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徒然なるまま

学科V・構造編  NO.2


※ A点及びB点に生じる曲げモーメントを求める


スリーヒンジラーメンの応力計算です。







ちょっとしたこつを掴めば力学も恐れることはありません。
(実は私も苦手でしたので大きいことは言えませんが)


今回は、シグマ君がお手伝いをかって出てくれました。
シグマ君は、総和=「全ての和」と言う意味を持っています。










ついでを言うとギリシャ文字です。 
  Σ(←大文字シグマ)   σ(←こちらは小文字シグマ)









まず、

第1の手順は「反力を求める」

第2の手順は「求められた反力をもとに応力を導く」

たったこれだけです。


第1の手順「反力を求める」

その一番はじめにやる仕事は
ポイントに名前を付けて上げることです。

自然に反力にも名前が付きます。

Vは Vertical  (垂直)
Hは Horisontal  (水平)

図 1を参照して下さい。

ピン接合の部分は必ず水平と垂直の反力が有ります。

C点には「Vc」と「Hc」
D点には「Vd」と「Hd」

合計4つの反力に名前が付きました。


シグマ君がC点に立っています。(図2)

 ΣMC=0
(C点のモーメントは全てつり合っています、と言う意味です。)
 C点を押さえたときに回転を起こしそうな力を探します。

 A点の3P
 B点のP
 D点のVd(未知数)

 Vcや、Hc、Hdは 回転しません。

 押さえた点に向かって力が働いていても回転しないからです。
  (力 x 距離 = 回転)
 いくら力があっても距離がゼロなら回転はゼロです

では、お待たせしました。いよいよ条件式の作成です。

 ΣMC=0
     =(+3PxL)+(+PxL)+(−Vdx3L)= 0
     =(+3PL)+(PL)+(−3VdL)
     =4PL−3VdL

 Vdを求めてみましょう。

 3VdL=4PL = 3VdL/3L=4PL/3L

   Vd=4P/3












シグマ君が今度はD点に立っています。(図3)

 D点を押さえたときに回転を起こしそうな力を探します。

 ΣMD=0
     =(+3PxL)+(−Px2L)+(+Vcx3L)= 0
     =(+PL)+(+3VcL)
     =PL+3VcL

 Vcを求めてみましょう。

−3VcL=PL = −3VcL/−3L=PL/−3L

   Vc=−P/3
      ・・・ここでの−(マイナス記号)は
     仮定した反力の向きが実際と反対方向である
     と言う意味です。(←ここ大事!)


式の( )中の(+)、(−)の使い分けは、押さえた点から見て

時計回りが(+)

反時計回りが(−)です。(←ここも大事!)

図の中ではオレンジ色(+)

ブルー色(−)




























悪かったね。シグマ君。

ところで、今度、シグマ君はE点に立っています。(図4)
C点と、D点は、ピン接合なので、
モーメントは働かないのですが
E点も、ピン接合なのでモーメントは働きません。

未知数であるHcの方程式を導き出すために
 左と 右に分けて考えます。

 ここでも同じ手順でE点を押さえたときに
 回転を起こしそうな力を探します。

まず、左側から。

 ΣME=0  
     =(−PxL)+(−P/3x2L)+(−HcxL)= 0
     =(−5PL/3)+(+HcL)
     =−5PL/3+HcL

 Hcを求めてみましょう。

  HcL=5PL/3 = HcL/L=5PL/3L

   Hc=5P/3


そして、右側。

 ΣME=0  
     =(−4P/3xL)+(+HdxL)= 0
     =(−4PL/3)+(+HdL)
     =−4PL/3+HdL

 Hdを求めてみましょう。

  HdL=+4PL/3 = HdL/L=+4PL/3L

   Hc=4P/3























シグマ君は速くもA点のモーメントを導きたくて
得意げに待ちかまえていますが(笑)
ちょっと、待って。

何事も 確認が大事です。


荷重が働けば、作用する反力は
同じだけの力が発生しているので検算してみましょう。

左から3P荷重、右から5P/3と4P/3反力

上からP荷重、下から4P/3と上からP/3反力

どちら様も荷重と反力はつり合ってゼロですか?
 ゼロですね。




















































では、いよいよ第2の手順
「求められた反力をもとに応力を導く」

(応力って何よ。まだなんかあんのー)

そんなつぶやきが 聞こえてきましたよ。
まあ、そう言わずに。

荷重がかかると、抵抗が起きる。レジスタンスですな。
構造の世界では「反力」と名乗る一団です。

その「荷重」と「反力」の発生で
骨組みの中では内なる力が生じるわけです。

この内なる力が「フォース」。ではなく、
「応力」又は「内力」です。

外部からの荷重と反力で

ぐぐっと圧迫されそうになったり、引っ張られたり
千切れそうになったり
はたまたねじ曲げられそうになったり。

それらは、みんな構造の世界では
「軸方向力」
「せん断力」
「曲げモーメント」
と、呼ぶわけです。


そのようなわけで、「荷重」無くして「反力」なし。
「反力」無くして「応力」なし。と言うことなのです。


曲げモーメント応力の計算は、=外力x距離

左側から順々に外力を片付けていく。 これ ツボです。

あとは 力の向きに気を付けて足していけば
もう、ばっちりです。


 (ここでの計算ではシグマ君は外野です。)

 MC=0

 MA=(+5P/3xL)=5PL/3

 MB=(+5P/3xL)+(−P/3xL)
   =4PL/3

 ME=0

 MF=(+5P/3xL)+(−P/3x3L)+(−Px2L)
   =−4PL/3

 MD=0








・・・すみません。 図7は それと見えないかも知れませんが
曲げモーメントの図です。。。
















































次へとびま〜す