2003年7月、娘の誕生日をTDLで祝おう。
6月の終わりにふと、頭に浮かんだ。

赤ちゃん連れは初めて。しかもお誕生日祝い。
後悔できないわ!と意気込んだ母は5?6?回目のTDLにして初めてインターネットで情報収集を始めた。

恐ろしい数の親が子連れTDRの体験を報告するサイトを開設していた。
情報はあちこちに転がっていた。
「インパ」「キャラグリ」といったディズニー語も覚えた。

あとは、
晴れますように!


「11時に出よう。」

この日の目標はそれだった。

前日に調べた首都高速の時間予測では幡ヶ谷−葛西間25分となっていたから、
せいぜい1時間で到着、と考えていたからだ。

でも、
首都高入り口が見つからないよ?
あれあれあれ?
結局2時間かけて、下道で行ってしまった。

しかし、結果、これが吉だった。
なぜなら、たまたまキャラグリの時間に到着できたからだ。
おお、偶然ミッキーに遭遇なんて結構感動だな。
そんなことを言いつつ、写真撮影の輪の中に入るよしとみゆ。
まちは写真撮影係。

考えてみると、まちもミッキーが好きなので、係りの男子に写真をとってもらえばよかったのだが、舞い上がって気が付かない。 ミッキーは愛想を振り撒きつつ、さくさくと写真撮影の人だかりを捌いていく。
すごい、上手いもんだ。

しかし、声をかけるタイミングが計れないなあ、と戸惑っていると、みゆがミッキーさんのひくひく鼻に手を伸ばし、上手く気を引いた。

今日は、ミートミッキーに行かなくていいね、よかったね、などと言いながら、プーさんは混んでいたので断念するも、ドナルドとも3ショットを決め、
ワールドバザール方面に向かう。

ミートミッキーはおろか、イッツアスモールワールド以外のアトラクションは何も経験できないことになるとはまだ知らない伊沢一家だった。


まずはキャッスルショーの抽選会場へ。
ブレイジングリズムはよしが外してしまう。すまない。
ギフトオブドリームスはまちが当てる。よし!
まちの誇らしげな、だからよしはだめなんだ、系のからかいを聞き流しつつベビーセンターヘ。
みゆはすでにベビーカーを降りてちょっと歩いたりしている。

離乳食とおっぱいを済ませBDシールももらいアドベンチャーランドへ。
このBDシール、今回は効果なし。
みゆは知らない人に「おめでとう」と言われると固まるし、正直言ってキャストの皆さんにではなくキャラクターに祝ってほしかったのだが、
ショーやパレードばかり見ていたので全然会えなかったのだ。

それにしてもすごい赤ちゃん人口。
この日は水曜とあって、パパ+ママ+赤ちゃんではなく、ママ+ママの親、又は友+赤ちゃんという構成が目に付く。
みゆはすれ違うベビーカーに付けられているプーさんの風船がほしくてたまらない。
どぅどぅ〜〜などと言いながら手を伸ばす。

あとで買ってあげる。お誕生日だしね。

アドベンチャーランドではターキーをまち、購入。いかだなどを見ながら食す。

そしてファンタジーランドへ。
5時過ぎのキャッスルショーを考えると、イッツアスモールワールドしか選択なし。
みゆ、首をふりまわし変なノリ、人形に受けたりもする。

あれも乗ってみたい、これも見てみたい、とHP、掲示板で調べておいたアトラクションやショーは置いておいて城へ向かう。

ギフトオブドリームスは、バッグオブドリームスがみんなの願いを叶える、と言うものだった。
グーフィー、ミニーの願いが叶えられ、ドナルドで悪いやつらが出現、
そしてやっつけられ、ミッキーはみんなの願いが僕の願いさ!
と、主役にふさわしい締めをする、まさに起承転結ショーだった。
野性味あふれるパフォーマンス、優雅なダンス、キャラクター達の活躍に親達は感動し、目頭を熱くする。

娘は途中まで爆睡。よくこんな大音量の中寝ていられるな。
起きた途端、この大音量に驚いて泣いちゃうかも、との不安を抱いていたのだが、意外にもおとなしく目覚め、大きくなったバッグ、消えてゆく悪役、慰められるドナルドのあたりからはショーに見入っていた。

6時過ぎ、では、そろそろ食事、ということでクイーンオブハートのバンケットホールへ。
BDプログラムの予約のできなかったわれわれがホールケーキを食べられる唯一の場所。
しかし、なんだかみゆの機嫌が悪い。
まちのカツレツ、よしのロティサリーチキンに比べ、290円の貧相な離乳食なのがむかつくのか。そうなのか?
それぞれの食事が終わり、いざケーキ!と言うころには靴も片方脱げ、のけぞり、奇声を発していた。
一口食べたケーキを気に入るも結局手におえず、まちがみゆを連れて一足先に出ていたので、
遅れをとったよしも慌ててケーキを食べ、ホールを後にしようとすると、
「すみません!」とよしを呼ぶ声
振り返ると、隣の席のだんな。
デジカメが残されていたのに気が付き、持ってきてくれたのだ。
ありがとう。ここで一番親切なのは彼だった。

