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1〜2年ほど前のある日、駅から会社に行く途中に小さなカメラ屋さんが一軒出来ていた。
そこはいかにも人の来なさそうな立地で、他人事ながら心配していたのだが、やはり客が全然来なかったらしい。開店後しばらくしてまず「早朝8時開店!」という張り紙がなされたのだ。そして実際、いつも通る朝8時過ぎには店は開き、宣伝チラシなどを貼っている60くらいのオジサンの姿がみられるようになった。
ほかにもオジサンは宣伝ティッシュを店の前でちょろりと配ってみたり、年賀状のシーズンには割引キャンペーンなどを計画したりと、営業努力をはかったようだが、あまり集客効果はなかったと思われる。
次に「24時間受付台」なるものが設置された。店の閉店時間でも、必要事項記載してここにいれておいてくれたらいいからね〜ということのようだが、そんな夜間おきっぱなしの台の中に、フィルムを入れておいても大丈夫なものか疑問であった。
そして今年に入り、その店には「クリーニング」ののぼりが立つようになった。勿論カメラ屋はカメラ屋なので、最初は写真の特殊技術のひとつとして「クリーニング」なるものがあるのかと思ったが、のぼりのそばには「ワイシャツ○○円、セーター○○円・・・」という手書きの表が張り出され、正真正銘クリーニングで、それも最近扱い始めたのだとわかった。
こりゃマジでキビシイ状況なのね、と思っていたら、とうとう近頃は、その「クリーニング」ののぼりの横に、「花・植木販売致します」という案内が貼られるようになった。この次は一体何を併業するつもりなのだろうか。(何なら出来るかな?)
その同じ並びに、やはり小さな不動産屋がある。
帰りにそこを通ると、時々戸口に店主らしき50代後半のオジサンがいて、ぼんやりとどこを見るともなくタバコをふかしていた。
ある日、やはり会社帰りにそこを通るとそのふたつの店の店主同士が立ち話をしていて、「大赤字やわ」と言っているのが耳に入り、ふと双方の店の行く末を案じたツマであった。
世間は不景気、商売は厳しく難しい。それらに負けず、ぜひどちらも頑張って欲しいと思う今日このごろです。
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