BABY




 テレビ    
 

 朝起きて、まずはテレビのスイッチを入れる。
この頃の習慣。
 チャンネルはNHKの教育。一連の子供番組が映る。
 
 トイレに行き、コンタクトを入れ、ひげを剃り、着替えをする。
食事をして出勤。朝はあまり娘にかまっていられない。せいぜいがおむつを替えたり、、ミルクを上げたりぐらいだ。
それも様々な支度の合間でせわしない。
 よくないかな、と思いつつおとなしくなるようにテレビを見せてしまう。起きぬけがこのところ機嫌悪いので離れるとぐずってしまうのだ。

 もっともっと小さい頃いわゆる「知育ビデオ」と言う物を手に入れた。
大人から見ると何のことはない内容で「だまされたか」と思ったが本人は夢中で見ている。
ぐずっていてもそのビデオが始まると泣き止んでテレビに釘付けになるほどだ。
 疲れがたまり、娘の機嫌が悪い日には、一日に何度もそのビデオを見せてしまう、と妻。効力は絶大だ。

 産まれたばかりの子供にはあまり長いことテレビを見せるのはよくないらしい。
「ポケモン」騒動の事もあり、始めは娘が起きている間は我々もテレビを見ずに過ごしてきた。
それぐらい気を使ってきたのだが、最近はすっかりテレビに頼りっぱなしになっている。あまり見せ過ぎないように、近づき過ぎないように、
とは気をつけているが一旦緩んだものは元には戻らない。
この頃はぐずった時のために子供番組をビデオに録画しておく始末だ。

 もちろんまだまだ内容など分かるはずもないが、歌や踊りのところは特に気に入ってはしゃいで見ている。
逆にストーリーで見せる番組は当然ながら理解できずにつまらなそうだ。派手に動くアニメはまだしも、人形劇はあまり喜ばない。
 
 子供向けではなくとも歌番組は好きなようだ。きっと今時の若年層の音感の良さ、リズム感の良さにはテレビの影響が大きいのだ、と思ってしまう。

 
 付き合ってみているだけでも知らず知らずのうちに記憶に残ってしまう。
子供番組は単純は作り、繰り返しの多さ、更には再放送だらけと、余計にそうなりがちだ。
気がつけばかなりの割合で歌の歌詞まで覚えてしまっている。

 目を凝らして見ると、結構シュールな味わいがあったり、なかなかにハイレベルの出来の番組もある。
とりあえずタレントの人気だけに頼って作った番組よりは頑張っていると思ってしまう。

 (2002年6月11日)