「初冬の雨の日の午後三時過ぎ」
やっと暖房が効き始めた。温風が,アクセルを踏む足に,ああ染み渡る。昨日あたりから急に寒くなってきた。ついこの前までは暑さでどうにかなりそうだったのに。今年の気温変化のグラフの導関数はかなりイビツだろう。
このワイパー絶対おかしい。もうなんか変な音立ててる。車検に出したらこういうところも修理してくれるだろうか。大体,車検の期限もよくわかんないんだよねえ・・・。
おっ。女子高生だ。顔は・・オオ80点。しかも傘持ってない。
ぬ・濡れている。全身。
うーん。10点プラスだな。夏服だったらよかったのに。10倍だったのに。惜しい。
いや・・・しかし,あの寒そうな太モモもナカナカ,イー。もう20点プラス。合計110点になるけど,いいや。所詮は俺基準だし。
しかし何故に女子高生のスカートとは,あんなに短くなったのだ?あそこまでしときながら男の視線には冷たい(ような気がする)。よって矛盾だ。つまり・・・
あれ?ここでの仮定は何だ?
えーと,「女は見せるために短くした」ってなところかな?要するにあの短さは見せるためじゃない。しかしそう見せかけて実はやっぱり誘惑目的ではないのか?「チラリズム」。男のそんな弱点を女が潜在的に意識して・・・
あ。また来た。女子高生。うーん。まぶしい。うれしい。なんかどーでもいい。
さ,触りたい・・・・・・・・・
うおっ。
アブねえ。赤だった。
小腹が減った。どっか寄ろう。うん。前方右手にコンビニ発見。・・・うーん。車線越えて行くのは無理っぽいなあ。車多いし。おっ。左側にもコンビニ発見。入ろう。
は?
駐車場は?
いやいやいや。近所の人はあんた等の風習でその辺置きっぱなしで平気でしょうが,この辺をあんまり知らない,それ以前に初心者マークの私にどうしろと!?
来るなってか?いいや。いってやるよ。挑戦に受けて立ってやる。車が交通の邪魔になろうと知らん。ハザードつけてりゃ問題なかろうて。うお。寒い・・・冷たい。速く。速く暖房を私に速く。
ふわあーっと。あったけえ・・・。いやあ,店員結構可愛いじゃん。しかしレジは男だな。ヨシ。立ち読みだ。この場合,少年誌は子供っぽいって思われそうだな・・。ファッション誌でも見てみよう。
だれだ?このラッパーは?しかしラッパーって一目でラッパーだってわかるよね。俺の中で明確な定義は確立してないのだが・・・・取り敢えず「キピラッホ↑」ってな空気全開で。まあ正直,嫌いだからなあ。第一線のプロなんだってのなら大丈夫なのだが,それを真似ばっかしてる輩がねえ。なんか格好だけで自分の地位が高いように勘違いしてるのがむかつくよね。てめーら,1年位前まで夢中だったパンクは何処にいったのだ!?主体性っていうのがカケラもありゃあせん。単に流行にしがみつくハエじゃねえか。
ダメだ。こんなの見てたら文句しか出てこない。・・・お?チャンス。
男のレジに人が!!今だ。ええと,おにぎりは・・・紅鮭。
ここで並べば・・・・ほーら。あのコの方からやって来た。計算どおり。
瞬間的日常定理 「コンビには精算客を優先的に応対する」 成立。
うーん。近くで見てもやっぱりいい。そしてまたこの声がいい。かなりマッチしてる。よいよい。ヨシ。帰ろう。うおっ。こりゃヤバイ。雨が相当強くなってる。車まで帰るのも辛そうだ。
AHHHHHH!!DAAAAASH!!よし,カギ,カギ・・・よし!
あー。
濡れた。
もうかえろ。なんだかあったかいスープが飲みたい。材料買いたいけど,濡れたから人に会いたくないや。
あれっ?
ああ,サイドブレーキか。
よっしゃ。帰ろう。
(完)