| 【松ッチャン】 松ッチャンは構われたいのだの巻 |
「松ッチャンは構われたいのだ。ただそれだけなのだ。」 朝から、気分が悪かった。もうそろそろ迎えが来たか・・・。 夕方まで誰かが気付いてくれるまで粘って粘って寝ていたが、ようやく6時になって気付いてくれた(遅いっちゅーねん!)。 わざと、か細い声で訴えた。 「アカンねん、しんどい・・目がもうてるぅ(廻ってる)」 孫は心配して夕方からの仕事を休んで付き添ってくれた。 そんな日がめずらしく、3日も続いた。 (もう、アカン・・・お母さんお父さんねーさん) 3日目の夜中、娘が冷たいので気を誘うかのように甘えてみた。 結果、救急車を呼ぶ事になった。 「おかあちゃん、救急車呼ぶから!」 心の中で焦った。(支度、せな・・・お気に入りのあの先生に会えるぅぅ) 急いで支度したら、また怒られた。 「そんなオシャレしてどないするの!」 気がつけば、さっきまで3日間目がもうてたのに、自分で色々支度してた。 洋服まで着替えてた。 その時、とっさに救急車のサイレンが近づいて来た。 娘は「おかあちゃん、寝たふりして!救急車はただやねんから!元気やったら怒られる!」 急いで、寝床に入った・・。 無事に病院についたが、あんまり好きな病院ではなかったからちょっと残念だった。 それから4日後に家に帰された。 こんなにしんどいのに誰もわかってくれない、なんで分かってくれないんだろう。 孫たちのヒソヒソ話が聞こえて来た。 「おばあちゃん、絶対に気を引こうとわざとしてる!」 (う、ばれたか・・・・・・・チクショウ) 開き直って、仏さんにあげてた1週間前の大福を3つ平らげた。 そう言えば、気分の悪くなった前日の夜中、家族の皆が楽しそうにしてるのを目のあたりにして仲間はずれにされるのがイヤで、がんばって起きていたな・・ そう言えばその時、誰も食べない大福を3つと、食してた赤ワインをグラス2杯のんだっけな・・・。 「おばあちゃん、そりゃー気分悪くもなるわ!」 (言われてみればそのとーりだが、ワシはまだまだかまわれたいのだ) |