってきてくれる)とすげ替えることによって、『元気100倍アンパンマン!!』と復活するのです。しかしその、ついさっきまでアンパンマンの顔として笑ったりしゃべったりしていたかつての頭部、画面から消えてその後は一体どうなっているものなのか?すげかえた瞬間、顔面神経も速やかに切り替わっているようですが、彼の自我や記憶ははたしてどこに?てゆーかこんな首チェンジって、子供の情操教育上よろしくナイんちゃうん・・・?
 しかしながらこのアニメにおいて、それらの違和感をぬぐってあまりある美徳がひとつあると思われます。あまり強くないけど工作の得意なヘンな悪者ばいきんまん。彼はひどく迷惑な存在ではあるのですが、実のところ真に悪者ではなかったりします。その証拠に、ばいきんまんの悪さと関係ないシーンでは、ばいきんまん陣営であるはずのドキンちゃんやホラーマンと皆親しげにしゃべっているし、ばいきんまん本人に対してすら結構普通に接しています。通常、どんなにコミカルな作品でも善と悪に分かれる限り、ヤッターマンとドロンジョ一味はどこで会っても敵味方、あくまで混じわることのないはずです。しかしながら、基本的にはばいきんまんも愛すべき悪ガキ的存在であるところを見るにつけ、このバイキンマンワールドの懐の深さ、他者に対する寛容さを感じるのです。
 あとドキンちゃんてばいきんまんとどういう関係なのか気になるところですが・・・子供に言えない仲だったりするとビビリますが(情婦ドキンちゃん?)、まあそれらモロモロのことを考えつつ見るのも案外楽しいものです。子供番組と馬鹿に出来んのだ。
 しかし「はーひふーへほーーー!」て何のイミ?