Movie
いつの頃からでしょうか。
最近のCGを使った映画よりも古き良き時代の映画を好んで観るようになりました。
まぁ、ほとんどひーぼんの影響なんですが。(笑)ひーぼんの映画趣味はかなりマニアック。
今回紹介するのは、多くのビデオ映画コレクション中のほんの一部です。
我家では、お気に入りの映画はビデオ化されているものを購入しています。
我家に遊びに来る友人の多くは、ビデオコレクションをみて「・・・・」以上です。(笑)
ヘッドライト
中年トラック運転手と、若い女性の恋という何でもない内容をこれ程味わい深く、せつなく描けるのはさすがフランスという
感じがする。イタリアと違った軽い手法で、リアリズムを築きあげたこの作品。これを見ずに人生を終わるのはつらすぎる。主役のジャン・ギャバンは
マストロヤンニと並ぶ人類史上最高の名優。深い・・深すぎる。。。
怒りの葡萄
不況に見舞われドン底を落ちた一家が新天地を求めさまよう、アメリカのリアルな現実を描いた超名作。(1940年代)
この作品を見た時、重過ぎるテーマ・内容に何か鈍器で殴られたような衝撃を感じた。しかし、全編を通してアメリカ人の力強さ、たくましさが伝わって
きて、忘れられない作品となった。この作品の監督、ジョン・フォードは「人間愛」「家族愛」「友情」などの表現が天才的にうまく、それはアイルランド系
というルーツに依るところも非常に大きいだろう。最近のCG多用の作品にはない、本当の迫力がある映画。(土の臭いが画面から伝わってきそう)
生まれてはみたけれど
サラリーマンの悲哀を子供の視点からとらえた小津初期作品の超名作。私は、サイレント映画でここまで圧倒される作品をこれ以外
見たことがない。今から約70年前の作品だが現代に通じるテーマで、時代を超えて心を揺さぶり続ける。小津はなんとこの時、弱冠28才。前半のコメディタッチな展開
から、除々にシリアスなタッチへと移っていくこの「卓越した手法」。まるで初期のフェリーニのようである。恐るべし小津安二郎。「小津安二郎を本当に必要としている
のは現代かもしれない。小津安二郎は少し早すぎた神であった。」byさだ まさし
第三の男
毎年、様々なところで「好きな映画ベスト10」などのアンケートがあると、必ず上位に入るこの映画。
私も好きで10回以上観た。特別泣けるとか、感動するという事はないが、しかしなぜか何回でも観たくなるこの作品は
「トータルバランス」がものすごくいいと思う。脚本・映像・配役・音楽・時代背景どれをとっても素晴らしく、あのオーソン・ウェルズが主役ではなく
体調がすぐれないので一度辞退したが、また出演を希望したという逸話もうなずける。まだ観てない人は必ず観るべし。
キートンの大列車強盗
私は、チャップリンより、ロイドより、キートンが好きである。なぜかというとキートンは笑わないからである。
真顔で演じて人を笑わせる。しかも、命を張って。それが一番感じられるのがこの作品だと思う。キートンは撮影前日はとても怖かったと思う。
勇気を出して現場に向かう、そんな背景が映像から見てとれる。小津安二郎が生前言ってた言葉で「悲しいシーンに悲しい音楽を入れて泣かせるのは誰でも出来る。
あえて、明るい曲で泣かせられるのが一流である。」というものがあるが、キートンはまさにそれと同じ、悲しげな瞳で世界を爆笑させたのである。
下手な遊園地よりこっちの方がドキドキワクワクしますよ。(^^)
波止場
個人的にはジェームス・ディーンやポールニューマンより、マーロン・ブランドが大好きである。アクターズスタジオで
徹底的に鍛えられた本当の名優だと思う。完全無欠な無意識・リアリティ・存在感は、デニーロやアルパチーノをはるかにしのぐもので、この作品にて
30歳でのオスカー受賞も納得できる。この作品は社会性の強い作品で内容もしっかりしており、本当のマーロン・ブランドの凄さを知るには最適な作品。
「欲望という名の電車」での演技もすごいが、脚本的にはこちらの方が現実性があって好きである。
カビリアの夜
フェリーニ作品を観た事がない人はぜひ一度この作品を観てほしい。一番入りやすいのでは。ユーモラスで、びっくりさせて、
しんみりさせて、と 本当に映像の世界を満喫させる手腕はやはり世界一であると思う。アメリカ映画がいくらお金をかけても一朝一夕で出来るものではない。
さすが天才フェリーニ!!その天才を更に天才陣が支えているので誰もがかなうわけがない。(ジュリエッタ・マシーナ ニーノ・ロータ 時にはマストロヤンニ)
ぜひ、一度フェリーニの魔法にかけられてみては?
