おばけのはなし


最近、夜、亮ちゃんはなかなか寝つきません。
ベットに入ってから、いつも何冊か絵本を読んで、
それから部屋の明かりを消して、眠ります。
でも、明かりを消してからも、亮ちゃんは眠ろうとしません。
亮ちゃん:「亮ちゃん寝ない!眠くない!」
だいたい、1時間くらいは明かりの消えたベットの上で
添い寝しているママの顔を触ったり、お歌を歌ったり、
足をバタバタさせてみたり・・・。
その間、ママが寝たふりをしているのですが、
いつもママの方が先に眠ってしまいます。
その日、あんまりにも寝ようとしない亮ちゃんに
ママは奥の手を使うことにしました。
それは「おばけのはなし」をすること。
暗い中でこわい話をすると、暗闇を怖がる子になるかもしれないと思って
今まで「おばけのはなし」をしたことがありませんでした。
でも、今晩こそは・・・。
ヒュ〜ゥと気味悪い声を出して、
ママの恐い声:「夜、寝ない子は誰だ〜」
「寝ない子は食べてしまうぞ〜」・・・

ママ:「亮ちゃん!おばけが来るよ!早く寝よう!」
そう言ったとたん、俄然、目を輝かせて、
亮ちゃん:「ねえ!おばけが来るの?どこ?どこ?」
ママ:「いや・・・。おばけは恐いんだよ。亮ちゃんを食べてしまうんだって。」
ママ:「もう、そのドアの外まで来てるかもしれないよ。」
亮ちゃん:「えっ?このドア?」
亮ちゃん:「ねえ。開けてみようか!ねえ。おばけがいるんだって。」
亮ちゃん:「ねえ。呼んでみようよ〜!」
怖がらないどころか、おばけに遇いたいという亮ちゃんにママはタジタジ。
その夜もママの方が先に眠ってしまいました。



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