トゥーンタウンへ向かう。
まち、トイレに消える。
みゆはトゥーンタウンパークで遊ぶ。動物、というか、目のついている遊具がお気に入り。
らくだ、ウサギ間(約1M)をよしの手を引いて10往復。星、ボール等には興味なし。
その後は集まってきたちびっこに目を奪われ、にこにこしながら男女問わず追いまわしていた。

そうこうする内に再びパレードの時間、
今度はブレイジングリズムだ。
みゆは歩いていく事に固執、抱き上げると泣く。トゥーンタウンからトゥモローランドまで歩ききる、約200Mといったところか。
まち、心配してみゆの顔を覗き込む、
「富士山の口になってるよ」
まだまだ歩ける!と力が入っているようだ。
その後結局まちに抱き上げられ見物席へ、レジャーシートに座る。
ミニー、グーフィー、音楽に合わせてブィーと愛らしく鳴くドナルドを乗せた山車がゆっくり通り過ぎ、われわれの前にはデイジーが。
山車には火が焚かれ、時には炎を吹き上げていた。
そしてミッキー登場!
100M先!城の上!
小さい!

キャッスル前はさぞ盛り上がっていることだろう。
ぶおおん、ぶぅぉぉぉんっ、と炎の塊が豪快に空へ向かって登っていくのを遠目に見ながら思う。
すまないね。
なんでよしが画面にタッチしちゃったんだろうね。

すぐにエレクトリカルパレードの席を取る。
レジャーシートに座り花火も見る。
みゆ、おびえる。
後ろの場所には4人家族が座っている。
小学生と幼稚園児位の姉妹、ママお手製なのだろう、白雪姫のワンピースを着ていてかわいらしい。
ああ、でも下がサンダルなのがちょっと残念。
トータルではみゆの勝ちだな、ほら、このかわいいブルーマー、レースの靴下、白の革靴。ね?
などと馬鹿親は心の中でつぶやいてみる。
でも、今度おしゃれに目覚めたみゆを連れてくるときはぜひコスプレさせてみよう。
みにーちゃんとか、お姫様系の。
かわいいだろうなあ。

パレードは去年見たものと同じだった。
ミッキー、ミニーが先頭、目的は終了。あとはただ通り過ぎるのを待つ感じ。
もちろんきらびやかできれいだったよ、でも、トイストーリーもバグズライフも知らないからな。
あ、プーさんいたよ、みゆ、プーさん。
みゆ気が付く、手を伸ばす、プーさん反対側ばかり見る「おなかがすいたよぉ〜」と力の抜けた声を出す。
みゆはぷーさんが見てくれないのでがっかり。

さあて、おみやげとみゆのお洋服を購入しよう、と、時間はもう9時過ぎ、急げ!
ワールドバザールで服を見るがない、ファンタジーランドに赤ちゃん専門店があると聞き急いで行く。
あと15分だ!急げ!
みゆを肩に担いで走る!
走る!みゆ、笑う!
走る!笑う!

肩で息をしつつ到着。
ミニーのワンピのようなものがほしかったのだがない。
変わりにプーさんのTシャツ。
これもかわいいぞ。
それにしてもプーさんばかりだ、これじゃあミッキーファンが残念がるのも無理はない。
プーさんがいないはずのシーにもプーさんショップがあるらしいしな。
そうそう、プーさんショップ。みゆは大興奮で、ベビーカーを降りスタイなどを物色していた。
いっぱしの買い物客といった感じだった。

帰りは首都高、あっという間に家に到着。
おつかれさまでした。

みんなそのまますぐ眠りに落ちる。
翌日、くさい一家の出来上がり。
臭いままお土産を食す。
まちの買ったチョコクッキー、うまい。

次こそは、ワンスアポンアマウスやマルディグラを見よう。
そしてピーターパン空のたびやプーさんのハニーハントに乗ろう。
そして一家でポストカードサイズのプリクラを撮ろう。
BDプログラムでお祝いしよう。
と、課題がたくさん残されたものの、とても楽しかった家族遠足でした。

眠くなると襟や肩をくちゅくちゅと吸うこんな赤ちゃんももう1歳。
これを書いている横でカーテンに包まり「だいだい!」「ねんね(?)」顔を出して「だー!」と笑いながら言っている。
いないいないばあも言えないくせに、この遊びが楽しいことは知っている。
一年も生きてきたからね、と思うと感慨深い。
みゆ、病気もせず一年がんばって生きてくれてありがとう。
まちもよしもみゆのおかげで小さな命の大切さ、世の中にプーさんがいっぱいいること、
20年ぶりの子供番組、雨の日の退屈な気持ち、春の草花、いろんなことを発見したり、思い出したりしているよ。
まちも毎日ありがとう。
まちが大人でいてくれるからよしは毎日みゆどんの世話にかまけることができるんだ。
明日からもよろしくね。



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