麦秋
小津安二郎作品の中で一番好きなのはこれである。「東京物語」だけが有名になったが、小津文学の頂点は「麦秋」のような
気がしてならない。今から50年程前の作品だが、現代にも充分通用する「人類の永遠のテーマ」「日本人の人生観」を見事に描ききった名作である。
それから50年、小津作品を超える日本映画、監督は出ていないと個人的には思う。小津の切り札、杉村春子の演技もぜひ見てほしい。アクターズスタジオ
も真青の「超無意識」「リアリティ」「存在感」これを超える日本の女優もまだ出ていないと思う。日本が世界にほこれるこの作品、日本人ならぜひ一度は
観てほしい。完璧なカット・映像・脚本・音楽フェリーニも冷や汗流すかも・・・
鉄道員
「家族」という不変のテーマを見事に描ききったイタリアの名作・監督・主役をこなす、ピエトロ・ジェルミも
すごいが、何といってもサンドロ少年を初めとするその他の配役がすごい。みんな味があり、愛嬌があり、心も身体も画面に吸い込まれていきそうに
なる。「人生は楽しい事、うれしい事ばかりではなく、むしろ悲しい事、つらい事の連続だが、でも死んでしまうほど見捨てたものでもない」という。
人生の達人がひねり出した答えが全編を通じて心にしみ入るように伝わってくる。アメリカ映画的なサクセスストーリー、ハッピーエンド、も日々の
生活には必要な栄養剤だが、たまには精神世界の大先輩からもう一段高いレベルの栄養剤を与えていただくのも、これからの世の中必要ではないかと
思う。
ニュー・シネマパラダイス
イタリアの逆襲ともいうか、久々にうれしくなった作品ではある。映像・音楽はさすがに過去の大巨匠から引き継いだアメリカにない
上手さがあり、私のような変わり者をニンマリさせた作品だった。フェリーニやビスコンティのようにどこを切り取ってもポスターやカレンダーとして使える、というほど
でもないし、ニーノロータのように少ボリュームでも心をゆさぶるという程でもないが、大音量にすれば涙腺をゆるます。エンニオモリコーネのメロディー・・・
さすがイタリア、層が厚い!!
追憶
「こんなに愛し合っているのになぜか二人では暮らせない。進む道が違う、あぁつらい」こういうストーリーは女性が感情移入しやすいのか?
なぜか女性に人気がある作品。R.レッドフォードが相手だからというのも影響しているだろう。J.ニコルソンや、ジーンハックマンではこんなにヒットしてないだろう。(笑)
男の私には理解できない。
あー、君にはわからないだろう。わからなくてよいぞよ。(笑)バーブラ・ストライサンドは1年ほど前に株で大損したらしいが(笑)この作品を
世に残したことはストライサンドにとって株なんてどーだっていいはずよ。(笑)ラストシーンの再会の場面・・せつない〜!(T_T)それに付け加え誰もが一度は耳にしたことが
ある「THE WAY WE WERE」・・・「なぜ?」「どうして?」とたまには動揺したい気の強い女性。ぜひ、ご覧ください。
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