ミズさんの魅力にせまる 生の舞台より〜
雪組公演「堕天使の涙」「タランテラ!」
「堕天使の涙」
観劇、うん回目。
そろそろ感想などを書いてみようかと思い立ちました。
あいかわらず、水さんファンモード全開。
始めて見たのが、2階S席センター。物語を楽しむには絶好の席でした。照明がじゅうたんのように映ってきれいでした。この日は、ほとんど水さんの表情ににオペラを向けていたように思います。ジャンPの心情がよく伝わってきました。
下手からの夜会に遅れての登場。来たくない・関心ないという面倒そうなちょっとすさんだ、だるい雰囲気。それもまたカッコいい。だけど、そこで、紹介されたルシファーから、みんなには聞こえない声をかけられます。君に会いにきたと。ちょっととまどい、驚くジャンP。ルシファーに自宅に来るようにとさそわれます。
その後、現在製作中の「悪の華」が制作中止になったことを聞きます。怒りをあらわにする、ジャンP。その黒幕が母と知り、口論に。ここで、母から、バチコーンとたたかれて、じっと堪え、憎しみの面持ちで、「おれがそんなに憎いのか」その台詞の意味がわかるのは、まだ、ちょっと後です。
その後、ジャンPは、むしゃくしゃするという、苛立ちのまま、銀橋へ。(いやー、苛立ったお姿もこれまたカッコいい)そこでルシファーのさそいを思い出し、館へと向かいます。
神秘な美しい館。突然、迷い込んできたという雰囲気で、ルシファーの館に入ってきます。なぞめいた体験は、そればかりではありません。青いばらに魅せられるジャンP。そこで、ルシファーに地獄の舞踏会という作品を依頼されます。
この場面の朝海さんと水さんのダンスはこの作品の一つの見所ですね。迫力とストーリー性と美しさがあります。
はじめ、ジャンPは、ルシファーのダンスに引き付けられ、自分も踊り出します。二人の妖しく力強いダンス。(朝海さんのダンスが完全に男性を感じるかちっとしたダンスだとしたら、水さんのダンスは男役の色気のあるダンスと申しましょうか。パート的には水さんが持ち上げる立場なんですが。)
だけど、しばらくすると、ルシファーの悪のオーラがジャンPをとらえ、放された拍子に床にころぶジャンPをおびえさせます。襲われる?そのとき、ルシファーは手を差し出すのですが、ジャンPを振り払い、もてあそびます。堕天使に対して、無力な人間。
踊り終わるとジャンPは、「地獄の舞踏会」という作品を作ってみたいという思いで?勧められるがままに、あやしい飲み物を飲み意識を失います。(水さんの表情が美しい。)ここで、ルシファーの手先になったということでしょうか。
ルシファーに見入られ、依頼されて「地獄の舞踏会」の制作をはじめたジャンP。欲望を煽るルシファーの手先となって、イヴェットにパトロンを紹介し(踊り子たちのレッスンの用語のジャンPの発音が素敵。なめらかです。)、音楽家のエドモンに盗作をそそのかすジャンP。(エドモンとのシーンのたばこを吸う姿も素敵です。銜えタバコで出て行く姿も。)
そんな中、カフェでジャンPは、母と出くわし、表情がこわばります。またもや言い合いに。母を憎みつつ、母を傷つける言葉を吐くジャンP。それでも母の愛を求めているジャンP。「生まなければよかった。」と言われたときの一瞬のかなしげな表情。反抗ばかりしていてもそこに本心が見えます。お互いに愛したい、愛されたいと思いながらも傷つける言葉を発しあう母子です。義理の父の「君たち母子が和解できる日がくるのを祈る。」ような言葉がありましたが、胸にこたえます。
傷心のジャンP、銀橋へ。
ここは、ロミオ再び〜といった雰囲気で素敵です。
下手の壁に顔を向け、歌いだします。こちらを向いてネクタイをゆるめて銀橋へ。ここでは素直な雰囲気のジャンP。
一方では、ルシファーは教会で、純粋なさとったセバスチャンや不幸なリリスに出会って、別の世界を少し覗いていました。
悩めるジャンPは、純粋なロミオと違い、お酒でその気持ちを紛らわせます。酔っ払って、トラブル続きのリハーサルルームに2時間以上も遅れてきます。よった姿も素敵です。カッコいい。だけど、ちょっと悲しいのです。制作の仲間たちには非難され、彼女にまで、最低な男だとあいそをつかされてしまいます。そりゃそうだ・・・と自分でわかっている、うつろなジャンP。
誰もいなくなって、ルシファーと話しているうちに、ルシファーに問いかけられ、人間は天使になりたいのに、悪魔になるしかないと、自らの過去を語ります。ジャンPの言葉、ひとつひとつにその時その時のことが目にうかぶようでした。双子の妹がいて、・・・・。妹のために「光のパ・ドゥ・ドゥ」を作った・・妹はエトワールに昇格が内定していた・・なのに、嫉妬した母のために・・・
妹の不幸なことがあって、ジャンPの作品は暗くなったと。
ここらあたりでは、なんか、ルシファーはジャンPと対等の立場で話をしているような気がしました。
教会を訪れたルシファー、リリスのあたたかい清らかな心に触れることになります。端から見たら、苦しいだろう、悲しいだろう、つらいだろうという状況の中なのに、「わたしはすべてを受け入れます」その言葉になぜかすごく癒されます。
セバスチャン・イベットのカップルでは、愛しながらも分かれるところを見ているルシファー。
そんな時、ジャンPとエドモンの打ち合わせ中にやってくるマルセル。曲を返せとピストルをエドモンに向けるマルセル。みんなでとめるのだけれども、暴発して銃弾はマルセルに。この時のジャンPのつらそうな表情。ルシファーに対して「これがお前の言う地獄の舞踏会か」という悲しみと怒りの思いと、「神様の罰」という後悔の台詞のいくつかに、ジャンPの人間らしい思いがひしひしと伝わってきました。そして、マルセルの後悔の言葉にも。われをとりもどした深いなげきを。どの人も、心の底では悪に徹しきれない。
そこへ、リリスがジャンPに会いたいという連絡が入って、ジャンPとジュスティーヌは教会へ。そっと片隅にルシファーも。
ジャンPはリリスの前ではとびきりやさしい。母に対して、きつくつっかっかって・・・。母は母で自分のことばかり。リリスの最後の言葉は、枕元で聞いていたジャンPからみんなに伝えられます。母を許してあげて欲しいと。ジュスティーヌの慟哭が涙をさそいます。
ここで、家族の愛を見届けたルシファー。
そして、再び地獄の舞踏会のダンス。前回の悪へと転がっていくのとは違います。みなが悩み苦しんだのちに、神に祈る姿。
ルシファーの驚き?
そこで、舞台が明るく開けます。セットも何もない広い舞台にリリスが白い衣装で登場スモークの中でルシファーと踊る「光のパ・ドゥ・ドゥ」心が洗われる思いでした。これより後のラストはさよなら公演モードの特別のつけたしのような気がします。
「タランテラ!」
初見での感想、それは、あれよあれよと流れるように終わった。ちょっと消化不良というものでした。
ミズさんの印象としては、1番は、黒燕尾。腕まくり、タイはずし、朝海さんからホームランの後のごとくの手パチン、いたたた的な振りに、握手でお辞儀。カッコいいダンス。
2番目はブエノスアイレスからの、うす紫のスーツのダンス。天勢さんと男役さんたちとともに。
3番は、最後の大階段。朝海さんが大階段を上り、入れ替わりにミズさんが降りてきて歌うところ。
もっとも、他にも見所はいろいろあるのですが、なんとなく、いつの間にか出てきて踊っているイメージの強いショーです。せり上がりもなく。あちらこちらで、何かがあって、見るところが一杯のショーなのですが、水さんの出てくるところをしっかり認識した上で、全体を細かいところまで楽しむ姿勢になれるといった状態でした。
オープニングは、下手奥から、すーっと前へ出てきます。背中の羽が2段ですっきりかっこいい。髪型もその雰囲気にあっていて素敵。ひとさし指のつめの先の青いきらきらが素敵とか水さんに関しては初見でチェック。上手銀橋の付け根で少しだけ歌って、銀橋に出て、ちょっと踊ってすぐひっこみます。美しい蜘蛛です。次は、背中の羽をはずして上手より登場。ちょっと前に舞風さんが下手から登場なので、それを、サインにするとミズさんの登場を見落とすことはありません。
うす紫のスーツは上手よりなにげなく歩いて登場。さりげないんです。歩いているだけでカッコいい。さっきも書きましたが、天勢さんと男役さんたちとのダンスは勢いがあって、スマートで、本当にカッコよくてほれぼれします。その後、ミズさんは、舞台上を色っぽくうろうろしてます。
その他にも、マタドールでの朝海さんとのダンス(本舞台で2人で同じ振りを踊るところ、注目です。カッコいい。)やら、白いジャケットにショッキングオレンジの衣装の銀橋(いけてない衣装だとはじめは思いましたが、バックのなんともいえない、派手な背景に白衣装軍団男役たちというのも面白い。楽しげなところがいいです。ちょっと変わった歌?もいいです。ミズさんが銀橋センターで両サイドからみんなを呼び寄せるという動きも素敵。)やら、みんなといっしょにさわやか赤い炎の衣装やらあります。組総見の日の銀橋から上手にはける際のウインクは忘れられません。いい思い出です。
フィナーレは朝海さんの黒燕尾一人のダンスから始まるのですが、舞風さんが加わり、次にミズさんが加わって踊ります。始めに書いたくだけた黒燕尾はこのあと。その後もさよならモードのいいシーンが続くのですが、ミズさんはそこにはおられなくて、ぜいたくを言えば、ちょっと残念。だけど、そのいいシーンの最後で音月さんが歌って、朝海さんが上っていく大階段から入れ替わりにミズさんが降りてきて歌う。この時の客席の集中した雰囲気。ミズさんの歌う歌詞をみんなしっかり聞いてますね。これがフィナーレの階段降りのはじめなのですが。最後の最後まで朝海さんたちを送り出す雰囲気がとぎれることがありません。あたたかいラストですね。(初見のときはいつものような階段降りがないのが寂しいと思ったのですが、今は違います。)
日々の感想はこちら
9月23日(土) 堕天使の涙
9月24日(日) 昨日の余韻
9月25日(月) 今日の大劇場
9月26日(火) 観劇の余韻その2
9月28日(木) 観劇の余韻その3
9月30日(土) お芝居は上手(ミズさんビュー)
10月8日(日) 今日は下手
10月16日(月) 10月15日(日)11時公演
10月21日(土) 今日は上手前方席
10月22日(日) 今日は下手端後方そして、ジャンP物語モード
10月28日(土) 11時公演(1階センター後方席)
10月29日(日) 11時公演(2階上手端後方席)
おまけ
スカイステージタカラヅカニュース楽映像感想
11月1日(水) スカステ雪楽映像
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